文部科学省の松本洋平大臣は2026年6月16日の記者会見で、小学校社会科教科書における旧石器時代の記述をめぐり、現行の小学校学習指導要領では小学校で旧石器時代を指導することにはなっていないとの認識を示した。次期学習指導要領については、中央教育審議会で専門的な議論が行われているとして、具体的な見解は差し控えた。
会見では、日本考古学協会など3団体が5月、旧石器時代に関する内容を小学校の学習指導要領に盛り込むことを求める要望書を文部科学大臣と中央教育審議会会長宛てに提出したことについて質問があった。松本大臣は、要望書の内容を確認したとしたうえで、現行の小学校社会科は「大まかな歴史を理解するとともに、関連する先人の業績などを理解すること」としており、通史上の事象を網羅的に扱うのではなく、人物の働きを通して歴史の大まかな流れを学ぶ構成だと説明した。
一方、中学校や高等学校では、わが国の歴史の展開に関わる諸事象を総合的に理解する中で旧石器時代を取り扱っているとし、「初等中等教育全体として見れば、人類の出現から歴史の流れを学ぶこととしている」と述べた。
冒頭発言では、7月29日と30日を中心に実施する「こども霞が関見学デー」について触れた。2026年度は29省庁などが参加し、文部科学省では「大臣室へようこそ」をはじめ70以上のプログラムを実施する。イベント申込みなどの詳細は、6月16日午後2時に文部科学省ホームページで公表するとした。
また、沖縄県名護市辺野古沖での同志社国際高等学校の研修旅行中の転覆事故から3か月が経過したことについて、あらためて亡くなった人への哀悼と負傷者への見舞いを述べたほか、科学技術分野では、6月12日のH3ロケット6号機打上げ成功にも言及した。2025年12月のH3ロケット8号機の打上げ失敗以降、初となる打上げであり、液体燃料エンジン3基のみで飛行する新しいタイプのロケット実証に成功したことを評価。今後、打上げ実績を積み重ね、H3ロケットに対する国内外の信頼回復を進める考えを示した。







