2025年3月4日、LoiLoは思考プロセスを可視化し考えを深める「シンキングツール(思考ツール)」の活用法を学べるページを無料で公開した。関西大学の黒上晴夫教授が監修し、思考力を育てるための効果的な使い方を詳しく紹介している。
シンキングツールは、文部科学省が推進する「主体的・対話的で深い学び」を実現するために注目されている。思考プロセスを可視化し、考えを深めるツールとして、「比較」 「分類」 「関係付け」などの思考を視覚的に表現でき、考えを整理し、新たな発想を生み出すことにより、児童生徒の主体的・対話的で深い学びを促進するという。
授業支援プラットフォーム「ロイロノート・スクール」には、ベン図やYチャートなど全22種のシンキングツールが搭載。今回、黒上教授の監修のもと、シンキングツールの活用法ページを公開した。考えをつくり出す授業デザインのポイントや教科ごとの活用例、協働学習での活用法などが紹介されており、教育現場での実践に役立つ内容となっている。
黒上晴夫教授は、シンキングツールの第一人者であり、数多くの著書をもつ。主な著書には、「子供に向きあう授業づくり ー授業の設計、展開から評価までー」(共著、図書文化社、2006年)、「シンキングツール ~考えることを教えたい~」(共著、学習創造フォーラム、2012年)、「考えるってこういうことか!『思考ツール』の授業」(共著、小学館、2013年)などがある。
なお、LoiLoが提供するロイロノート・スクールは、教育1人1台時代において、生徒の主体性を育み、双方向授業を作り出す授業支援クラウドである。小学校から大学まで、すべての授業で利用可能であり、資料のやりとり、思考の可視化、意見の共有が直感的にできるため、子供たちが自ら考え表現する協働的な学びや、教員の負担軽減につながるという。個別最適化された学びづくりや遠隔での学習にも効果を発揮し、マルチプラットフォームに対応しているため、どんな端末でも利用できる。
また、ロイロノートは1日280万人以上に利用され、国内外約1万3,000校に導入されている。導入事例などの詳細は、LoiLoのWebページで確認できる。シンキングツールの活用法ページの公開により、今後教育現場での新たな学びの可能性が広がることが期待される。