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リブリー、LITALICOから資金調達…累計8億円超

 デジタル教材プラットフォーム「Libry(リブリー)」を提供するLibryは、LITALICOを引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施したと発表。シリーズCラウンドの累計調達額は約3.4億円、2017年のサービス提供開始以降、約4年での累計調達額は8億円超にのぼる。

教材・サービス その他
Libry×LITALICO
  • Libry×LITALICO
  • LITALICO代表取締役社長・長谷川敦弥氏
  • Libry代表取締役CEO・後藤匠氏
  • Libry
 デジタル教材プラットフォーム「Libry(リブリー)」を提供するLibryは、LITALICOを引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施したと発表した。シリーズCラウンドの累計調達額は約3.4億円、2017年のサービス提供開始以降、約4年での累計調達額は8億円超にのぼる。

 リブリーは「ひとりひとりが自分の可能性を最大限に発揮できる社会をつくる」をビジョンに掲げ、デジタル教材とAIドリルの特性をあわせ持つ中高生向けデジタル教材プラットフォーム「リブリー」を2017年にリリースした。

 リブリーは、1つの端末で複数の教材や問題集を管理することができる他、学習履歴に基づいた「類似問題」「苦手問題」提示機能で、生徒ひとりひとりの学習状況や理解度にあわせた個別最適化学習を実現。2021年10月末時点で17社の出版社と提携し、数学・物理・化学・生物・地学・英語の6科目で400冊超のデジタル教科書・デジタル問題集を提供している。

 全国で一斉に進められたGIGAスクール構想の次のステップとして、2021年には文部科学省が予算額22億円規模で「学習者用デジタル教科書普及促進事業」に取り組んでおり、2022年度も50億円を超える予算要求がされている。こうした状況を踏まえ、リブリーも2022年4月に学習者用デジタル教科書への対応を予定。今回の資金調達により、プロダクト開発・営業体制を強化し、日本の教育のデジタル化を牽引する教材プラットフォームへの成長を図る。なお、今後は両社による協業の可能性についても検討を開始するという。

 今回の資金調達について、LITALICO代表取締役社長・長谷川敦弥氏は、「リブリーの『学校教育を変える』という壮大なビジョンと、地に足のついたサービス提供をする経営実行力のバランスの良さに感銘を受け、今回出資する運びとなりました。LITALICOは、発達障害のある子供たちの教育支援に10年以上携わっていますが、従来の一斉指導ではサポートが行き届かない子供たちも多く、そうした子供たちにこそテクノロジーの力で個別最適な教育環境を作っていくことが必須と感じています。1日も早く全国の小中高に導入される日を願っています」とコメントを寄せている。
《畑山望》

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