東京都高等学校情報教育研究会(都高情研)は2026年6月13日、2026年度(令和8年度)大学入学共通テスト「情報I」に対するコメントを公開した。初年度となった2025年度から平均点が大きく下がったが「決して『過度に難しい』というものではない」とし、「良問が多くそろっていた」と内容を高く評価した。
都高情研は、高校で必履修科目「情報」がスタートしたことを踏まえ、東京都内の高校などでの情報教育の向上や情報教育の研究・推進を目的に設立。目的を達成するため、研究機構として専門委員会を設置しており、今回このうちの1つである「情報I大学入試検討委員会」が2026年1月に行われた「大学入学共通テスト」の情報科(本試験)の問題内容を分析・議論し、コメントとして報告した。
大学入試センターの「2026年度大学入学共通テスト実施結果の概要」によると、本試験を受けた全46万3,535人のうち、「情報」の受験者は約65.8%にあたる30万5,202人。平均点は56.59点、標準偏差は15.72。前年度と比較すると、受験率は旧情報・情報Iをあわせた約65.4%とほぼ同じ値だった一方、平均点は69.26点からは12.67点下がった。
この平均点の低下については「一部報道では難化したという話もあるが、本委員会のおおよその見解としては、昨年度が初年度ということに配慮されたやや易しい内容であり、本年度の内容がむしろ本来的な難易度であって、決して『過度に難しい』というものではない、という感想を強くもっている」と強調。さらに「問題自体も工夫された良問がそろっており、私たち現場の教員にとっても、今後の指導のあり方を振り返る良い材料になっているものと感心している」と評価した。
各設問についても、委員のレビューをまとめる形で「分量」「難易度」「問題の質」を分析。分量はおおよそ大問ごとに15分間目安として「多い」「ちょうど良い」「少ない」、難易度は教科書や学習指導要領の内容で十分に対応できるか「難」「普通」「易」、問題の質は高校生にとって適切か「良問」「適切」「悪問」で示している。
最後のまとめと展望でも「全体としてメッセージ性のある良問が多くそろっていた」と指摘。「表面的な知識の再生ではなく、深い理解に基づいた実践的な知識を問う点などは、大学入学共通テストに『情報I』が導入されるにあたり本会が要望した『普段の授業にしっかりと取り組んでいる生徒が高得点を取ることができるように』という内容とまさに合致している」と評価した。今後についても引き続き、「授業を大切にする」生徒がより評価されるテストを強く要望するとしている。








