英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション（THE）」は、日本大学ランキングの発表時期を当初予定の2024年3月から2025年3月に変更した。ランキング構成データの収集についても2023年度内には行わないとしている。
「日本大学ランキング」は、THEが2017年から発表している日本の大学のみを対象としたランキング。教育環境や学生の学びの質、成長性に注目し、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野16項目を指標として、ランキングを作成。2019年からは、アメリカ版、ヨーロッパ版と共通する11の質問項目を設定した「学生調査」を導入。教育の受け手である在学生の「声」もランキングに反映している。
今回、THEからの申し入れにより、「日本大学ランキング」の発表時期が当初予定の2024年3月から2025年3月に変更となった。そのため、大学および高等学校からのランキング構成データの収集については、「データコレクションポータルでの大学情報入力」「学生調査」「高校の先生方への評判調査」の3点は、すべて2024年度の実施となり、2023年度内には実施しない。
なお、2025年3月発表に向けた、データ収集スケジュールに関しては、2024年4月以降にあらためて案内するとしている。日本ランキングのWebサイトを運営するベネッセコーポレーションは、今回の変更について、「エントリーに向けたデータ整備や学生調査のための学内調整、また、高校の先生方におかれましては評判調査への対応など準備を進めていただいている中でのスケジュール変更となり、誠に申し訳ございません」とコメントを掲載している。
