先週(2025年6月2日~6日)公開された記事には、文部科学省が大学受験2026「実施要項」公表、教職員の選挙運動禁止を周知徹底、国家公務員総合職の合格者は東大が171人で最多などのニュースがあった。また、6月9日以降に開催されるイベントを7件紹介する。
教育ICT関連
未来の教室、教育イノベーター支援プログラム…6/18まで公募
経済産業省は、2025年度(令和7年度)学びと社会の在り方改革推進事業(「未来の教室」実証事業)の一環として、「教育イノベーター支援プログラム(Edvation Open Lab:EOL)」の公募を開始した。応募締切は2025年6月18日正午。
英検協会×宇都宮大、生涯学習プラットフォーム開発で協定締結
日本英語検定協会(以下、英検協会)は2025年6月2日、同協会が推進する「生涯学習プラットフォーム(商標登録出願中)」の開発に関して、宇都宮大学との協力協定を締結したと発表した。
公立小教員、働き方改革のカギ…Teacher's[Shift]
先生の働き方改革を応援するラジオ風YouTube番組「TDXラジオ」は2025年6月2日、Teacher’s[Shift]~新しい学びと先生の働き方改革~第222回の配信を公開した。渋谷区立神南小学校の鍋谷正尉先生をゲストに迎え、先生の働き方の課題点と解決するためのカギについて迫る。
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文部科学省関連
北大や順天堂など28大学が申請…文科省「大学院教育拠点創出事業」
文部科学省は2025年6月4日、質の高い博士人材の育成を目指す「未来を先導する世界トップレベル大学院教育拠点創出事業」の申請状況を公表した。5月に申請を受け付け、北海道大や順天堂大など国公私立28大学から申請があった。選定結果は9月上旬ごろ発表予定。
教員免許取得に必要な科目、海外研究者の受け入れ支援…文科相6/3会見
文部科学省のあべ俊子大臣は2025年6月3日、記者会見を行った。学校現場の熱中症対策、教員免許取得に必要な科目のあり方、海外からの研究者受け入れ支援策などについて、方針や考えを語った。
【大学受験2026】文科省「実施要項」公表…年内学力入試は条件付き容認
文部科学省は2025年6月3日、2026年度(令和8年度)大学入学者選抜実施要項と2027年度(令和9年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱を公表した。2月以前に行う個別学力検査については、小論文や面接など、異なる評価方法を組み合わせて実施可能とした。
全学的改革やキャリア支援…53事例「大学院における教育改善の実践事例集」
文部科学省は2025年5月30日、大学院における教育改善の取組事例の把握等に関する調査研究の取りまとめとして、「大学院における教育改善の実践事例集」を公開した。20大学のべ53事例を紹介している。
教職員の選挙運動禁止を周知徹底…参院選に向け文科省
第27回参議院議員通常選挙に向けて、文部科学省は2025年6月2日、教職員等の選挙運動の禁止について都道府県の知事や教育長らに通知した。教育公務員として、地方公務員法や教育公務員特例法、公職選挙法に留意するよう、学校や教職員への周知徹底を求めている。
自県の大学進学率、愛知県7割超で全国トップ…東京68.3%
文部科学省より、報告書「各都道府県における高等教育の現状に関する調査研究」が2025年5月に公開され、各地の大学進学率などが明らかとなった。2023年度の自県進学率は、最多が愛知県72.1%、最少が奈良県15.0%。東京は68.3%で2番目に多い。
文部科学省、学習資料「一家に1枚」の企画・監修者募集…6/30まで
文部科学省は2025年5月28日、2026年度(令和8年度)版学習資料「一家に1枚」の企画・監修者募集を発表した。重視する分野は「情報科学技術」「地球科学」「フュージョンエネルギー」「半導体」「宇宙開発利用」など。応募期限は6月30日午後6時。
イベント関連
Google for Education「全国教育長サミット」8/23
Google for Educationは2025年8月23日、Google渋谷オフィスにて教育長および教育委員会関係者を対象とした「全国教育長サミット」を開催する。GIGAスクール構想第2期とその先の教育のビジョンを共に探求する。参加費無料。定員200名。
思考力を育む授業づくり「シンキングツール大研修会」4都市
LoiLoは、先生・教育関係者を対象に「シンキングツール大研修会2025」を2025年7月31日(東京)、8月2日(仙台)、8月4日(大阪)、8月6日(福岡)に開催する。関西大学の黒上晴夫教授による基調講演に加え、シンキングツールを活用した授業づくりワークショップを実施する。
水曜サロン100回記念…文化庁次長・合田氏「デジタル・学び・デモクラシー」6/11
ICT CONNECT21が主催するオンライン交流の場「水曜サロン」が、2025年6月11日に通算100回目の開催を迎える。今回は、水曜サロン第100回記念に寄せて、「デジタル・学び・デモクラシー」をテーマに開催。文化庁次長・兵庫教育大学客員教授の合田哲雄氏をゲストに迎える。
相模女子大「国語・数学・外国語の探究型学習」研修講座8/4
相模女子大学の夢をかなえるセンターは、神奈川県立総合教育センターとの連携研修講座「国語科・数学科・外国語科における探究型学習の理論と実践」を2025年8月4日に開催する。6月2日よりWebフォームにて先着順での受付を開始している。
落合陽一氏「関西大学」客員教授に就任…6/12講演会
研究者、メディアアーティスト、起業家として活躍する落合陽一氏が関西大学の客員教授に就任した。2025年6月12日午後1時から千里山キャンパスで客員教授講演会を開催する。
不登校政策ラボ発足…連携自治体の募集スタート
認定特定非営利活動法人カタリバと日本財団は2025年6月2日、自治体の不登校政策への伴走支援を行う「不登校政策ラボ」を発足し、新たに連携する自治体の募集を開始した。応募書類提出は7月31日まで。6月13日と7月3日には、説明会をオンライン開催する。
先生の音楽フェス「SENSEI SONIC」出演・観覧募集
学校の先生限定の参加型音楽フェス「SENSEI SONIC」が2025年11月16日、秋葉原 CLUB GOODMAN(東京都千代田区)にて開催される。出演費・観覧費はいずれも無料。出演エントリー・観覧申込みは、5月31日より特設Webサイトで受付中。
その他
【先生の事情とホンネ】学校教員、休憩時間のリアル
教育現場で日々奮闘されている先生へ。リシードは、現役の小学校教諭である松下隼司氏による連載「先生の事情とホンネ」を毎月掲載している。第4回のテーマは「学校教員、休憩時間のリアル」。
CWUR世界大学ランキング2025…東大13位・京大24位
世界大学ランキングセンター(CWUR)の2025年版「世界大学ランキング」が2025年6月2日に発表され、14年連続でハーバード大学が世界トップ大学に選ばれた。東京大学は前年と同じ13位でアジア圏のトップ、京都大学は2ランク上昇し24位で続いた。
【高校受験2027】嵯峨野と堀川「普通科」廃止…京都府市立高の学科改編
京都府教育委員会と京都市教育委員会は2025年6月5日、京都府立嵯峨野高校と京都市立堀川高校の普通科を募集停止し、専門学科単独校として学科改編を図ることを発表した。現在の中学2年生が受験する2027年度(令和9年度)入学者選抜から、嵯峨野高校は京都こすもす科、堀川高校は探究学科群に一本化する。
IIBC大学生英語スピーチコンテスト、1位は立教大3年生
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が主催する「第3回IIBC大学生英語スピーチコンテスト」が2025年5月17日、東京都新宿区のコモレ四谷タワーコンファレンスで開かれた。応募者60名の中から予選を通過した8名が本選に進み、立教大学3年の廣岡莉紗さんが1位に輝いた。
国家公務員総合職の合格者、最多は東大171人…女子率は過去最高に
人事院は2025年5月30日、2025年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格状況を発表した。合格者数トップは「東京大学」で171人、ついで「京都大学」112人、合格者の64.9%を国立大出身者が占めた。
なぜNTTが通信制サポート校設立? eスポーツ軸に人間力とデジタルスキルを育成
2025年4月、千葉市に通信制サポート校「NTTe-Sports高等学院」が開校した。NTTe-Sports取締役の井上裕晶氏に設立の思いやNTTe-Sports高等学院の特徴について聞いた。