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【全国学力テスト】問題と正答例等を公開…中学英語は作文も

 国立教育政策研究所は2023年4月18日、同日実施された2023年度(令和5年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)における調査問題・正答例・解説資料をWebサイトで公開した。中学校英語「話すこと」調査は後日公開予定。

教育行政 文部科学省
2023年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
  • 2023年度全国学力・学習状況調査の調査問題・正答例・解説資料
  • 中学校英語、パート2の問8
  • 中学校英語、パート2の問8
  • 中学校英語、パート3の問10

 国立教育政策研究所は2023年4月18日、同日実施された2023年度(令和5年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)における調査問題・正答例・解説資料をWebサイトで公開した。中学校英語「話すこと」調査は後日公開予定。

 2023年度全国学力テストは、全国の小学6年生と中学3年生を対象に4月18日に行われた。中学校では4年ぶりに英語が実施され、中学校英語「話すこと」は、初めてオンラインを活用して実施。文部科学省が4月7日時点で集計した参加校は国公私立の約2万8,700校で、参加者は小学校6年生が約103万4,000人、中学校3年生が約101万7,000人にのぼる。

 公開された資料は、「教科に関する調査」の調査問題や正答例、解説資料および質問紙調査紙。小学校は国語・算数、中学校は国語・数学・英語(「話すこと」調査以外)の各教科ごとにPDFファイルでまとめられている。

 「教科に関する調査」では、実生活に不可欠な知識・技能等に加え、知識・技能を実生活の場面で活用する力や課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力等について出題された。

 中学校の英語調査では、パート1で放送される英語から、その内容にあう絵や文章を4択で選ぶ問題を出題。パート2では、長文の読解力が求められる問題が多く、問8では英文を読み、自身の考えと理由を書く問題も出題された。また、パート3の問10では、学校紹介文を25語以上の英語で書くという作文力が問われる問題が出題された。「聞くこと」調査については、音声データとスクリプトも公開している。

 児童・生徒向けの質問紙調査では、学習時間や自宅にある本の数、ICT機器の利用等について調査。学校を対象とした調査では、指導方法に関する取組みや人的・物的な教育条件の整備状況等、16項目にわたり調査している。

 中学校英語「話すこと」調査については、5月26日の午後5時の公開予定。国立教育政策研究所のWebサイトではこの他、過去の年度の調査資料も閲覧できる。

《川端珠紀》

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