教育業界ニュース

教員免許状の取扱、中高生の英語力向上…先週の教育業界ニュースまとめ読み

 先週(2022年5月16日~5月20日)公開された記事や報道発表から、教育業界の動向を振り返る。教員免許について更新制廃止後の取扱い、英語教育実施状況調査の結果等、文部科学省からの発表が多数あった。また、5月24日以降に開催されるイベントを14件紹介する。

教材・サービス 授業
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 先週(2022年5月16日~5月20日)公開された記事や報道発表から、教育業界の動向を振り返る。教員免許について更新制廃止後の取扱い、英語教育実施状況調査の結果等、文部科学省からの発表が多数あった。また、5月24日以降に開催されるイベントを14件紹介する。

教育ICT関連


【EDIX2022】教育産業全体で
データ利活用の意識改革を…GIGAスクールアドバイザー髙谷浩樹氏

 第13回学校・教育総合展(EDIX)東京3日目に開催されたセミナーに、デジタル庁GIGAスクールアドバイザーの髙谷浩樹氏が登壇した。

ICT活用教育アドバイザー事業、ポータルサイト開設
 文部科学省は2022年5月17日、教育の情報化を進める際の疑問や相談に対応する「ICT活用教育アドバイザー」活用事業について、Webサイトに情報を掲載した。5月18日には、令和4年度(2022年度)ICT活用教育アドバイザー事業ポータルサイトを開設した。

関東9都県市、GIGAスクール取組支援…政府に要望
 関東9都県市の首脳会議に基づき、千葉県が代表して「GIGAスクール構想」実現に向けた取組み支援について2022年5月20日、政府に要望書を提出した。環境整備等への財政支援に加え、デジタル教科書を無償とする等、教育格差が生じないよう措置を求めている。

Apple認定教員が勧めるICT活用の第一歩…Teacher's[Shift]
 先生の働き方改革を応援するラジオ風YouTube番組「TDXラジオ」は2022年5月16日、Teacher’s [Shift]~新しい学びと先生の働き方改革~第74回の配信を公開した。近畿大学附属小学校の外山宏行先生をゲストに迎え、ICT活用の第一歩や教員の働き方に迫る。

AI英語教材「abceed」安価プラン新設、公立高へ導入開始
 Globeeが運営するAI英語教材abceedは2022年5月17日、abceedの基本機能を教科書とあわせて安価で利用できる「Essentialプラン」を新設し、公立高校への本格導入を開始したことを発表した。

「meet in」無償提供を延長、障害者施設も対象に
 meet inは、オンラインコミュニケーションツール「meet in」の教育機関を対象とした無償提供を2025年3月31日まで期間延長、障害者施設を対象に加えた。利用申込は、学校や施設単位でオンラインから行う。

AIファシリテーション「D-Agree」IT導入補助金で導入支援
 AIによる議論・合意形成を支援する「D-Agree(ディー・アグリー)」を展開するAGREEBITは2022年5月17日、経済産業省のIT導入補助金2022に採択されたことを発表した。

AI型教材Qubena、宮崎県都城市で正式採用
 COMPASSは2022年5月17日、AI型教材「Qubena(キュビナ)」が宮崎県都城市で正式採用され、2022年4月より全市立小中学校56校(小学3年生~中学3年生)の約1万1,000人で利用開始したことを発表した。

アルファドライブとNTTドコモ、高校生向け「はたらく部」共創
 アルファドライブは2022年5月16日より、企業内で新規事業の成長を加速させるプログラム「AlphaDriveアクセラレーションプログラム(ADAP)」の提供を開始した。第1号案件としてNTTドコモと高校生向けキャリア教育事業「はたらく部」を共創する。

すららネット、特許出願中「途中式判定機能」を5/23より実装
 すららネットは、「すらら」「すららドリル」「ピタドリ」の算数・数学のドリル学習において、端末への手書き式に対応する「途中式判定機能」を2022年5月23日から実装する。メモ機能と、途中式の正誤および誤りの内容を自動的にフィードバックする判定機能をもつ。

「学びの映像スタジオ」神戸に開設、メディアオーパスプラス
 メディアオーパスプラス(MOP)は2022年6月1日、兵庫県神戸市の本社に「学びの映像スタジオ」を開設する。豊富な撮影実績に基づいて設計した専用スタジオで、オンデマンドからライブ配信まで幅広い利用シーンに対応した撮影環境と映像撮影サービスを提供する。

小学生の自然学習に空間型VR「uralaa」教育的価値に期待
 フォレストデジタルが提供する空間型VR「uralaa(うらら)」が、北海道十勝郡浦幌小学校の校外学習に活用された。uralaaで自然空間に没入する体験を通し、知的探求心を育むきっかけを提供した。

文部科学省関連


教員免許、更新制廃止後の取扱いを周知…文科省
 文部科学省は2022年5月13日、改正教育職員免許法施行後の教員免許状の取扱いについて、全国の教育委員会に周知した。7月1日の施行日時点で有効な教員免許状は、休眠状態のものを含め、手続きすることなく、有効期限のない免許状となる。

幼小中高の感染は減少傾向、4月約11万人…文科省
 文部科学省は2022年5月13日、学校関係者における新型コロナウイルス感染症の感染状況に関する調査結果を公表した。4月に感染の報告があった幼稚園児、小中高生は10万9,095人。2月の24万5,657人をピークに減少傾向にある。

文科省、室長級ポスト1名公募…各府省の職員対象
 文部科学省は2022年5月16日、初等中等教育局教育課程課情報教育振興室長1名を公募することを発表した。任期は原則として2年間。各府省の室長級職員に加え、課長補佐級職員も応募できる。応募締切は6月3日正午。

【EDIX2022】教育産業全体でデータ利活用の意識改革を…GIGAスクールアドバイザー髙谷浩樹氏
 第13回学校・教育総合展(EDIX)東京3日目に開催されたセミナーに、デジタル庁GIGAスクールアドバイザーの髙谷浩樹氏が登壇した。

中高生の英語力、目標50%に向け改善進む…文科省
 文部科学省は2022年5月18日、2021年度英語教育実施状況調査の結果を公表した。CEFR A1レベル(英検3級)相当以上の中学生は47.0%、CEFR A2レベル(英検準2級)相当以上の高校生は46.1%。目標の50%には達していないものの、経年で着実に改善が進んでいる。

外国人学校の保健衛生環境整備事業、受託団体公募開始…文科省
 文部科学省は2022年5月16日、「外国人学校の保健衛生環境整備事業 全国プラットフォーム事業」受託団体の公募を開始した。5月25日には公募説明会が開催される。公募締切りは6月20日。

大学・専門学校等の経費支援…学生の3回目接種促進事業開始
 文部科学省は、学生の3回目ワクチン接種率向上を目指した「大学・専門学校等の学生への新型コロナワクチン接種促進事業」を開始。2022年5月18日に、事業に係った費用の補助金交付要綱を発表した。学生の3回目接種にかかる送迎費や職員の人件費等について実費分を支援する。

国際研究交流、コロナ影響で派遣・受入れ大幅減少…文科省
 文部科学省は2022年5月18日、2020年度の国際研究交流の概況について調査結果を公表した。1年を通じて新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、派遣研究者数、受入研究者数ともに前年度から大きく減少した。機関種類別では国立大学が多く、「東京大学」が最多だった。

文科省、私立学校法改正法案骨子を策定
 文部科学省は2022年5月20日、「私立学校法改正法案骨子」を策定した。学校法人における円滑な業務の執行等、管理運営に関する規定を整備するとともに、特別背任罪等の罰則についても定めたもので、今後はこれらをもとに法制化作業を進めていく。

イベント関連


文科省、校務の情報化に関する専門家会議…第4回5/24
 文部科学省は2022年5月24日、第4回「GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議」をオンラインにて開催する。会議のようすはオンラインで一般に公開。傍聴希望の申込みは5月23日正午まで受け付ける。

教科書・教材・ソフトウェアのあり方WG…第3回5/26
 文部科学省は2022年5月26日、第3回「教科書・教材・ソフトウェアの在り方ワーキンググループ」をオンラインにて開催する。会議のようすは、Zoomウェビナーで一般に公開。傍聴希望の申込みは、5月24日正午まで受け付ける。

ThousandEyesでネットワーク可視化、トラブル対策セミナー5/26
 シスコシステムズは2022年5月27日、GIGAスクール後のネットワークトラブル対策に、ThousandEyesによる可視化と、安心・安全・快適なネットワークソリューションについて紹介するセミナーを開催する。

立命館大「教育開発DXピッチ」5/28…テーマは教育へのデジタル活用
 立命館大学は、2022年5月28日に「教育開発DXピッチ」を開催する。これは、ニューノーマルにおける教育・授業形態として、デジタルを積極的に活用した新しい教育手法を開発・実践しようとの目的で開催されるもの。当日は書類選考を通過した5チームがピッチを行う。

子供の体力・発達を科学で学ぶ「知ってはりましたスクール」開設
 OFFICE BoldiTは2022年5月19日、東海学園大学の山田一典教授との共同事業「知ってはりましたスクール」のサービス開始を発表した。子供の運動能力・発育発達について、科学的根拠に基づいた知識を学習できる「学びの場」を提供する。

スポーツ庁、運動部活動の地域移行に関するシンポジウム5/27
 スポーツ庁は2022年5月27日、運動部活動の地域移行に関する議論を深めるため、オンラインシンポジウムを開催する。傍聴希望者は、Webサイトから申し込む。5月25日正午締切。

学生教員アンケートから考察、オンライン授業の展望5/30
 北海道大学大学院教育推進機構 高等教育研修センターは2022年5月30日、Zoomウェビナー「オンライン授業の今後をどう展望するか~学生,教員アンケートの結果を基に考える~」を無料開催する。対象は、教育機関関係者・大学院生。申込みはWebサイトにて受け付ける。

学びをつなぐ総合会議「高大接続総会」秋葉原5/31
 アローコーポレーションは2022年5月31日、高校教員や学習塾・予備校関係者を対象に、大学入試や高校・大学の教育、高大接続について考える総合イベント「2022年高大接続総会」をベルサール秋葉原にて開催する。事前申込制。入場無料。

獨協大学、講演会「オンライン国際教育の現在と未来」6/10
 獨協大学外国語教育研究所は2022年6月10日、講演会「オンライン国際教育の現在と未来 COIL型教育と外国語学習」をオンライン開催する。関西大学国際部の池田佳子教授が、海外の教育機関と連携して行うオンライン協働学習型教育の基本理念等について解説する。

実務家教員の博士学位取得の意義…DHUセミナー6/14
 デジタルハリウッド大学(以下、DHU)高等教育研究開発センターは、セミナー「求められる実務家教員とは-実務家教員による博士学位取得の意義」を2022年6月14日にオンラインで開催し、一般に公開する。参加は無料だが、事前の申込みが必要。

「教育者のためのUnityミートアップ」東名阪オフライン無料開催
 ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンは2022年6月から7月にかけて、教育関係者向けの公式オフラインイベント「教育者のためのUnityミートアップ」を大阪、名古屋、東京の3会場で開催する。ユニークな事例の講演と企業プレゼン、懇談会を実施。参加無料、事前申込制。

不登校の自立支援を考える、フリースクール等協議会6/28
 東京都教育委員会は2022年6月28日、「2022年度 第1回 東京都学校・フリースクール等協議会」を開催する。参加対象は、教育委員会不登校施策担当指導主事等の学校等関係者またはフリースクール等関係者。6月14日まで申込みを受け付ける。

「音鑑・夏の勉強会」小中音楽科オンライン研修7・8月
 音楽鑑賞振興財団は2022年7月・8月、小学校・中学校音楽科の鑑賞指導に関する研修「音鑑・夏の勉強会2022」をインターネット講座にて開催する。今回は、オンデマンド動画配信による「講習1」と、オンラインミーティングによる「講習2」を実施。申込締切は7月14日。

先生向け研修、授業で使える動画・映像制作8月
 Film Education Labは、2022年8月22日に「先生が授業で実践するための動画・映像制作 体験型研修プログラム」、8月23日・24日に「先生が動画・映像を使ってPBL学習を実践するためのドキュメンタリー制作 体験型研修プログラム」を開催する。チケットはPeatixで発売中。
《工藤めぐみ》

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