研究者、メディアアーティスト、起業家として活躍する落合陽一氏が関西大学の客員教授に就任した。2025年6月12日午後1時から千里山キャンパスで客員教授講演会を開催する。
関西大学は、学術研究および教育水準の向上を図るため、特に優れた学識経験を持つ人物を客員教授として招へいしている。
今回の講演会では、大阪・関西万博のパビリオンのプロデューサーである落合氏が「デジタルネイチャーと万博」について語る。テクノロジーと自然、身体、文化が再編される未来社会の姿を考察し、大阪・関西万博を契機に社会や文化の「プロトタイプ」を提示する意義や次世代に残すべき「レガシー」について問い直す内容となる。
一般受講も可能で、学生たちとの質問セッションの時間も設けられる。学生たちは事前に準備したポスターやスライドを元に発表・質問を行い、落合氏から直接フィードバックを受ける機会が提供される。
大阪・関西万博には関西大学も積極的に参加しており、研究や学生活動などさまざまな立場から盛り上げに貢献しているという。シグネチャーパビリオン「null2」のプロデューサーが客員教授として講演することで、学生たちの万博と未来社会への関心を高めることが期待されている。
落合陽一氏は応用物理、計算機科学を専門とし、研究論文は難関国際会議Siggraphなどに複数採択されている。現在は筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長と図書館情報メディア系准教授であり、自ら起業したピクシーダストテクノロジーの代表取締役CEOも務める。「いのちを磨く」をテーマにしたシグネチャーパビリオン「null2」は、その見た目のインパクトとコンセプトのユニークさで注目を集めている。