駿河台学園および駿台グループ関連7社は2024年10月23日、米ELSA,Corpと日本国内の教育機関向けに販売を行う新たなパートナーシップを締結したと発表した。駿台がELSAの総代理店として全国の学校・自治体・塾などの導入支援を担い、日本の英語力向上に貢献する。
米ELSA,Corpが手掛ける英語AIパーソナルコーチングアプリ「ELSA(English Language Speech Assistant)」は、2015年にGoogleのAI投資部門から出資を受けて以来、190か国5,000万人以上が利用。独自開発の音声認識技術と生成AIの技術により、学習者はAIとの会話を通してそれぞれのスピーキングの弱み(発音・アクセント・イントネーション・流暢さ・語彙力・文法)を特定・改善する。
国内では、京都大学や立命館大学をはじめとした高等教育機関や、秋田県湯沢市、京都府京丹後市といった地方自治体、三田国際・武蔵(私立)・聖光学院(神奈川)・栄光学園など全国60校以上の学校が採用。
駿台グループではELSAを活用することで、英語のスピーキング力・リスニング力・単語力・読解力などを同時に強化させる取組みを実践してきた。たとえば、駿台予備学校の高卒クラスでは、英作文強化のための暗唱用例文集をELSAで学習。1日のカリキュラムの中に「朝学タイム」という時間を設けて、毎朝決まった時間に英文を3つずつ音読し、ELSAの評価により発音トレーニングを繰り返しながら、例文を定着させるという流れで、クラス全体の英語力を底上げしている。
また、小中学生を対象に高校受験指導を行う教室では、英検2級~準1級レベルで用いられる長文やリスニング原稿・二次試験パッセージなどの教材をELSAで学習。ELSAを活用することで、学年を問わず小学生でも楽しく、正しい英語力を身に付けることが可能になり、その結果、この教室では9割の生徒が英検2級または準1級を取得した状態で高校入試に臨んでいるという。
駿台グループは今回の米ELSA,Corpとの新たなパートナーシップ締結により、ELSAの教育機関向けの販売を担う総合代理店として全国の小学校から大学、地方自治体、塾・予備校などへのサービス導入を支援していく。