NTT ExCパートナーとStudy Valleyは2024年4月25日、両者の提携と、高校向け「探究学習」の教材コンテンツの提供開始を発表した。第1弾として、金融教育をテーマとしたアコムの教材を探究学習プラットフォーム「TimeTact」に掲載する。
2022年度より高校で「総合的な探究の時間」が必修化された。NTT ExCパートナーは、探究学習において、高校生がテーマ対象として社会課題を扱うことが多いことに着目。題材に企業テーマが使われる事例も増えており、企業側からも、企業ブランドや認知度の向上、次世代人材である学生の意見や考えなど新しい視点を取り入れることができる営みとして注目を集めているという。
しかしながら、実際は企業側と学校間のギャップや、協働して教育プログラムを開発する文化が諸外国と比較し根づいておらず、なかなか進展していないのが現状。そこで、課題を解決すると同時に、企業の活動に関する情報を探究学習の教材として提供することで高校生の学習効果を高めることができ、企業にとっても高校生との接点を生み出せる貴重な場を創出できるとの考えから、今回の提携が決定したという。
NTT ExCパートナーは、NTTグループで培った企業の人材育成に対する各種コンテンツ制作や、学校のICT化支援の事業に取り組んできたノウハウをもつ。Study Valleyは、経済産業省からSTEAMライブラリー構築事業者として認定を受け、探究学習プラットフォーム「TimeTact」の開発・提供などのサービス展開の経験がある。
今回両者が提携することにより、「TimeTact」を通じた「探究学習プログラム」を提供することで、企業と教育現場をつなぐことができ、また生徒の学びを通して得られた知見やデータを可視化することで、企業のエンゲージメント向上も支援していくという。
提携プロジェクト第1弾として、アコムの金融教育テーマの探究学習教材コンテンツを開発。実際の事例を題材に、高校生が金融トラブルに巻き込まれないための知識やスキルを身に付ける「金融トラブル事例」や、将来の資産形成やライフプランニングについての知識を学ぶ「金融リテラシー」など、アコムのローン・クレジットカード事業における専門知識などを生かした探究学習教材を提供する。教材は2024年4月に「TimeTact」に掲載予定。
