先週(2025年6月9日~13日)公開された記事には、デジタル教科書・制度の論点案提示、大学の国際研究交流は回復傾向、伝染性紅斑(リンゴ病)・水ぼうそう増加などのニュースがあった。また、6月16日以降に開催されるイベントを10件紹介する。
教育ICT関連
デジタル教科書、制度の論点案…デジタル機能は限定的に審査
文部科学省は2025年6月12日、デジタル教科書について、音声などのデジタル機能を教科書検定の対象とする論点案を示した。内容の効果的な理解に役立つデジタル機能は、検定審査において、教科書本文との関連性など限定的な範囲の確認にとどめる。
【NEE2025】Future Class Room、高速印刷複合機など、展示ブースレポート
2025年6月5日~7日、NEW WDUCATION EXPO 2025東京がTFTビルで開催された。会場内は、GIGAスクール構想をはじめとする教育ICT、教育DXに関するさまざまな製品・サービスが展示されたほか、各分野における専門家によるセミナーも数多く開催され、多くの教育関係者で賑わった。
教育DX支える基盤的ツールの整備・活用事業…実証自治体を公募
文部科学省は2025年6月6日、「教育DXを支える基盤的ツールの整備・活用事業(教育データ利活用の加速化事業)」において、2025年度(令和7年度)の実証自治体の公募を開始した。応募締切は6月27日午後5時。採択件数は最大3件を予定。
【EDIX2025】GIGAをトータルサポート、Microsoft認定パートナー・大塚商会の“総合力”
2025年4月に東京ビッグサイトにて開催された「EDIX東京2025」。大塚商会は、多数の学習者用端末や教職員用端末の比較展示、教育現場を支えるソリューションなどの紹介で、来場者からの注目を集めていた。Microsoft認定パートナーである大塚商会の“GIGA2.0を支える力”についてレポートする。
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文部科学省関連
大学の国際研究交流は回復傾向…最多は東大
文部科学省は2025年6月12日、2023年度の国際研究交流の概況について調査結果を公表した。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて激減していた派遣研究者数、受入研究者数は回復傾向がみられた。機関種類別では国立大学が多く、派遣、受入れともに「東京大学」が最多であった。
改正給特法が成立、教職調整額は10%に引き上げ
「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)等の一部を改正する法律案」が2025年6月11日、参議院本会議で可決され、成立した。公立学校教員の残業代の代わりに月給の4%を支給している「教職調整額」は、2026年1月から段階的に10%へ引き上げる。
高校教育改革、農業高校のDX支援ほか…文科相6/10会見
あべ文部科学大臣は2025年6月10日の記者会見で、10月1日に文部科学省を組織改正し、初等中等教育局に「教育職員政策課」を新設すると発表した。また高校無償化に関連して、農業高校をはじめ公立高校の支援強化を図る方針であると語った。
米国大留学生90大学が受け入れ、東北大の受入計画も評価…文科相6/6会見
あべ文部科学大臣は2025年6月6日の記者会見で冒頭、研究力強化に向けて東京科学大学を視察したと報告した。また東北大が300億円を投じて計画する研究者受け入れについて評価するとともに、5日時点で約90大学が米国大で学ぶ留学生の受け入れや奨学金などの支援策を決めた。
万博会場内「ジュニアEXPO2025教育プログラム発表会」小・中学校募集
2025年日本国際博覧会協会は、万博会場内で「ジュニアEXPO2025教育プログラム発表会」を開催するにあたり発表会参加校を募集する。対象は同プログラムにこれから参加する学校を含む全国の小・中学校、特別支援学校(学校単位)で30校を選定。応募受付は6月16日まで。
95%が「休憩取れない」教員不足も影響か【アンケート結果】
教員の日々の業務における「休憩事情」はどのようになっているのか? リシードは2025年5月2日から18日までの期間、教員を対象としたアンケートを実施した。有効回答数は109件。
イベント関連
活用事例募集「ICT夢コンテスト2025」豪華副賞も
日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)が主催する「ICT夢コンテスト2025」の募集が2025年6月1日に始まった。教職員、教育委員会、保護者、地域ボランティア、大学、企業などから、ICTを活用した教育の実践事例を広く募集し、優れた取組みを顕彰する。応募締切は9月30日。
「Google for Educationで実現するデジタル時代の学び改革」6/28渋谷
Googleは2025年6月28日、渋谷オフィスにて「Google for Educationで実現するデジタル時代の学び改革キックオフ」を開催する。対象は自治体教育委員会の整備・研修担当者、自治体に所属している教員など。参加費無料、事前登録制。申込締切は6月13日。
ICTが開く未来の遊びと学び…水曜サロン6/25
ICT CONNECT21が主催する第7期第11回「水曜サロン」がオンラインで2025年6月25日に開催される。音楽家・数学研究者・STEAM教育者という異種の肩書をもつ中島さち子氏をゲストに迎え、ICTが開く未来の遊び・学びの可能性と醍醐味を探る。
マイクロソフト認定教育イノベーター7/31まで募集…オンライン説明会も
日本マイクロソフトは、マイクロソフト認定教育イノベーター(MIEE)の2025‐2026プログラム認定者を募集している。応募締切は2025年7月31日。6月10日、27日、7月12日にはオンライン応募説明会が行われ、日本コミュニティ説明会も同時開催される。
中学校向け万博レガシー「未来デザインEXPO」始動、参画企業を募集
関西イノベーションセンターは2025年6月11日、キャリアリンクとの協働により、教育領域における万博レガシー「未来デザインEXPO」を始動すると発表した。中学生が実社会とつながる探究学習教材を通じて企業の社会課題解決事例を学ぶ仕組みを構築し、社会実装を目指す。
エデュテクノロジー×神山まるごと高専、教育評価研修を実施
エデュテクノロジーは2025年6月6日、徳島県神山町の神山まるごと高専で実施した未来の教育をデザインする教育評価研修の事例を公開した。「ルーブリックを活用した学習評価」と「生成AIを活用したフィードバック設計」に焦点をあてた研修となっている。
新潟大ら「国立3大学連携シンポ」6/20…対面&オンライン
新潟大学・長岡技術科学大学・上越教育大学は2025年6月20日、「大学教育における生成AI活用の可能性を探る」をテーマに、2025年度「新潟県内国立三大学連携シンポジウム」を対面とオンラインで開催する。対面会場は、米百俵プレイス ミライエ長岡。申込みは6月18日まで。
「先生の学校」花まる学習会・高濱正伸氏講演会ほか…9/21
こども教育支援財団は2025年9月21日、花まる学習会代表の高濱正伸氏による講演会「教育こそ最高の仕事」を開催する。会場は広尾学園中学校・高等学校。参加費無料。Webサイトより申し込む。
神大「中高生データサイエンスコンテスト」申込み7/8まで
神戸大学は「第5回神戸大学中高生データサイエンスコンテスト」を開催する。中学校・高等学校などの生徒5名までのチームで、在籍する学校の教職員が責任者になって応募する。申込締切は2025年7月8日。7月15日に課題発表、課題提出締切は9月5日。
生成AIで変わる教育と学び7/9…北大オンラインセミナー
北海道大学高等教育研修センターらが主催するシリーズセミナー第2回「生成AIで変わる教育と学び」が2025年7月9日、Zoomウェビナー形式で開催される。対象は、高等教育機関関係者(大学院生含む)。参加費無料、事前申込制。
その他
伝染性紅斑(リンゴ病)急増、妊婦は要注意…千葉県は警報レベルへ
伝染性紅斑(リンゴ病)の報告数が全国的に急増している。千葉県は2025年6月11日、第23週(6月2日~8日)の定点あたり報告数が2.08人と、国の定める警報基準値2人を上回ったと発表。幼児や学童期の子供だけでなく、妊娠中や妊娠の可能性のある人にも注意を呼び掛けている。
【大学入学共通テスト2026】試験日程は?教科・科目・時間割ほか受験スケジュールと注意事項(まとめ)
令和8年度(2026年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト(旧センター試験)実施期日は2026年(令和8年)1月17日(土)および18日(日)。
水ぼうそう、東京都が注意報…11保健所で基準値超え
東京都は2025年6月6日、水痘(水ぼうそう)の患者報告数が第22週(5月26日~6月1日)に注意報基準を超えたと発表した。都内31保健所のうち、文京や練馬区など11保健所地域で注意報レベルにあり、ワクチン接種やマスク着用など感染予防を呼びかけている。
イード・アワード2025「食材宅配」満足度No.1が決定
イードが運営する教育情報サイト「リセマム」は、食材宅配の顧客満足度調査を実施し、イード・アワード2025「食材宅配」を下記のとおり発表した(2025年6月13日修正)。
近畿・東海・中国で梅雨入り、沖縄は最速の梅雨明け
気象庁は2025年6月9日、中国、近畿、東海が「梅雨入りしたとみられる」と発表した。平年と比べ3日遅く、昨年と比較すると8日~12日早い。東京都心の天気は下り坂の予報だが本日は梅雨入り発表なし。一方、沖縄は6月8日に平年より13日早い梅雨明けとなった。