先週(2023年10月2日~6日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。学校インターネット回線速度計測ランキング、不登校者数・いじめ件数が過去最多、SRJ・ICT教材活用で集客アップのノウハウ無料公開などのニュースがあった。また、10月以降に開催されるイベントを12件紹介する。
GIGAスクール
あの学校はなぜ速いのか?校内Wi-Fi超速3校の事例と改善ポイント
リシードとフルノシステムズは2023年9月29日、「GIGAを応援!超速Wi-Fiキャンペーン」の表彰式および、Top3校とフルノシステムズのセミナーを開催した。
Wi-Fi接続では静岡県の公立小がトップ…リシード学校インターネット回線速度計測ランキング(2023年9月)
リシードでは、全国の教育機関が無料で使用できる「学校インターネット回線速度計測」サービスを提供している。この記事では、2023年9月1日から9月30日までの計測ログより、ダウンロード速度上位Top3を紹介する。
教育ICT関連
SRJ、ICT教材活用で集客アップ…無料ノウハウ公開
ICT教材の企画・開発を行うSRJは、学習塾・民間学童・習い事教室の運営者向けに「事例から見るICT教材を活用した集客アップのコツ」資料を作成、Webサイトに無料公開した。サイト内の資料請求フォームに必要事項を入力すると、PDF版の資料が無料でダンロードできる。
黒板着せかえホワイトボードパネル「KisePa」半額キャンペーン
黒板・ICT教育機器メーカーのサカワは2023年10月1日、黒板着せかえホワイトボードパネル「KisePa(キセパ)」の販売を開始した。12月31日まで、初回限定半額キャンペーンを実施している。
校務のデジタル化の実情と障壁…Teacher's[Shift]
先生の働き方改革を応援するラジオ風YouTube番組「TDXラジオ」は2023年10月2日、Teacher’s [Shift]~新しい学びと先生の働き方改革~第140回の配信を公開した。玉川聖学院中等部・高等部の大沼祐太先生をゲストに迎え、校務のデジタル化の実情や障壁に迫る。
文部科学省関連
高等教育局の事務補佐員1名募集…文科省
文部科学省は2023年10月5日、高等教育局の事務補佐員(非常勤職員、時間雇用職員)の採用について発表した。採用人数は1名。採用期間は、2024年1月1日~2024年3月31日。応募締切は、11月2日必着。
不登校者数・いじめ件数が過去最多…文科省調査
2022年度の小中学校における不登校者数が過去最多の29万9,048人となったことが、文部科学省が2023年10月3日に公表した調査結果から明らかとなった。小中高校などで認知したいじめ件数も過去最多の68万1,948件となっている。
文科省、大臣官房人事課の事務補佐員を募集…締切10/18
文部科学省は2023年10月3日、大臣官房人事課に勤務する事務補佐員(非常勤)の募集を公表した。勤務開始は11月1日。募集人数1名。応募締切は10月18日(必着)。
今後の医学教育、大学病院の課題など…検討会が中間報告
文部科学省は2023年9月29日、今後の医学教育に関する在り方検討会において、これまでに実施された議論の中間報告を公開した。大学病院が抱える問題点や、今後必要となる方策についてまとめられている。
イベント関連
グーグル、有識者3人のGIGA3年目トーク…配信11/11
Google for Educationは2023年11月11日、有識者3名を招いて開催するセミナー「GIGA3年目!これからの学びはどう変わる!?教育専門家3人のぶっちゃけトーク」の模様をライブ配信する。視聴無料、開催前日の午後5時までWebサイトにて視聴登録を受け付ける。
文科省後援「ELEC英語教育賞」作品募集…11月末まで
英語教育協議会「ELEC」は、文部科学省後援「2023年度 ELEC英語教育賞」の小中高の英語教育に関する実践記録と研究論文を募集している。対象は、国公私立の小中高校・中等教育学校。締切りは11月30日消印有効。
電子書籍サービスの導入から活用まで…事例紹介10/20
日本教育情報化振興会と日本教育工学協会は2023年10月20日、自治体(教育委員会)関係者や小中高等学校管理職・教職員、図書館関係者を対象に、公立小学校の電子書籍読み放題サービスの活用事例を紹介するセミナーをオンライン開催する。参加費無料。締切りは10月19日。
教員志望者向け、授業参観や先生補助など体験…相模原市
相模原市は2023年9月から2024年2月の期間、教員を目指す大学生を対象に、授業参観や先生補助などが体験できる「さがみはらの小学校で学ぼう!DAY(学DAY)」を開催している。全13校、定員は各校5名程度。
教員向け「知育菓子授業カンファレンス」10/15
クラシエは2023年10月15日、教員を対象に「知育菓子授業カンファレンス」をハイブリッド開催する。実際に知育菓子を用いて授業を行っている6名の先生を招き、国語や理科、社会など、子供たちが楽しめる授業を紹介する。参加無料。定員は会場先着30名、オンライン上限なし。
環境省、教職員向け「環境教育研修」静岡10/28
環境省は2023年10月28日、教職員や行政担当者などを対象に、OMソーラーと連携した「環境教育研修」を静岡県浜松市の同社敷地内「地球のたまご」において開催する。参加無料、定員25名。申込みはWebサイトから受け付ける。
保育における「電子黒板」の可能性とは…インフルエンサー座談会
電子黒板において高いシェアを誇るベンキュージャパン(BenQ)は、2023年9月29日に保育インフルエンサー3名をゲストに招き「電子黒板BenQ Board×保育DX」をテーマにした座談会を開催。業界を知り尽くした3名の経験や意見を交えたレポートをWebサイトに公開した。
Google for Education向け教育プログラムを提供…Figma
ブラウザ上で共同編集可能なデザイン・プラットフォームを提供するFigmaの日本支社Figma Japanは2023年9月29日、Figmaが提供しているGoogle for Education向けの教育プログラムを、日本国内の小・中・高校へ展開することを発表した。
情報Iセミナー「大学入学共通テストの最新情報と対策」10/14
KEC Mirizは2023年10月14日、教員向けセミナー「情報I全13冊の検定教科書を分析!大学入学共通テストの最新情報と効果的な対策をご紹介」をオンライン開催する(後日配信も行う)。参加無料。事前申込制。
教員向け社会科講座「教材開発→授業づくり」10/15
NIJINが手掛ける教員研修プラットフォーム「授業てらす」は2023年10月15日、「-授業はこうして生み出す-教材開発→授業づくり 社会科講座」をオンライン開催する。定員50名、先着順。参加費は2,300円、早割1,800円。
学校の未来戦略セミナー「生成AIと英語教育の未来」10/20
ビジネス・ブレークスルーは2023年10月20日、無料公開セミナー「生成AIと英語教育の未来」をオンライン(Zoomウェビナー)にて開催する。参加費無料。申込みはWebサイトより行う。
教員向け「スラムダンク学級経営学」10/25
NIJINが運営する教育コミュニティ「学校CHLOOS」は2023年10月25日、教員向けセミナー「スラムダンク学級経営学」をオンライン開催する。定員は50名。参加費は早割(限定10名)2,000円、通常2,300円。Peatixより申し込む。
その他
THE日本大学ランキング、次回は2025年3月発表
英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」は、日本大学ランキングの発表時期を当初予定の2024年3月から2025年3月に変更した。ランキング構成データの収集についても2023年度内には行わないとしている。
大学人気ランキング9月版、国公立大7位以下で順位変動
JSコーポレーションは「大学人気ランキング」9月版を発表。高校生18万3,590人が答えた全国版1位は、国立が「東京大学」、公立が「大阪公立大学」、私立が「青山学院大学」であることが、2023年9月30日に集計した結果より明らかになった。
【大学受験】大学の学費、私大授業料が上昇傾向…旺文社
旺文社教育情報センターは2023年9月29日、「2023年度大学の学費平均額」をWebサイトに掲載した。私立大学の授業料は上昇傾向が続いており、平均額では国公立大学の2倍近くになっている。私立大学の学費は、学部系統による差も大きいという。
英検、準2級と2級の間に新たな級を導入…2025年度から
日本英語検定協会(英検協会)は2023年9月29日、英検(実用英語技能検定)の「準2級」と「2級」の間に新たな級を導入すると発表した。新設級の導入は31年ぶり。準2級と2級の間に高い壁があることから、そのギャップを埋めることで学習者に身近な目標を提供したい考えだ。