教育のトレンドが集まる国内最大級の教育展示会「第17回EDIX(教育総合展)東京(以下、EDIX)」が、2026年5月13日から15日まで東京ビッグサイトで開催される。
今年は生成AIの急速な普及を背景に、「AIを教育現場でどう活用するか」が大きなテーマのひとつになるとみられる。その中で日本マイクロソフトは、Copilot+ PCを軸とした“校務にフォーカスしたAI体験”を提案する。来場者が実際にAIに触れ、活用の具体的なイメージをつかめるブースを準備しているという。
キーワードは「驚き・感動・共感」。EDIXで、日本マイクロソフトはどのようなビジョンを示すのか。同社のWindowsデバイスセールス Commercial デバイスソリューション&セールス マーケティング本部 販売推進部長の宮本依里子氏に聞いた。
「ここまでできるのか」を実感できる、驚きのAI体験を
--2026年のEDIX出展にあたり、来場者に伝えたいテーマやメッセージを教えてください。
宮本氏:テーマは「MicrosoftのAIで、進化する学びと校務の未来を、驚き・感動・共感をもって伝える」です。生成AIというと授業での活用に注目が集まりがちですが、今回は“校務”にフォーカスし、日々の業務においてAIが力を発揮できる場面を体験していただきたいと思っています。
クラウドサービスを含めたソリューション展示に加えて、デバイス展示コーナーではCopilot+ PCに実際に触れて、その場でAI機能を試していただけます。スタッフが常駐し、使い方をサポートしますので「自分の校務にどう使えるか」という視点で、具体的なイメージをもっていただけるはずです。
--テーマのひとつでもある“驚き”とは、どのような体験を想定していますか。
宮本氏:生成AIで「こういうことができる」というイメージは、皆さんもある程度もっていると思いますが、実際にCopilot+ PCに触れていただくと、そのイメージを超える速さと滑らかさを実感していただけます。Copilot+ PCはAIの処理をクラウド上ではなくパソコン本体で行う"エッジAI"を活用できる設計になっていますので、操作のレスポンスや結果の表示までが圧倒的に速く、ネットワーク環境にも左右されにくい。こうした体験こそが、"驚き"につながるはずです。
現場の課題に対してAIが役立ち始めている今、「AIの力でここまでできる」ということを、Copilot+ PCの体験を通じて実感してほしいです。
ラインアップ拡充、Copilot+ PCがより身近な選択肢に
--昨年のEDIXでもCopilot+ PCは展示されていましたが、やや先進的な先生向けという印象もありました。昨年と今年の展示の違いを教えてください。
宮本氏:昨年はまだ Copilot+ PCが発売されたばかりでしたので、「難しそう」「敷居が高い」という印象をもたれた方も多かったと思います。しかし、この1年で状況は大きく変わりました。各メーカーから多くの新モデルが登場し、ラインアップが大幅に拡充されました。
法人市場では「Copilot+ PC」などのAI PCの認知が着実に広がっています。“知らない製品”ではなく、“知ってはいるが、まだ触ったことがない製品”へとフェーズが移りつつあります。だからこそ今年は、実際に体験していただき、「自分の業務にどう結びつくのか」をイメージしていただくことを重視しています。
AIの進化は今後も加速していきます。これからの端末選びにおいて「AIを前提としたPCを選ぶ」ことが避けては通れない選択肢になるでしょう。学校で導入したPCは、一般的に3~4年は使い続けることになります。そのため、AI機能に対応していないPCを選んでしまうと、これからの校務で求められる生産性や効率化に大きく影響してしまいます。
AI時代に対応した校務環境を整えられるかどうかは、将来の働き方に直結します。EDIXでは、Copilot+ PCがこれからの校務を支える新しい基盤となることを、ぜひ体感していただきたいと思います。
現場のニーズに応える“3つの価値”を備えたCopilot+ PC
--教育現場におけるCopilot+ PCの魅力を教えてください。

宮本氏:最大の特長はローカルでAIが動くPCであることです。ここに、生産性・セキュリティ・モビリティという3つの価値が集約されています。
先生の仕事はマルチタスクが当たり前で、PCの処理性能がそのまま業務効率に影響します。Copilot+ PCはAI処理専用チップ「NPU」を搭載していて、CPU・GPUと役割分担するため、複数のアプリを並行しても処理が早く、作業への影響を軽減します。検索体験を一気に進化させる「リコール」など、先生の作業をスムーズにする機能も充実しています。AIを“待たずに使える”ことが、生産性を大きく押し上げます。
教育現場では、生徒の個人情報や成績データを扱いますから、セキュリティは最重要です。Copilot+ PCは「セキュア・バイ・デフォルト」の思想でつくられていて、手元に届いた時点で高度な防御が施された状態になっています。追加の対策を導入しなくても安全性が確保でき、管理負担が大幅に軽くなる。ここは私たちが特に自信をもっているポイントです。
先生は、職員室や教室だけでなく、特別教室、校外など、1日中移動しています。だからこそ、飛躍的に充電効率が改善したCopilot+ PCのバッテリー性能は大きな意味があります。朝ケーブルを外したら、そのまま夜まで使える。スマホのような感覚で持ち歩けるのは、働き方の自由度を高めます。在宅勤務や持ち帰り利用に対する管理側の不安も、高いセキュリティがあるからこそ払拭できると思っています。
触ればわかる、Copilot+ PCの魅力を実感できる3つの機能
-- Copilot+ PCは先生方にとってメリットの多いPCですね。「Copilot+ PCを使ってみたいけれど、何をやったら良いのかわからない」という先生も多いと思います。体験のポイントを教えてください。
宮本氏:Copilot+ PCの機能の中でも、リコール・ライブキャプション・コクリエイターの3つはぜひ体験していただきたいです。ブースでは単なるデモではなく、“校務でどう使えるか”をイメージしていただけるような展示を行います。
校務の“探すストレス”を解消する…リコール
宮本氏:リコールは、PC上で行った作業を時系列で遡り、自然言語で検索できる機能です。単なるファイル名検索ではなく、「あの会議で見た資料」「去年の運動会で〇〇さんが写っていた写真」といった曖昧な表現でも探せるのが特長です。感覚的な言葉でも検索できるため、資料探しに費やす時間を大幅に短縮することができます。
自分のPC上にあるファイルだけでなく、Teams会議で画面共有された資料なども検索対象になるため、たとえば「先月の職員会議で見たデータ」と入力すれば、その場で共有された画面情報にアクセスできます。共有ファイルとして保存していなくても、画面上に表示された内容を遡れる点は、従来のPCの感覚からするとまさに驚きの体験だと思います。
多様な教室を支える“リアルタイム翻訳”…ライブキャプション
宮本氏:ライブキャプションは、リアルタイムで音声を文字化し、翻訳する機能です。外国籍の児童生徒や保護者との面談、授業中の補助、講演会や説明会など、教育現場においてもさまざまな場面で活用していただけます。翻訳だけでなく、日本語の字幕表示としても利用できるため、視覚優位の児童生徒への配慮にもなります。
実際に体験していただくと、処理速度と精度の高さに驚かれる方が多いですね。結果がすぐ目に見えるため、「これは使える」と直感的に感じていただきやすい機能です。
簡単で安心。学校で使える画像生成ツール…コクリエイター
宮本氏:コクリエイターは、プロンプト入力や簡単なスケッチから画像を生成できる機能です。学校では、学級通信や掲示物、行事案内など、ちょっとしたイラストが必要な場面は意外と多いものです。Copilotで生成するイラストは、著作権確認が組み込まれているため、「使って大丈夫だろうか」と心配する必要はありません。活用できる画像を探す手間を省くことができ、先生方が楽しみながら活用できる機能になっています。
EDIXのブースではスタッフがサポートしながら、実際に絵を生成していただけます。

宮本氏:EDIXでは、学校現場をイメージできるブースを用意し、臨場感のある体験ができるよう準備していますので、Copilot+ PCの機能を体験していただき、「思っていたより簡単だ」「怖いものではない」と感じていただければ嬉しいです。
8メーカーを一挙展示、体験しながら見極める“選択の基準”
--今年のブースでは、Copilot+ PCが多数展示されるとうかがっています。デバイスの見どころを教えてください。
宮本氏:今年は、OEM7社(ASUS JAPAN/デル・テクノロジーズ/Dynabook/日本HP/レノボ・ジャパン/NECパーソナルコンピュータ/サードウェーブ)に加え、Surfaceも含めた合計8メーカーのCopilot+ PCを展示予定です。
これだけのメーカーのモデルを一度に触り比べられる機会は多くありません。同じCopilot+ PCでも、設計や強みはメーカーごとに異なるので、見応えのある展示になると思います。
--たくさんのモデルを見られる良い機会ですね。端末の違いはどのような点に表れるのでしょうか。
宮本氏:軽量性、堅牢性、キーボードの打鍵感、画面サイズ、持ち運びやすさなどです。数値だけではわからない“感覚的な違い”が、実際に触るとよくわかります。毎日使う校務用PCだからこそ、スペック表だけでなく、「使いやすいかどうか」を実際に触って確かめていただきたいです。
各メーカーの特長がわかるよう、カタログや資料もご用意しています。スペック比較は資料で確認してもらいながら、実機で体験していただく。ハードとソフトの両面から検討できるようになっています。Copilot+ PCは“AI搭載PC”として注目されがちですが、それを支えているのはハードウェアです。各社の工夫にもぜひ注目していただき、ブースでの体験をきっかけに、「この端末なら日々の校務で使えそうだ」という手応えを感じていただければ嬉しいです。
“知らない方こそ”来てほしい、体験から始まるCopilot+ PC
--EDIXのブースでは、多くの方にCopilot+ PCの良さを感じていただきたいですね。
宮本氏:そうですね。実際に「校務でどう使うのか、自分に使いこなせるか」と不安に思う先生も少なくないと思います。そんな方にこそ、ぜひブースに足を運んでいただきたいです。マイクロソフトのブースでは、デバイスだけでなく、さまざまなクラウドサービスなどのソリューションの紹介も行っていますし、日常的にお使いいただいているMicrosoft 365との連携についてもスタッフが丁寧に説明します。
知識がまったくなくても問題ありません。「こんなことできるの?」「こんなことで困っているんだけど」といった相談も大歓迎です。ちょっとした困りごとを解決できる可能性が、Copilot+ PCにはたくさん詰まっています。ご自身の“困った”を改善する体験をしていただくことで、より自分ごととして見ていただけるようになるのではないかと期待しています。
--最後に、EDIXの来場者へメッセージをお願いします。
宮本氏:まずはぜひ、Copilot+ PCを実際に触っていただきたいです。カタログや説明だけでは伝わりにくい、検索のスピード感やライブキャプションの精度、端末の軽さや操作性といった魅力は、体験してこそ実感できるものです。
また、ブースに来てくださった方には、Copilot+ PCの活用方法をまとめた漫画をお配りする予定です。授業や校務でこんな風に使えるという活用事例をわかりやすくまとめていますので、実際に使うときの具体的なイメージづくりに生かせると思います。
今後の端末更新を見据えたときに、どのような環境を選ぶべきか。そのヒントを持ち帰っていただければ嬉しいですし、「こんなこともできるのか」とワクワクしながら会場をあとにしていただけたら何よりです。体験の先にこそ、これからの校務の姿が見えてくるはずです。その第一歩として、ぜひマイクロソフトブースにお立ち寄りください。
生成AIの利用は確実に広がっている。しかし校務での導入検討には、もう一歩「自分ごと化」して踏み出す必要があるのではないだろうか。Copilot+ PCは単なる“新しいPC”ではなく、これからの校務を支える基盤となり得る存在だ。その実力を、EDIXの会場で確かめてほしい。
Copilot+ PC特集はこちら










