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教員免許取得に必要な科目、海外研究者の受け入れ支援…文科相6/3会見

 文部科学省のあべ俊子大臣は2025年6月3日、記者会見を行った。学校現場の熱中症対策、教員免許取得に必要な科目のあり方、海外からの研究者受け入れ支援策などについて、方針や考えを語った。

教育行政 文部科学省
あべ俊子文部科学大臣記者会見(2025年6月3日)
  • あべ俊子文部科学大臣記者会見(2025年6月3日)

 文部科学省のあべ俊子大臣は2025年6月3日、記者会見を行った。学校現場の熱中症対策、教員免許取得に必要な科目のあり方、海外からの研究者受け入れ支援策などについて、方針や考えを語った。

 学校のスポーツ現場における熱中症対策については、文部科学省として5月に通知を発出。子供たちの熱中症事故を防ぐためには、それほど気温が高くない時期から適切な措置を講じること、暑さ指数に基づいて活動の実施を判断すること、児童生徒等へ適切に指導することなどが重要だとあらためて説明し、暑さが本格化する中、各学校で熱中症事故防止に万全を期してほしいとした。

 中教審の教員養成部会で、一部の委員から「憲法」など一般教養科目について廃止を含めて見直しを図るべきと意見が出たことに対しては、「教師は国・社会を支える人材の育成を行う学校教育の要であり、引き続き憲法を学ぶことは必要」と見解を示した。今後に向けては、「憲法を具体的にどのように位置づけるかを含めて、教員免許取得に至る学びをどのように再構築していくか、中教審の議論も踏まえて必要な検討を進めてまいりたい」と述べた。

 トランプ政権下のアメリカから流出した研究者の受け入れ支援については、「わが国の研究力の強化のために海外から優秀な研究者を積極的に呼び込んでいくことは重要」との考えを示した。そのうえで、「各大学の取組みを後押しする必要があると考えている。国益に資する観点から、戦略分野を中心に研究力が高く受け入れ環境が整った大学等に対する支援が重要であると現段階では考えている」と語った。

《奥山直美》

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