神奈川県は2026年7月14日、「公立中学校における部活動の地域展開に係る神奈川県の方針(改訂素案)」に関する意見募集を開始した。改訂素案では、国が示した2026年度から2031年度までの「改革実行期間」を対象に、休日の学校部活動について、原則すべての学校部活動で地域展開の実現を目指すなどの方針を示している。意見募集は8月12日まで。
国は2025年12月、「部活動改革および地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」を策定し、部活動の地域展開などの方向性を示した。これを受け、神奈川県では2023年10月に策定した「公立中学校における部活動の地域移行に係る神奈川県の方針」を改訂し、地域全体で連携・協力しあいながら、教員の働き方改革の推進やスポーツ・文化芸術等の活動の充実という視点も含めた地域展開の取組みを推進していくとしている。
改訂素案は、急激な少子化が進む中でも、将来にわたり中学生のスポーツ・文化芸術等の活動機会の確保・充実を図るため、県としての基本的な考え方や取組みの方向を示すもの。対象は、公立の中学校、義務教育学校後期課程、中等教育学校前期課程および特別支援学校中学部の生徒の活動。国立・私立学校については、学校の実情に応じて参考にしながら取り組むことが望ましいとしている。
県の基本的な考え方として、休日については、改革実行期間内に原則すべての学校部活動で地域展開の実現を目指す。改革実行期間前期にあたる2026年度から2028年度の間に、すべての市町村が地域展開などに着手できるよう、相談・伴走支援や広域的な基盤づくりを行うほか、平日については、市町村の実情や取組状況に応じて必要な支援を行う。
改革実行期間前期に重点的に取り組む内容としては、具体的に「地域展開に向けた推進体制の充実・先行事例の共有」「指導者の確保と質の保障」「多様な主体との連携による相談・伴走支援の実施」「すべての人々のスポーツ・文化芸術等の活動の充実」の4点をあげている。指導者については、データベースの活用促進や研修講座の充実を図り、暴力・暴言・ハラスメント、虐待、いじめ、無視などの不適切行為の防止にも取り組む。
このほか改訂素案では、地域クラブ活動のあり方や認定制度、運営団体と実施主体の役割についての基本的な方針や、各種課題の対応について県の取組みを整理。活動場所や移動手段の確保、生徒の安全・安心の確保、障がいのある生徒の活動機会、生徒のニーズの反映、大会・コンクールのあり方などについてまとめている。また、県内の公立中学校における部活動を取り巻く状況や、これまでの県・市町村の取組み、地域展開の進捗状況、今後の課題なども関係資料として示している。
意見は8月12日まで、フォームメール、郵送、ファクシミリで受け付ける。郵送の場合は最終日必着で、住所の記載は不要。電話での意見提出は不可。意見募集結果は、寄せられた意見を取りまとめ、県の考え方を整理したうえで公表する。個別の意見に対する回答は行わない。意見募集結果の公表は10月ごろ、計画等・規則等の公表は12月ごろを予定している。
◆公立中学校における部活動の地域展開に係る神奈川県の方針(改訂素案)に関する意見募集
募集期間:2026年7月14日(火)~8月12日(水)
提出方法:フォームメール、郵送、ファクシミリ
郵送先:神奈川県教育委員会 教育局指導部保健体育課学校体育指導グループ 宛(最終日必着)










