千葉県教育委員会は2025年11月4日、全国学力・学習状況調査の問題や結果を踏まえた「授業実践アイデア」の具体例を公表した。授業全体や単元全体を見通した授業の改善例を小学校の算数・国語、中学校の数学・国語で掲載している。
文部科学省は、全国的な学力や学習状況を把握・分析するため、2007年度から小学6年生と中学3年生を対象に「全国学力・学習状況調査」を実施。千葉県では同調査の問題や結果データなどを分析・活用して授業力向上を目指す取組みを推進。「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善を進めていくために、授業実践のアイデア例などを共有することで、さらなる学力向上を目指している。
2025年度の「授業実践アイデア例」では、小学校算数「もとにする数に着目して問題を解決する学習」「数と計算」(5年生)と、中学校数学「日常的な事象における問題について、関数関係に着目し構想を立て解決する学習」「関数」(1年生)、小学校国語「聞かせて!あなたの推し!!」[話すこと 聞くこと](6年生)、中学校国語「それって本当に正しい?~自分の視点で深掘り発信!~」[話すこと](2年生)の4例を公表。「『思考し、表現する力』を高めるための実践モデルプログラム」を活用した授業・単元全体を見通した授業改善例を示した。
4月17日に行われた「全国学力・学習状況調査」において、小学校、中学校ともに全教科、全国的なばらつきの傾向と大きな差はみられなかった。小学校では「理科に関する意識」や「読書等」領域のスコアが高かった一方で、「主体的・対話的で深い学び」や「主体的な学習の調整」領域のスコアが低かった。中学校では「学習習慣」や「読書等」領域のスコアが高く、「ICTを活用した学習状況」や「生活習慣」領域のスコアが低い結果となった。
千葉県のWebサイトでは2021年度以降のアイデア例をPDFで公開。ダウンロードして利用できる。



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