AIイノベーション&次世代教育ネットワーク(AISEN)は、「令和7年度(2025年度)学校・教育機関における個人情報漏えい事故の発生状況」調査報告書(第1版)を公表した。2025年度(2025年4月1日~2026年3月31日)に学校・教育機関で発生した個人情報漏えい事故を集計した結果、延べ31万1,889人分の個人情報が漏えいしたことがわかった。
この調査はAISENが毎年実施しているもので、JMCが調査協力を行った。学校、公的教育機関、関連組織で発生した、児童・生徒・保護者などの個人情報を含む情報の紛失・漏えい事故について、学校や自治体のWebサイト、報道発表資料、全国紙や地方紙のニュースサイトに公開されている情報をもとに年度ごとに集計している。
調査項目は、令和7年度の事故発生件数および個人情報漏えい人数、事故発生件数・個人情報漏えい人数の経年推移、漏えい経路・媒体別の事故発生状況、事故の種類や発生場所などの傾向分析。このほか、事故の特徴分析や参考資料なども掲載されている。
2025年度の事故の傾向として、年度始めの業務が集中する4月から5月にかけて事故が多く発生していることが明らかになった。漏えい人数がもっとも多かった経路・媒体は「システム・サーバ」で、不正アクセスにより一度に大量の個人情報が漏えいする事例がみられた。
AISENのWebサイトでは調査報告書の抜粋版を公開している。全23ページの完全版では、事故の詳細分析や経年比較、事故の特徴などを掲載している。完全版の利用を希望する場合は、AISENのコンテンツ利用条件を確認のうえ、利用申請が必要となる。
報告書は例年、全国の教職員向け情報セキュリティ研修などで活用されている。また、日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)が発行する「ICT教育環境整備ハンドブック2025」にも調査結果が引用されている。







