文部科学省は2025年12月12日、2025年度(令和7年度)日本語教員試験の実施結果を発表した。受験者1万7,597人のうち、合格者は前年度比825人増の1万1,876人。合格率は、前年度から4.9ポイント上昇し、67.5%となった。
日本語教員試験は、国家資格である登録日本語教員になるために必要な資格試験。登録日本語教員になるためには、試験に合格し、登録実践研修機関での実践研修を修了する「試験ルート」のほか、日本語教員養成課程の受講歴や実務経験などに応じて、試験の一部または全部が免除されるルートがある。現職日本語教師などには、試験免除の経過措置が設けられている。
前年度に続き2回目となる2025年度の試験は、11月2日に全国8地域で実施。12月12日に合格発表を行った。試験結果は、日本語教員試験システムを通じて受験者に通知し、合格者には合格証書を交付した。
出願者1万8,313のうち、受験者は前年度比58人減の1万7,597人、合格者(経過措置による全試験免除者を含む)は前年度比825人増の1万1,876人。合格率は、前年度比4.9ポイント増の67.5%。
合格者の内訳と合格率は、全試験受験者が1,355人で合格率35.7%、基礎試験免除者が7,669人で合格率70.0%、全試験免除者が2,852人。前年度と比較すると、全試験受験者と基礎試験免除者がそれぞれ合格者数を大きく増やし、合格率も上昇した。
資格取得ルート別に応用試験合格者数と合格率をみると、「試験ルート」が1,269人で合格率35.9%、「養成機関ルート」が1,686人で合格率70.0%、経過措置の「Cルート(現職者に限らず必須の50項目に対応した課程修了者)」が4,708人で合格率70.2%、「D-1ルート(現職者のうち必須の50項目対応前の課程修了者)」が842人で合格率67.6%、「D-2ルート(同)」が433人で合格率74.1%、「Fルート(それ以外の現職者)」が86人で合格率33.3%だった。











