文部科学省は2025年5月28日、2026年度(令和8年度)版学習資料「一家に1枚」の企画・監修者募集を発表した。重視する分野は「情報科学技術」「地球科学」「フュージョンエネルギー」「半導体」「宇宙開発利用」など。応募期限は6月30日午後6時。
文部科学省では、国民が科学技術に触れる機会を増やし、科学技術に関する知識を適切に捉えて柔軟に活用することを目的として、2005年(平成17年)より毎年、学習資料「一家に1枚」をポスターという形で制作している。このたび、2026年(令和8年)4月の第67 回科学技術週間に向けて、22種類目の学習資料「一家に1枚」およびあわせて制作する特設Webサイトや関連動画などのテーマおよび企画・企画者、制作者および監修者(以下、「監修チーム」という)を募集する。
なお、学習資料「一家に1枚」のデザイン、特設サイトのWebデザイン・構築、動画の制作に関する専門的事項については、専門の業者の協力をあおぐことを予定しており、文部科学省はそれら業者の選定のほか、ポスターの印刷、全国への配布を行う。監修チームには、全体構成、内容の執筆や専門用語の解説などを中心に、当該テーマの専門家として執筆・監修や、必要な連絡調整を依頼する。
今回は、将来必要な能力とは何かについて考えるきっかけのひとつとして役立てる企画を募集する。昨今の社会情勢や、科学技術・イノベーション政策の動向などを踏まえ、「情報科学技術(情報基盤技術・AI科学技術など)」「地球科学(火山・気象学など)」「フュージョンエネルギー」「半導体」「宇宙開発利用」などを重視する分野とする。審査においては、これらの重視する分野を踏まえており、2027年度(令和8年度)に制作することが相応しいものであるかどうかが重視される。
監修チームに求める要件は「科学技術と社会との関係の深化に熱意をもって取り組むことができること」「企画・制作・監修を行ううえで十分な体制を有すること」「博士後期課程学生などの若手研究者(若手研究者の発想を最大限生かす観点)・科学技術コミュニケーションに関する知見を持つ者(科学技術と社会との連携を効果的に図る観点)を含め、その意見を制作に反映すること」など。
応募は、必要書類を準備し、メールおよびフォームへ入力する。応募締切は2025年6月30日午後6時。選考は、外部有識者を含めた企画選考委員会にて行い、企画提案者による提出書類を踏まえた審査(1次審査)、その結果を踏まえたプレゼンテーションによる審査(2次審査)を予定している。1次審査の結果は、7月中旬を目途に、提案者へ連絡。2次審査は7月24 日、オンラインで行う予定。応募要領および過去21作の「一家に1枚」はWebサイトで閲覧できる。
◆2026年度(令和8年度)版学習資料「一家に1枚」企画・監修者募集
応募方法:メールおよびフォームへ入力
応募締切:2025年6月30日(月)18:00