2025年度(令和7年度)第1号補正予算が2025年12月16日、国会で可決・成立した。文部科学省関係の予算総額は1兆6,091億円。理数系人材の育成に向け、高校教育改革から、大学・研究分野における先端技術分野まで、成長分野を見据えた環境整備を進める。
2025年度文部科学省関係の総額は1兆6,091億円(デジタル庁の計上予算を含む)。高等学校教育改革の推進は、公教育の再生の柱として、3,009億円を計上。このうち、2,955億円を都道府県に設置する基金「高等学校教育改革促進基金の創設~N-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール構想~」に配分し、高校教育改革を牽引する。
また、強い経済の基盤となる重要施策として「成長分野をけん引する大学・高専の機能強化」に200億円(基金を含む)。新技術立国の実現を目指し、「科研費・創発事業による若手研究者の国際的・創発的研究等への支援(基金)」に433億円、「AI for Scienceによる科学研究の革新(基金を含む)」に611億円、「全国の研究者が挑戦できる研究基盤への刷新(基金を含む)」に530億円など、大規模な予算を計上。成長分野を見据えた人材育成や教育・研究環境の整備を進める。
「GIGAスクール構想の推進等」に充てられる予算額は、742億円(基金を含む)。1人1台端末の着実な更新や次世代校務DX環境の整備、デジタル教科書や生成AI等の活用に関する研究調査、AIを活用した英語教育の強化、情報教育に係る学習者用教材の開発などの施策を盛り込んでいる。
文部科学省のWebサイトでは、補正予算事業別の資料集も公開しており、各事業ごとの詳細を確認できる。














