先週(2025年5月26日~30日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。大学進学率が2040年に地域差拡大、多子世帯の大学授業料等無償化について6月末まで受付延長のほか、EDIX関連ニュースが多数あった。また、6月2日以降に開催されるイベントを8件紹介する。
教育ICT関連
【EDIX2025】教育の今と未来「デジタルの力で支えるリアルな学び」文科省 寺島氏
2025年4月23日から3日間開催されたEDIX東京で、文部科学省 初等中等教育局学校情報基盤・教材課長 学校デジタル化プロジェクトチームリーダーの寺島史朗氏が講演。GIGAスクール構想の現状と課題を語り、デジタル学習基盤の重要性を強調。教育の未来へ向け、インフラ整備やデジタル人材育成の必要性を述べた。
【EDIX2025】壊れにくい・つながりやすく・使いやすい…日本HPの最新Windows端末
2025年4月に開催された教育総合展「EDIX東京2025」。日本HPのブースでは、最新のGIGA端末がずらりと並び、活用を進めるためのソリューションも数多く展示されていた。GIGAスクール構想第2期のためにゼロから開発したという日本HPの最新Windows端末と、同社が目指す新しい時代の教育への思いを紹介する。
【EDIX2025】AIで変わる教育、50周年のマイクロソフトと目指すGIGAの未来
EDIX東京2025では、マイクロソフトが教育分野でのAI利用をテーマに出展し、Copilot+ PCや教育ソリューションを紹介。特別セッションや体験学習も開催され、校務の効率化と新たな学びが期待されている。
【EDIX2025】安心の国内生産で教育現場のニーズに対応…マウスコンピューターの最新Windows端末
2025年4月23日から25日に開催されたEDIX東京で、マウスコンピューターが教育向け端末を初出展。マウスコンピューターの宮本壮人氏に同社の教育への思いや強み、各端末の特徴などを聞いた。
【EDIX2025】徹底したユーザー目線で教育を支える…Dynabookの最新Windows端末
EDIX東京2025でDynabookは学習者用端末「dynabook K70」や教職員用Copilot+ PC「dynabook X94」などを展示していた。Dynabookの林田亮氏に、教育への思いや端末の特徴を聞いた。
【EDIX2025】現場の声から生まれたGIGA2.0モデル…ASUSの最新Windows端末
リシードは、EDIX東京にてASUS JAPANのWindows端末を取材。会場取材を通してみえた同社の教育への思いと、教育現場での使いやすさを徹底的に追求したASUSの最新Windows端末の魅力を探る。
【EDIX2025】学習・運用支援パッケージで学びを支える…Lenovoの最新Windows端末
2025年4月に開催された教育総合展「EDIX東京2025」。レノボ・ジャパンのブースは、GIGA端末の展示はもちろん、10種類ものコンテンツを紹介するカラフルなパネルが目を引いた。「すべては子どもたちのために」をスローガンに掲げるレノボ・ジャパンの最新Windows端末の魅力を紹介したい。
教育現場に最適な「スマートな相棒」STMが届けるiPad専用キーボードケース
STMの最高執行責任者のウェイン・ファルクナー氏、共同創設者で製品責任者のアディーナ・ジェイコブス氏、教育市場責任者のマシュー・ゴルスキー氏に、同社の理念や歴史、iPad専用キーボードケース「STM Dux」の特徴について話を聞いた。
学習eポータル「キュビナ」無償トライアル…新規自治体対象
学習eポータル+AI型教材「キュビナ」を開発・提供するCOMPASSは、新規自治体を対象に2025年度末まで無償でキュビナを提供するトライアルキャンペーンを実施する。
小中学校向けオープンバッジ管理サービス「エデュパスポート」提供開始
インフォザインは2025年5月27日、小中学校を対象にしたオープンバッジ管理サービス「エデュパスポート」の提供開始をすると発表した。子供たちの多様な学習活動や成果を「オープンバッジ」として記録・管理し、個々の成長と主体的な学びを支援する。
追手門学院大学のDX、学生ファーストの視点から体験価値の向上を最優先に
多くの大学がDXの推進を重要課題として掲げる中、追手門学院大学(大阪府茨木市)は「学生ファースト」の視点から、学生の体験価値(CX:Customer Experience)向上を最優先とした先進的なDX戦略を展開している。
文部科学省関連
ハーバード大の問題、高校同級生切りつけ…文科相5/23会見
文部科学省のあべ俊子大臣は2025年5月23日、記者会見を行った。米国政府がハーバード大学の留学生受け入れを禁止するという報道には、動向を注視し、情報収集に努める考えを示した。
7か国の学生数や納付金比較…文科省「諸外国の教育統計」
文部科学省は2025年5月26日、2025年版「諸外国の教育統計」を公表した。日本・アメリカ・イギリス・フランス・ドイツ・中国・韓国の7か国について、私立学校の割合、高等教育在学者の専攻分野別構成、学生納付金といった教育状況を取りまとめている。
ハーバード留学生の受け入れ、教員や外部コーチの不適切指導…文科相5/27会見
文部科学省のあべ俊子大臣は2025年5月27日、記者会見を行った。米国政府によるハーバード大学の留学生受け入れ停止措置をめぐり、日本国内の大学に留学生の受け入れを検討するよう依頼したことを明らかにした。日本学生支援機構には、米国留学に関する相談窓口を設置する。
新任校長ハイブリッド研修、98%以上が満足…成果報告公表
文部科学省は2025年5月27日、2024年度(令和6年度)の新任校長研修事業「新任校長オンライン集合ハイブリッド研修」の成果報告を公表した。参加した新任校長らから9割を超える高い満足度が得られた。
大学進学率、東京81%・山口39%…2040年に地域差拡大
文部科学省は2025年5月28日、「各都道府県における高等教育の現状に関する調査研究」の報告書を公開した。各都道府県ごとの大学数や大学進学率など基礎データを一覧で掲載したもので、2040年の大学進学率は最多の東京都80.5%に対し、最少の山口県は38.5%と推計された。
イベント関連
カタリバ「探究学習支援プログラム」参加校募集…説明会6/2
カタリバが運営する「探究スタートアップラボ」の2025年度参加校募集が2025年5月27日に開始された。探究学習を担当する教員向けに、カリキュラム開発や組織体制の構築をサポートする。説明会は6月2日に行われる。
教員向け「子供の見取りから実践のまとめ方まで」6/6オンライン
ソニー教育財団は2025年6月6日、ソニー教育助成論文入選者から学ぶ「科学が好きな子どもを育てる『子どもの見取りから実践のまとめ方まで』」をオンライン(Zoom)で開催する。申込締切は6月3日。
教育関係者向け「New Education Expo」大阪6/13-14
未来の教育を考える教育関係者向けセミナー&展示会「New Education Expo」が、2025年6月13日・14日に大阪で開催される。不登校支援、教育データ活用、最先端の自治体導入事例など多数の講演・セミナーを実施。参加無料。申込みはWebサイトで6月10日午後6時まで受け付ける。
大学入試2026研究会「なぜ、年内学力入試なのか」6/20
アロー教育総合研究所主催の大学入試2026研究会「なぜ、年内学力入試なのか」が2025年6月20日、共立女子大学で開催される。大東文化大学、神奈川大学、共立女子大学、東洋大学が一堂に会し、2026年度に実施する各大学の年内学力入試の概要を説明する。参加無料、申込みは6月16日まで。
学校で役立つAI動画生成の最新技術…無料ウェビナー6/25
加賀ソルネットは2025年6月25日、「先生がいま知りたい!第9弾」の無料ウェビナーを開催する。Adobe Community Evangelistの境祐司氏が登壇し、Adobe ExpressとFireflyの新機能など、学校で役立つ動画制作の技術を紹介する。
総合型選抜Expo2025「年内入試対策最前」6/27
ルートマップマガジンは2025年6月27日、総合型選抜Expo2025「年内入試対策最前線‼」を桜美林大学新宿キャンパスで開催する。対象は、塾・予備校、教育関係者。参加無料、軽食付き。申込フォームより6月24日まで受け付ける。
デジタル教育拠点「TUMO Gunma」7/19開業…6月見学体験募集中
群馬県が整備を進めるデジタル教育拠点「TUMO Gunma(ツーモ群馬)」が2025年7月19日にオープンする。国際的評価の高いTUMOのプログラムを導入したアジア初の施設で最新のデジタル技術を無料で学べる。小中高生向け見学体験会は6月に開催予定。
教育関係者向けセミナー「生成AI×教育」リアルな可能性と挑戦、オンデマンド配信
コニカミノルタジャパンは、教育現場における生成AI活用に関するオンデマンドセミナーを開催する。配信期間は2025年6月24日~7月31日。対象は、全国の教育委員会および自治体職員、教職員。参加費無料。Webサイトより申し込む。
その他
多子世帯の授業料等無償化、6月末まで受付延長を…文科省が大学に要請
文部科学省は2025年5月23日、2025年度(令和7年度)から制度を拡充して実施する、多子世帯学生の大学授業料・入学金の無償化について、各大学設置者に受付申請期間を6月末まで延長するよう要請した。
2025年春の花粉は前年7割…今後はイネ科に注意、東京都
東京都は2025年5月27日、2025年春のスギ・ヒノキ花粉の観測結果を速報で発表した。都内のスギ・ヒノキ花粉の飛散数は、2024年春の7割にとどまり、過去10年平均の8割であった。特に、ヒノキは2024年春の5割と比較的少ない飛散数だった。
【医学部受験】2025年度は倍率高止まり、新課程2年目は難化か…駿台
依然として狭き門の医学部受験。新課程に対応した初の入試となった2025年度はどのような変化があったのか。そして来年の入試はどう展開していくのだろうか。駿台予備学校・市谷校舎の校舎責任者を務める重藤賢次氏に、2026年度入試に向けた展望とアドバイスを聞いた。