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【EDIX2025】学習・運用支援パッケージで学びを支える…Lenovoの最新Windows端末

 2025年4月に開催された教育総合展「EDIX東京2025」。レノボ・ジャパンのブースは、GIGA端末の展示はもちろん、10種類ものコンテンツを紹介するカラフルなパネルが目を引いた。「すべては子どもたちのために」をスローガンに掲げるレノボ・ジャパンの最新Windows端末の魅力を紹介したい。

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レノボ・ジャパン エンタープライズ事業部 教育ビジネス開発部の高橋努氏
  • レノボ・ジャパン エンタープライズ事業部 教育ビジネス開発部の高橋努氏
  • 場面に応じたさまざまな使い方ができるコンバーチブルタイプの「Lenovo 300w Yoga Gen 4」
  • 教職員用Copilot+ PC「ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Edition」
  • 「EDIX東京」レノボ・ジャパン ブースのようす
  • スタイラスペンは本体側面に格納、即時充電も
  • 鉛筆で直接書き込める「ペンシルタッチ機能」
  • LenovoのGIGA2.0 Windows端末に標準搭載されているコンテンツ
  • 「こどもOffice」でWindowsの使い方を段階的に習得

 2025年4月23日から25日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された国内最大級の教育総合展「EDIX東京2025」。会場には多くの教育関係者が集まり、最新のGIGA端末を実際に触ったり、熱心に説明を聞いたりするようすが見られた。

 レノボ・ジャパンのブースは、各種端末の展示はもちろん、GIGAスクール構想第2期(以下、GIGA2.0)の端末に標準搭載されているコンテンツを紹介するカラフルなパネルが目を引いた。EDIX会場で、レノボ・ジャパン エンタープライズ事業部 教育ビジネス開発部 ビジネスディベロップメントマネージャーの高橋努氏に、「すべては子どもたちのために」をスローガンに掲げるレノボ・ジャパンの最新Windows端末について、その魅力を聞いた。

「EDIX東京」レノボ・ジャパン ブースのようす

Lenovoの学習者用Windows端末

GIGA2.0に寄り添う開発姿勢、Lenovoが描く次世代の学び

 GIGAスクール構想により児童生徒1人1台の端末環境が整備され、学校教育に大きな変革が起きたものの、導入された端末の使い方や学びへの定着には多くの課題がみられた。Lenovoはこの課題を解決するべく、GIGA1.0の端末整備以降、自治体や学校現場と対話を重ね、現場のニーズを探りながら、端末導入後の“学びの深化”を意識した製品・サービス開発を行ってきた。高橋氏は、「GIGA2.0では、端末を導入するだけではなく、どのように活用していくかを考えることが重要と捉えました」と語る。

 その成果が、性能と耐久性のバランスの良い端末と、端末活用を促進するためのソリューション、そして端末の予備機運用などをセットにしたGIGA2.0向けパッケージだ。「Lenovoは“使いやすい”端末であることはもちろん、使いたくなる端末であることを目指しました。GIGA2.0では、デジタル教科書やCBTの普及など、大きな変化がやってきます。そうした変化に対応できるよう、端末の活用を促進するようなソリューションを入れ、パッケージ化したことが大きな特長です」と高橋氏は語った。

軽量・堅牢・高性能を追求「Lenovo 300w Gen 5」

 Lenovoが提供するGIGA2.0向け学習者用Windows端末は、ノートブックPC(2-in-1)の「Lenovo 300w Yoga Gen 4(以下、Gen 4)」と、2025年夏ごろに発売予定の最新機種「Lenovo 300w 2-in-1 Gen 5(以下、Gen 5)」の2種類。360度回転ヒンジにより、ノートPCとしてだけでなく、タブレットやスタンドモードなど、さまざまな学習スタイルに柔軟に対応できる。

最新機種のLenovo 300w 2-in-1 Gen 5

 GIGA1.0では、端末自体の課題として「破損率の高さ」と「スペック不足」が浮き彫りとなった。これをカバーするために、Gen 4およびGen 5は、米国国防総省が制定したMIL規格とLenovo独自のDuraSpec基準をクリア。落とす、ぶつける、挟み込む、液体をこぼすといった過酷な使用環境にも耐える高い堅牢性を備えている。

 Gen 5の本体は約1.28kgと、Windowsのコンバーチブル端末の中では最軽量クラスで、小学生でも扱いやすいサイズ感と持ち運びやすさを実現した。11.6インチのHDタッチディスプレイにはCorning Gorilla Glassが採用され、画面への傷や衝撃にも強い構造となっている。

場面に応じたさまざまな使い方ができるコンバーチブルタイプの「Lenovo 300w Yoga Gen 4」

 スペック面も拡充を図り、プロセッサにインテル N100を搭載、メモリは8GBで高速なLPDDR5に対応、ストレージは128GB UFS、バッテリー駆動時間も最大17.3時間と、軽量かつバッテリー時間も長い、よりバランスの取れた学習端末になっている。

鉛筆でも書ける「ペンシルタッチ」で直感的な学びを

 GIGA2.0ではスタイラスペンの整備が必須となっているが、Lenovo 300wでは、児童が普段使っている鉛筆でそのまま画面に書き込むことができる「ペンシルタッチ機能」というユニークな機能を搭載している。手のひらが画面に付いたまま書き込んでも、スタイラスペンや鉛筆で書き込める点(パームリジェクション機能)も注目だ。「文房具と同じ感覚で使用することができ、子供たちがストレスなく学習に取り組むことができる」と高橋氏は語る。

鉛筆で直接書き込める「ペンシルタッチ機能」

 また、本体収納が可能なタッチペンも付属する。非充電式ながら、パームリジェクション機能に対応したタッチペンが、本体側面に収納可能だ。

スタイラスペンは本体側面に格納、即時充電も

 OSはWindows 11 Educationを搭載。Gen 5のインターフェースは、左右に1基ずつUSB Type-Cポートを配置した。軽さ・堅牢性・書きやすさ・拡張性という、教育現場で本当に求められている要素を実現した「Lenovo 300w 2-in-1 Gen 5」は、GIGA2.0の先を見据えた1台だ。

Lenovo 300w Yoga Gen 4

教育現場で“使いたい・使わせたい”コンテンツを標準装備

 GIGA1.0でもうひとつ大きな課題となったのが「学校間の利活用の差」だ。Lenovoは、端末の利活用を先生の知識や技術頼みにすることなく、すぐに使えるコンテンツを標準装備。児童生徒や教員が“使いたい、使わせたい”と思えるコンテンツを用意した。

LenovoのGIGA2.0 Windows端末に標準搭載されているコンテンツ

 基本パッケージとして搭載したのは、読み放題型電子図書館をはじめ、要点・単元のまとめをチェックできるデジタルドリル、児童生徒の表現活動をサポートする描画ツール、授業向け作品制作ソフトウェアなど、教育現場ですでに定評のあるコンテンツばかりだ。基本パッケージを組むにあたり、「学校現場での使用状況などを徹底的に調査し、ニーズの高いサービスや実際に使えるコンテンツを厳選しました」と、高橋氏は話す。

Windows端末限定の注目コンテンツ

 ゼッタリンクスが提供する「こどもOffice」は、Windows端末限定で利用できるコンテンツ。Microsoft OfficeのUIを子供向けにカスタマイズしたもので、 Microsoft Officeの高度な機能をそのままに、児童が直感的に利用できるようリボン(ツールバー)を学年別に切り替えて表示する「きっずリボン」や、ローマ字を習う前の低学年でも50音順のひらがな一覧からマウスやタッチで文字入力ができる「ソフトキーボード」など、段階的にPCの使い方、Officeの使い方に慣れることができるよう設計されている。高橋氏によると、「こどもOffice」を標準搭載しているのは、LenovoのGIGA2.0向けWindows端末のみだという。

 Microsoft Officeを小学生の段階から使いこなす経験は、社会に出たあとのスキル形成にも直結する。子供たちにも使いやすく、かつ将来的な実務能力の育成にもつながるコンテンツは非常に魅力的だ。

「こどもOffice」は、学年別に表示の切り替えが可能

授業、家庭学習、校外学習まで一貫してサポート

 さらに、5教科対応の復習用コンテンツ「要点まとめチェック」は、ポイントを絞った授業の反復確認が可能。受験対策の定番である「赤チェックシート教材」がデジタル化され、家庭学習やテスト前の学習にも最適だ。小学校向けの単元テストに取り組める「単元まとめチェック」は、児童の理解度のチェックと教員による指導改善の両面で活用できる。

「赤チェックシート教材」のように答えを隠しながら復習ができる

 ポプラ社が提供する読み放題型電子図書館「Yomokka! Lenovo GIGA School Edition」は、児童が自らの興味や学年に応じて電子書籍を選び、好きなタイミングで読書を楽しめるサービス。学年ごとの学習内容にあわせた充実のラインアップで、授業中の調べ学習や朝読書の時間、国語・社会などの補助教材としても機能する。

「Yomokka! Lenovo GIGA School Edition」で読みたい本を好きなときに読むことができる

 創造的な学びを支援する「ピクチャーキッズ」は、直感的なインターフェースと多彩な描写機能で小学校低学年からの表現活動を幅広くサポート。本物の絵の具と同じ感覚で色を作り出すことができ、そのまま描くことができる。「デイジーピックス」は使いやすいイラスト素材やテンプレートが豊富に揃った写真編集&作品制作ソフトウェア。初心者でも思いのままに本格的な画像編集ができる。

デジタル絵の具で本物のような混色ができる「ピクチャーキッズ」

最新のデジタル技術で時代のニーズにも対応

 また、1人1台端末時代に必須となる情報リテラシー教育の基礎を学ぶことができる「15分で学ぶ デジタルシティズンシップ」や、児童に基本的なタブレット操作を身に付けてもらうことを目的とした「はじめてのタブレットレッスン チャレンジセット」も特徴的だ。「GIGA端末の故障率を下げるには、端末の堅牢性と子どもたちの扱い方の両面からアプローチする必要がある」という考えに基づき、端末の持ち方といった「基本の扱い方」から学ぶことができる。児童生徒の安全を守るだけでなく、丁寧な扱いを習慣化し、端末の破損率低下も期待できるという。

 「レノボ・メタバース・スクール」では、臨時休校や学級閉鎖など、学校にいけない状況となったときに、新たな学びの場を提供する。メタバース上の教室には最大40人まで参加でき、授業や自習、1対1での会話、協働学習など、ひとりひとりにあった形の学習支援を受けることができる。

「レノボ・メタバース・スクール」では、不登校の児童生徒が安心できる居場所と新たな学びの場を提供する

安心の運用支援体制と再資源化の取組み

 これらに加えて、GIGA端末の安定運用を支える仕組みとして「予備機運用サービス」も展開する。GIGA2.0では15%の予備機が補助対象となるが、学校側での保管に限界があることから、故障などの事態に備えた必要数を学校で保管し、残りはLenovoが5年間無償で保管する。保管中の端末は、過放電や劣化を防ぐよう定期的に充電した状態で維持され、初期設定も実施。必要になった際にはすぐに使える状態で提供できるのが強みだ。

 また、保証開始のタイミングについても、予備機に限っては「学校に配送してから」1年保証がスタートするため、導入後すぐに使わなかった場合でも、保証期間が無駄になることがない。あわせて、GIGA2.0端末導入の際はGIGA1.0で使った端末を無償で回収。他社製品を含むすべての端末を回収し、日本国内で再資源化を行う。

予備機の管理をLenovoが代行する「予備機運用サービス」

 LenovoのWindows端末に付随するこれらすべてのコンテンツは無償で利用可能。一部、3年の利用制限がかかるものもあるが、端末のリプレイス目安となる5年まで延長することもできる。こうした豊富な学習・運用支援コンテンツを標準で備えていることで、導入直後からの活用を促し、GIGA2.0のテーマである“学びの質の向上”と“学びの深化”を力強く後押しする。

Lenovoの教職員用Windows端末

1kg以下の薄型・軽量モデルでAIと共創する教員の新しい働き方

 児童生徒向け端末と同様に、教員用端末もまた、GIGA2.0にふさわしいアップデートが求められている。従来は「校務用端末」として文書作成や成績処理がおもな用途であったが、これからは教員もクリエイティブなICT活用の担い手として、新たな学びの設計者となることが期待されている。

 Lenovoが提供する「ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Edition」は、AIとの共創を前提として、教員の創造性と業務効率を飛躍的に高める。14型の大画面ながらThinkPad初の1kg以下を実現した、薄型・軽量設計が特長だ。プロセッサはCopilot+ PCとしての基準を満たす48TOPSのNPU、インテルCore Ultraプロセッサ(シリーズ2)を搭載し、高いAI演算処理能力を発揮しつつも、徹底的な低消費電力により長時間のバッテリー駆動を両立している。

教職員用Copilot+ PC「ThinkPad X1 Carbon Gen13 Aura Edition」

 「Copilot+ PCは、今後業務を改善していきたい、自らの発想を形にしていきたい、と考えている先生方の大きな味方になります」と語るのは、レノボ・ジャパン製品企画部の吉原敦子氏だ。Copilot+ PCはその処理能力の高さから、画像生成や表現の支援に大きな力を発揮する。画像のテイストに変化を加えるような調整も簡単にでき、授業の資料づくりや校内掲示物の作成など、さまざまな業務で活用できる。

ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition

授業準備・校務効率化を支えるCopilot

 また、Copilot+ PCでは、ユーザーが覚えている手がかりからのPC内検索を支援するリコール機能で、過去の資料や配布物のファイル名を忘れたとしても「5年3組」「遠足」「行き先」「赤い服」などの一部のキーワードだけで該当のファイルを探すことができる。「この機能は非常に便利で、探し物の時間や手間を削減し、業務効率化に有効です」と吉原氏は語る。Copilot+ PCは、直感的な操作性でクリエイティブな作業を可能にする。

予算や用途で選べる教職員用端末

 「Copilot+ PCの導入は、単に“ハイスペックなPCを使う”という話ではなく、教員の新しい働き方を支えるための基盤づくりになるもの」と吉原氏は語る。学校現場ではまだ導入事例が少ないが、先行して導入することは、教育現場のDXをリードする大きな一歩となるだろう。


 EDIX東京のレノボ・ジャパン ブースでは、多くの来場者が標準搭載された各種コンテンツの説明を熱心に聞き入っていた。LenovoのWindows端末は、GIGAならではの堅牢性と操作性を兼ね備えるだけでなく、“利活用”を徹底的に見据えたソリューション群を携えて、教育現場に新しい価値を提案している。学習者用、教職員用、どちらの端末にも共通するのは、「今、そして未来に向けて、現場が本当に必要とする性能や機能」を追求した姿勢だ。LenovoのWindows端末は、これからの教育を支える“次に選ぶべき1台”として、確かな選択肢となるだろう。

Windows GIGA端末の特集ページはこちら
《畑山望》

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