LoiLoは2026年7月17日、2026年1月に実施された大学入学共通テストで、目の難病を抱える受験生が学習支援アプリ「ロイロノート・スクール」を利用して受験した事例を公表した。同社によると、把握している限りでは、共通テストで同アプリが利用された初めての事例だという。
受験生は、高校2年生の春に「レーベル遺伝性視神経症(レーベル病)」を発症し、数か月で両眼の視力低下と中心視野の欠損が進行。紙の教材での学習が難しくなったことから、教員が授業資料をロイロノートで配布するほか、問題用紙を撮影してPDF化し、余白に書き込みながら学習するなど、日常的に同アプリを活用して学習を続けてきた。
高校3年時には、大学入試センターへ受験上の配慮を申請。LoiLoは検証用アカウントの提供やセキュリティ面の説明などで協力し、審査を経て、共通テストでロイロノートの利用が認められた。
試験当日は、オフライン環境のタブレットでロイロノートを使用し、普段の学習と同じように問題用紙へ書き込みながら解答。画面を拡大しても文字や線が見やすい状態を保てることから、視力低下のある受験生でも使いやすかったという。マークシートへの記入は補助者が行い、受験生は「いつもどおりに解くことができた」と振り返っている。
その後の大学個別試験でも、一部を除きロイロノートの利用が認められ、受験生は複数の大学に合格。現在は大学での学習にもロイロノートを活用しているという。
なお、今回の事例は、個別の受験上の配慮申請に基づき実現したもので、ICTを活用した合理的配慮の一例として紹介している。大学入試センターでは、障害などのある受験生に対し、症状や状態に応じた受験上の配慮を実施。ICT機器やタブレット端末の利用を希望する場合は、事前相談と配慮申請が必要となる。








