北海道大学高等教育研修センターらが主催するシリーズセミナー第2回「生成AIで変わる教育と学び」が2025年7月9日、Zoomウェビナー形式で開催される。対象は、高等教育機関関係者（大学院生含む）。参加費無料、事前申込制。
セミナー「生成AIで変わる教育と学び」は、授業で生成AIを活用している先生や学生が登壇し、活用事例などを紹介するシリーズ企画。各回2名の登壇者が1人20分ずつ話題を提供し、その後、質疑応答を含めたディスカッションが行われる。
第2回となる今回は、高井哲彦氏（北海道大学大学院経済学研究院准教授）と立花優氏（北海道大学大学院教育推進機構特任准教授）が登壇する。
高井氏は、「経済史」講義における地図・統計等の分析課題で生成AI使用を奨励している。ただし「Nature」誌のAI Authorshipを参考に、手法・プロンプトを記し、検索結果とは異なる自分の意見の明記を義務付けた。結果として、自身の専門分野におけるAI利用の長短所について毎回100名超の最新事例を得る、貴重な学習機会になったという。典型的な誤用や限界、Hallucinationの注意も学生と共有しているが、課題回答も生成AIによる事前検証が必要になったという。
一方、立花氏は、初年次生向けの少人数演習授業で、学術的文章に必要な要素と必要な理由をレクチャーし、その内容を受講生に毎回まとめてもらい、それを持ち寄ってグループでレポートセルフチェック用のルーブリックを作成してもらっているという。2024年度は各グループが作ったルーブリックをChatGPTの有料版機能であるMyGPTに読み込ませ、受講生が修正中のレポートをセルフチェックする際に使用。AIがレポートの修正作成作業の代行者とならないようシステムプロンプトを工夫したという。
セミナーの参加費は無料。申込みは、専用登録フォームより受け付ける。
◆シリーズセミナー「生成AIで変わる教育と学び」②
日時：2025年7月9日（水）11:00～12:00（10:50入室開始）
開催方法：Zoomウェビナー
対象：高等教育機関関係者（大学院生含む）
参加費：無料
申込方法：専用登録フォームより
※シリーズ第3回は8月に開催予定
