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教師不足解消へ、専門人材派遣サービスを開始…あすとろ出版

 東京書籍グループのあすとろ出版は2026年1月29日、教育専門人材の派遣事業を開始したことを明らかにした。教育機関における教師不足といった課題を解決するとともに、退職・定年後も専門性を生かして活躍したいという人々の要望に応える。

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あすとろ出版の人材派遣モデル
  • あすとろ出版の人材派遣モデル

 東京書籍グループのあすとろ出版は2026年1月29日、教育専門人材の派遣事業を開始したことを明らかにした。教育機関における教師不足といった課題を解決するとともに、退職・定年後も専門性を生かして活躍したいという人々の要望に応える。

 教育機関における「教師不足」や、出版社における「教材編集者不足」が深刻な問題となっている。一方で、定年を迎えた教師や、これまでの経験を別の形で役立てたいと願う専門人材が、その能力を十分に発揮できる機会は限られているのが現状だ。

 あすとろ出版は、教科書を発行する東京書籍グループの一員として、また、自社で教科書や教材の制作を手掛けてきた経験に基づいて、こうした「ミスマッチ」を解消する体制を整備。2025年10月1日付で労働者派遣事業の許可を取得、2026年1月5日より教育専門人材の派遣事業を正式に開始した。

 同事業は、近年の教育機関における教師不足、出版社における教材制作に精通した編集者の確保といった課題を解決すると同時に、長年教師や教材編集者として務め、退職・定年後もその高い専門性を生かして活躍したいという人々の要望にも応えることを目指している。

 同事業の強みは3つある。1つ目は、ネットワークを生かした人材紹介。教科書や学校教材を100年以上にわたり発行してきた東京書籍を中心とするグループの一員として、長年築いてきた教育機関や出版社との広範なネットワークを最大限に活用し、派遣先のニーズに応じた最適な人材を紹介する。

 2つ目は、教育業界の実際を熟知した人材紹介。あすとろ出版には、実際に教師経験をもち、教材編集スキルを身に付けている社員が多数在籍している。教育業界の実際を熟知しているからこそ、派遣先の組織に適した人材を紹介する。

 3つ目は、高い専門性とスキルを備えた人材紹介。教育業界に根ざした出版社ならではのノウハウを生かした充実の研修体制による専門性やスキルの保持に努めている。高い専門性をもつ教育経験者や、教材編集スキルを備えたプロフェッショナルを紹介する。

 代表取締役社長の和田直久氏は「近年、教育現場を取り巻く環境は大きく変化しています。教師不足の深刻化、働き方の多様化、そして定年後も社会で活躍したいと願う方の増加。こうした時代の課題に応えるために、私たちは労働者派遣事業を新たにスタートいたしました」とコメント。

 「『先生』『編集』『専門』それぞれの力を本来のフィールドにとどめるのではなく、異なる領域でも存分に発揮いただくことで、より多くの人々や組織に価値を届け、教育を支える新しい形を創り出すと同時に、社会的な課題の解決にもつなげていきたいと考えています」と述べている。

 事業の派遣先対象地域は、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県で、今後も順次拡大予定。派遣先は、幼稚園、保育園、学校、塾、社会教育機関(市民大学、カルチャーセンターなど)、教育系出版社、そのほかの出版社など。派遣対象は、教育経験者、編集経験者、研究者など。

 価格は応相談で、申込みはWebサイトの問い合わせフォームから可能。申込みを受けた担当者が折り返し連絡する。

《風巻塔子》

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