文部科学省は2022年5月17日、教育の情報化を進める際の疑問や相談に対応する「ICT活用教育アドバイザー」活用事業について、Webサイトに情報を掲載した。5月18日には、令和4年度(2022年度)ICT活用教育アドバイザー事業ポータルサイトを開設した。 文部科学省では、教育の質の向上に向けて、ICT環境の効果的な活用を一層促進するため、指導方法、方針の策定等、専門的な助言や研修支援等を行う「ICT活用教育アドバイザー」の活用事業を実施している。事業の対象は、自治体や教育委員会等の学校設置者、高等学校長等。助言・支援に係る費用負担はない。ただし、教員や保護者からの直接の相談等は対象外。 相談例は「1人1台端末を使った効果的な授業や遠隔授業の事例を教えてほしい」「端末の持ち帰りを実施したい、ルールやマニュアル等を作りたいが何から始めればよいかわからない」「情報セキュリティに関する研修講師を紹介してほしい」等。高等学校の教科情報科に関する内容にも対応する。 文部科学省では現在、助言・支援を行う2022年度のICT活用教育アドバイザーについて、個別に準備・調整を進めており、自治体等からの相談はすでに受付を開始している。 問合せ・相談窓口は、ICT活用教育アドバイザー事業ポータルサイトの問合せフォーム、メール、電話の3種類。電話受付時間は平日の午前9時から午後5時半。助言や支援に係る費用負担はなく、内容等に応じてオンラインや電話対応によるリモート、または訪問で助言支援する。 ICT活用教育アドバイザー事業ポータルサイトでは、問合せ・相談窓口の他、学校のICT化を支援する人材の紹介や派遣等を行っている「学校ICT化サポート事業者」(5月18日現在準備中)、GIGAスクール構想の実現に向けた説明や実践事例等を解説する「GIGAスクール動画」、1人1台端末の活用事例等を紹介する特設サイト「StuDX Style(スタディーエックス スタイル)」も取り上げている。