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リブリー、2022年4月より高校「地理歴史・公民」に対応

 Libryは2021年11月15日、同社が提供するデジタル教材プラットフォーム「Libry」において2022年4月より、高等学校の地理歴史科・公民科に対応したデジタル教科書・デジタル教材の提供を開始すると発表した。2022年度からの新課程教科書等に対応した新機能を実装する。

教材・サービス 授業
「地理歴史・公民」デジタル教科書・デジタル教材提供開始
  • 「地理歴史・公民」デジタル教科書・デジタル教材提供開始
  • 地理歴史・公民の学びをアップデートする新機能のイメージ
  • Libryで提供予定の地理歴史・公民の書籍ラインナップ
 Libry(リブリー)は2021年11月15日、同社が提供するデジタル教材プラットフォーム「Libry(リブリー)」において2022年4月より、高等学校の地理歴史科・公民科に対応したデジタル教科書・デジタル教材の提供を開始すると発表した。2022年度からの新課程教科書等に対応した新機能を実装する。

 デジタル教材プラットフォーム「Libry」は現在、全国の高校・中学を中心に600校超で導入され、17社400冊以上の教科書会社、教材会社のデジタル教材をプラットフォームで提供している。これまで、数学、理科(化学・物理・生物・地学)、英語の3教科・6科目に対応。生徒の自学自習や宿題の正答率を自動集計する機能で、生徒の理解度を数値化し、授業改善にも貢献してきた。

 2022年4月施行の学習指導要領では、「地理歴史・公民」の科目構成が大幅見直しとなり、さらに「主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」が求められる。この改善のためには、知識習得にかかる時間を効率化し、生徒自ら思考する等、深い学びに取り組む時間の創出が必要となる。

 地歴公民を担当する教員からは「単に暗記する教科ではなく、これからますます、社会とのつながりを意識する機会が増える高校生には、授業内容と社会とのつながりを理解し、関連性を考え、この教科の面白さに気付いてもらいたい」という声があるが、現時点ではこれらを十分に満たせる地理歴史・公民のデジタル教材は少ない実態にある。Libryでは今回、教育現場のニーズに合致したサービスを提供できると考え、地理歴史・公民に対応することを決めた。

 2022年4月よりデジタル教材プラットフォーム「Libry」で対応するのは、すでに業務提携を発表している清水書院・教育図書・東京法令出版の3社の地理歴史・公民の教科書・教材。公民の新科目「公共」では、発行する8社の教科書会社のうち4割弱をカバーすることになる。

 リブリーでは、これまでの紙の教科書や問題集で勉強していた生徒が、違和感なく学習体験をデジタルシフトすることにこだわってきた。新たに実装する「ページリンク」「メディアリンク」「赤シート」等の新機能により、地理歴史や公民の学習をこれまでの紙の教科書・問題集の良さを残しつつ、デジタルの強みを融合させる。

 「ページリンク」は、教材を閲覧中に興味をもったキーワードから、関連のある別教材にアクセスできる機能。キーワードを選択するだけで、関連教材の該当ページを自動でリストアップし、簡単にアクセスできるため、興味をもった瞬間を逃さず、内容をより深く学べるようになる。

 「メディアリンク」は、画面上のボタンを選択するだけで2次元コードのリンク先のコンテンツを見ることができる機能。高校では2022年の新課程から、各教科書に2次元コードが付く。リブリーのメディアリンクを使えば、ワンタッチで関連する動画やWebサイトが閲覧でき、新課程の教科書が目指す、生徒の主体的な学びをサポートする。

 「赤シート」は、暗記したい単語や復習したい単語等を画面上で自由に隠したり、表示したりできる機能。授業で出てきた重要語句等を試験前に振り返り学習する際に「赤シート用のペン機能」を使って、任意の場所を隠すことで、暗記系の教科で多くの生徒に愛用されている「赤シート」による学習をデジタル教科書・教材の中でも再現する。

 Libryではこの他、2022年4月に学習者用デジタル教科書への対応も予定している。
《奥山直美》

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