先週(2025年3月4日~3月7日)公開された記事には、高校無償化合意・教育格差是正へ、教職員団体の加入率26.8%・49年連続で低下、数学的リテラシーを育む授業事例集などのニュースがあった。また、3月10日以降に開催されるイベントを9件紹介する。
教育ICT関連
モリサワ、教育機関向け新フォントプラン開始
モリサワは2025年3月5日、2,000書体以上の豊富なフォントライブラリーを導入できる「Morisawa Fonts 教育機関/公共団体プラン」の提供を開始した。提供方式は、教育機関や公共団体が管理する設備PCに導入が可能な「設備ライセンス」などを設けている。
Moodle最新マニュアル無料公開…イーラーニング
イーラーニングは、世界標準のクラウド型学習管理システム「Moodle」の最新マニュアルを公式YouTubeチャンネルで無料公開した。導入時に必要なポイントをまとめ、初心者でも順番に視聴すれば、すぐに使えるようになるステップバイステップのマニュアルビデオとなっている。
ロイロノート、iPad40台を無料貸出…4/17まで受付
LoiLoは2025年3月5日、40台のiPadとロイロノート・スクールを無料で貸し出すことを発表した。貸出料金、通信費、クラウド利用料、送料はすべて無料で、端末にはロイロノートがインストールされており、届いたその日から利用可能である。応募締切は4月17日。
情報モラル教育、実施小学校募集開始…ニフティ
ニフティは「情報モラル教育 オンライン授業」の2025年度実施校募集を開始した。子供たちの安心・安全なインターネット利用を支援するための出前授業で、全国の小学校(3年生~6年生)が対象。実施期間は2025年5月~2026年3月。応募締切2026年1月31日。
シンキングツール活用法、LoiLoが無料公開
2025年3月4日、LoiLoは思考プロセスを可視化し考えを深める「シンキングツール(思考ツール)」の活用法を学べるページを無料で公開した。関西大学の黒上晴夫教授が監修し、思考力を育てるための効果的な使い方を詳しく紹介している。
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文部科学省関連
アントレプレナーシップ教育推進イベント3/15
文部科学省は、アントレプレナーシップ教育の裾野拡大を目指し、「EDGE-PRIME Initiative」を推進している。この取組みの一環として、2025年3月15日にアントレプレナーシップ教育に関するイベントを開催する。
医学系研究支援プログラム、運営方針を公表…文科省
文部科学省は2025年3月5日、医学系研究支援プログラムの事業運営の方針を公表した。事業のスキームや類型、国家戦略上重要な研究課題、実施機関に期待される取組内容や研究体制などを定めている。
高等教育修学支援制度、要件見直し…文科相3/4会見
2025年3月4日、あべ文部科学大臣は記者会見を開き、放射光施設NanoTerasu(ナノテラス)の共用利用開始、高等教育機関の修学支援制度の要件見直し、小中学校の指導体制に見合った授業時数の計画見直しについて発表した。
児童生徒の自殺予防、文科省が取組強化を通知
文部科学省は2025年2月28日、全国の教育委員会や学校法人に対し、児童生徒の自殺予防に関する取組みの強化を求める通知を発出した。2024年の児童生徒の自殺者数が過去最多となる見込みであることを受け、進路指導の充実や見守り活動の強化を求めている。
教職員団体の加入率26.8%、49年連続で低下
文部科学省は、公立学校の教職員を対象にした教職員団体への加入状況を調査し、その結果を発表した。調査は1958年から毎年10月1日現在で実施されており、今回の結果では教職員団体全体の加入率が49年連続で低下し、26.8%となったことが明らかになった。
私立大学の現状を議論…第1回検討会議ライブ配信
文部科学省は2025年3月10日、第1回「2040年を見据えて社会とともに歩む私立大学の在り方検討会議」を開催する。会議はハイブリッド形式で行われ、一般の傍聴者向けにはYouTubeの文部科学省会議専用チャンネルでライブ配信される。
学校安全の取組強化、審議まとめ公表…文科省
文部科学省は、学校安全を推進するための地域等との連携や組織体制のあり方などについて2025年3月3日、「審議のまとめ」を公表した。学校安全を学校経営方針の柱に位置付け、中核を担う教職員および校内組織体制を強化する。
橋渡し研究支援機関認定制度の公募開始…説明会4/9
文部科学省は2025年3月3日、2025年度(令和7年度)橋渡し研究支援機関認定制度の公募を開始した。公募説明会は4月9日にオンラインで開催する。説明会の事前登録は3月31日~4月4日正午に受け付ける。
新学期前の不安解消へ…文科相がメッセージ
2025年2月28日、あべ俊子文部科学大臣が新学期を前に、子供たちに向けたメッセージを発表した。新しい環境や学業、進路、家庭内の問題などに不安を抱える子供たちに対し、信頼できる人に相談することを呼びかけている。
高校数学指導資料「数学的リテラシーを育む授業事例集」文科省
文部科学省は2025年2月28日、Webサイトに高校数学指導資料「数学的リテラシーを育む授業事例集」を公開した。日常の事象を考察しながら生きて働くための知識・技能を習得する「はしご車はどこまで届く?(数学I・鋭角の三角比)」など、7つの事例を紹介している。
高校無償化合意、教育格差是正へ…文科相2/28会見
あべ文部科学大臣は2025年2月28日、記者会見で、2025年度予算案の修正をめぐり3党合意された教育無償化の影響と課題や、「自殺対策強化月間」におけるメッセージ発信、教員の時間外在校等時間の適切な把握について発言した。
イベント関連
教育DXシンポジウム、データ利活用の課題と展望
京都大学学術情報メディアセンターにおいて2025年3月19日、日本学術会議情報学委員会・心理学・教育学委員会合同教育データ利活用分科会が主催する公開シンポジウム「教育DXのためのデータ利活用について考える」が開催される。
竜ヶ崎一高「デジ探」キックオフイベント3/23
茨城県立竜ヶ崎第一高等学校・附属中学校は2025年3月23日、『「デジタル✕探究」イノベーターズフォーラム』(通称:デジ探)のキックオフイベントをメタバース(仮想空間)で開催する。対象は全国の中学校・高等学校の先生、管理職、教委関係者、生徒など、150人を募集。
ちゅうでん教育振興助成、2025年4月募集開始
ちゅうでん教育振興財団(名古屋市東区)は、2025年4月より「ちゅうでん教育振興助成」および「ちゅうでん教育大賞(論文)」の募集を開始する。全国の小・中学校や特別支援学校の教職員を対象に、教育活動の支援を目的とした助成や表彰を行う。
【4/2 東京】伝説の英語講師・竹岡広信先生登壇「共通テストから読み解くー英語教育の新たな潮流と実践へのヒント」
リシードは、日本で「TOEIC Program」を提供する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)と共同で2025年4月2日、セミナー「共通テストから読み解くー英語教育の新たな潮流と実践へのヒント」を開催する。
【4/3 大阪】伝説の英語講師・竹岡広信先生登壇「共通テストから読み解くー英語教育の新たな潮流と実践へのヒント」
リシードは、日本で「TOEIC Program」を提供する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)と共同で2025年4月3日、セミナー「共通テストから読み解くー英語教育の新たな潮流と実践へのヒント」を開催する。
東京都、発達障害支援シンポジウム3月…早期発見の重要性
東京都福祉局は「東京都発達障害者支援体制整備推進事業シンポジウム」を開催する。テーマは「発達障害を知ろう!早期発見・支援の重要性」で、参加費無料、事前申込不要。動画配信形式で行われ、字幕付きのオンデマンド配信が予定されている。開催期間は3月7日から31日まで。
上限100万円「高校生科学教育大賞」支援校を募集
バイテク情報普及会は「第9回高校生科学教育大賞」の支援対象校を、2025年5月30日まで募集する。最優秀賞または優秀賞に選ばれた学校には、1校あたり100万円を上限として、申請された活動費用の一部または全額の支援を行う。
大学教職員対象「生成AI作成の志望理由書はどう評価されるか」3/19
河合塾は2025年3月19日、大学教職員を対象とした大学入学者選抜改革セミナー「生成AIで作成された志望理由書はどう評価されるか」をオンライン開催する。九州工業大学の木村智志准教授を講師に迎え、生成AIが大学入試に与える影響について探る。
中学英語教員対象、NEW HORIZONセミナー5/24
2025年5月24日、愛媛大学にて中学校英語教員を対象とした「NEW HORIZON 体感型英語セミナー」が開催される。2024年12月に実施された第1回に続く第2回目の開催で、テーマは「個別最適」。愛媛大学教授の立松大祐氏が講師を務める。参加費1,000円(税込)。
その他
学研グループ80th、記念プロジェクト始動
学研ホールディングスは2026年に80周年を迎えるにあたり2025年3月4日、特設サイトの開設と記念ロゴの決定を発表した。コーポレートカラーの緑を基調とした記念ロゴは社員が制作したという。
【リシード調査】ほかの先生はどうしてる? 気になる「先生の自腹」について
リシードは2025年3月より、現役の小学校教諭である松下隼司氏による新連載「先生の事情とホンネ」を開始する。連載開始に先立って、「先生の自腹」をテーマにしたアンケートを実施する。アンケート結果は4月の連載にて公表予定。
N高・S高の次はR高 新たな通信制高校が誕生へ …"R"に込められた思いとは
2025年2月26日、群馬県桐生市にR高等学校が設置されることが群馬県知事より認可された。運営するのは角川ドワンゴ学園で、同学園が運営するN高等学校、S高等学校に続く3校目の高校となる。R高等学校は2025年4月1日に開校予定で、群馬県立桐生女子高等学校の廃校跡地を活用する。