学校法人立命館とNTT西日本は2025年8月6日、卒業者を含む立命館学園のすべての学習者を対象とした教育向け生成AIの共同開発・活用推進を開始すると発表した。「学園ビジョンR2030」を踏まえ、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指す。
教育向け生成AIの共同開発・活用推進は、立命館が掲げる「学園ビジョンR2030」に基づく具体的な展開として位置付けている。この取組みでは、約5万人の児童・生徒・学生に加え、40万人を超える卒業生を、NTT西日本の「LinkU-ID」で会員化。立命館が有するあらゆる教育情報にクローズに接続する生成AI環境を最大限に活用し、生涯にわたる能動的な「学び」を支援する。
おもな取組みには、「児童・生徒・学生・卒業生の学びの可視化および立命館オリジナルAI『R-AI』の学びへの本格活用」「生成AI、電子教科書、LMSとAI会話履歴の連携による『個別最適な学び』の提供」「LinkU-IDとLinkedInラーニングを活用した生涯学習基盤としてオンライン学習サービスの提供」「先輩の学びの軌跡や歩みをもとにしたキャリア検討の仕組みの提供」「アルムナイネットワークを構成可能なプラットフォームづくりの実施」などをあげている。
「個別最適な学び」については、生成AIと電子教科書、LMS、そして(生成AIで得た)学習者個々のコンピテンシーを有機的に連携させ、学習の個性化を実現。学習者に日本最大級のeラーニングサービス「LinkedInラーニング」を提供し、「教育」での活用を積極的に推進する。
「協働的な学び」については、学習者が主体的に「学び」に向かい、学んだことを人生や社会づくりに生かしていくことの意識や積極性につなげていくため、自己のキャリア検討を可能とすべく、プラットフォームづくりを実施。「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指す。