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子供の権利、授業で学べるコンテンツ公開…セーブ・ザ・チルドレン

 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは2025年11月20日の「世界子どもの日」に向け、子供の権利について学べる新たな教育コンテンツをWebサイト「あすのコンパス」で公開した。学校の授業などで活用できる教材の提供やSNSでのキャンペーンを通じ、日本での認知度が低い「子どもの権利条約」への理解を促進する。

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 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは2025年11月20日の「世界子どもの日」に向け、子供の権利について学べる新たな教育コンテンツをWebサイト「あすのコンパス」で公開した。学校の授業などで活用できる教材の提供やSNSでのキャンペーンを通じ、日本での認知度が低い「子どもの権利条約」への理解を促進する。

 1989年に国連で「子どもの権利条約」が採択された11月20日は「世界子どもの日」と定められている。日本が同条約に批准してから30年以上が経過するが、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2024年に実施した「全国3万人意識調査」によると、子どもの権利条約について「聞いたことがない」と回答した大人は47.6%、子供は32.9%にのぼり、認知度の低さが課題となっている。

 そこでセーブ・ザ・チルドレンは、子供たちが「子どもの権利は身近なもの」「子供は権利の主体である」と学べるよう、学校や家庭で使える教育コンテンツを開発し、Webサイト「あすのコンパス」で提供している。今回、仲間と共に考えながら学べる新コンテンツが追加された。

 新コンテンツの1つ目は「あなたならどうする?―子どもの権利を使ってみようー」。これは、子供の権利を守ろうと行動する子供たちのストーリーを読み、自分ならどう行動するかを考えるアクティビティだ。地域の図書館や学校、避難所を舞台にした3種類のストーリーが用意されており、主人公たちとは異なる意見をもつ人々も登場する。他者の権利も大切にしながら、自分たちの権利を守るためにどうすべきか、グループワークを通して考えることができる。

 2つ目は「『頼りになりそう』を探してみよう」。学校や家庭、社会における子供たちの「こまったこと」の例を選び、相談できる公的な相談窓口や専門団体を、授業の中で実際に探す練習をするアクティビティだ。困ったときには助けを求めてよいことや、権利が法律や制度などの「仕組み」によって守られていることを学ぶ。

 これらのコンテンツは、教員の負担を増やさずに授業で活用できるよう、ワークシートやファシリテーションガイドも提供されている。ファシリテーションガイドには、授業の進行表や子供たちへの声かけ例も記載されている。今後は、教材の活用方法を詳しく知りたい人を対象としたオンライン説明会も実施する予定だという。

 また、セーブ・ザ・チルドレンは11月20日の「世界子どもの日」に向けて、子どもの権利条約の各条文を紹介するSNSキャンペーンも実施している。国内外で活動する職員からのメッセージや事業活動の詳細を発信しており、たとえばウガンダでの活動事例が紹介されている。

 ウガンダでは、地域のボランティアであるパラソーシャルワーカーが、虐待やネグレクトなどの危険にさらされている子供や家庭を訪問し、支援につなげている。その際、判断の軸となるのが「子供の最善の利益」だ。子供が家を飛び出したときに、すぐに家に戻すことが最善とは限らない。その子が安全だと感じられる環境が整うまで、信頼できる親戚や保護施設で一時的に保護することもあるという。こうした活動のようすを、Facebook、Instagram、Xの公式アカウントで発信している。

《吹野准》

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