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【全国学力テスト】2026年度の実施要領を通知…CBT中学英語の実施日程など

 文部科学省は2025年12月5日、2026年度全国学力・学習状況調査に関する実施要領を決定し、各都道府県の教育委員会等へ通知した。PBT(筆記方式)の調査実施日は2026年4月23日。CBTで行われる中学校英語は実施期間が設けられ、一部学校外での実施も可能となっている。

教育行政 文部科学省
時間割のモデル(一部)
  • 時間割のモデル(一部)
  • 調査の実施に関するスケジュール(予定)

 文部科学省は2025年12月5日、2026年度(令和8年度)全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)に関する実施要領を決定し、各都道府県の教育委員会等へ通知した。PBT(筆記方式)の調査実施日は2026年4月23日。CBTで実施する中学校英語の調査には実施期間が設けられ、一部は学校外での実施も可能となっている。

 2026年度全国学力テストは、全国の国公私立学校の小学6年生と中学3年生の全児童生徒を対象とした悉皆調査として実施される。文部科学省は、同調査の実施要領を作成し、各都道府県の教育委員会等へ通知を発出。所管の学校等に対して、調査を円滑かつ確実に実施するため、速やかに周知を図るよう協力を依頼した。通知ではおもなポイントとして、「中学校英語に関する調査をCBTで実施し、調査結果をIRTスコア等で示すこと」「CBT・IRTの意義を最大限反映させ、児童生徒ひとりひとりの学力・学習状況が細やかに分かる結果の示し方とすること」「中学校英語については一部学校外での実施も可能とすること」「引き続き、障害のある児童生徒や日本語指導が必要な児童生徒に対する配慮を可能とすること」などが示された。

 実施要領では、同調査の対象、調査事項、調査実施日、実施体制、調査結果の取扱い、相談体制、留意事項などを項目ごとにまとめて掲載。別紙として、時間割モデル、スケジュール(予定)、実施系統図、調査結果の公表体系なども添付している。

 2026年度の教科に関する調査は、小学校が国語と算数、中学校が国語、数学および英語を実施。国語と算数・数学は従来通りPBT(筆記方式)で4月23日に実施。中学校英語のみCBT(オンライン方式)で実施される。英語は「話すこと」とそれ以外に分けて実施され、「聞くこと」および生徒質問調査で50分程度、「読むこと」および「書くこと」で50分程度を想定。調査実施日は、4月20日から23日までの間で、各学校の希望を踏まえて文部科学省が指定する日とする。「話すこと」の調査時間は20分程度とし、文部科学省が指定する中学校(500校程度の「当日実施校」)については4月24日または27日のいずれか指定日に実施。当日実施校以外の中学校(期間内実施校)については、4月28日から5月29日までの間の文部科学省が指定する日に行われる。

 調査の実施場所については、国語および算数・数学は原則学校で実施。英語(「話すこと」を除く)および児童生徒質問調査については、各校の調査実施日(予備日を含む)であれば学校での実施とするが、後日実施期間に行う場合は学校外での実施も可能。また、英語「話すこと」については、当日実施校は学校での実施とし、期間内実施校は学校外での実施も可能としている。

 同調査の具体的な実施方法などについては、3月ごろに作成・配布する予定の調査マニュアルで示される。なお、文部科学省では、生徒や教師が端末を用いたCBT調査を円滑に実施できるよう、文部科学省のCBTシステム「MEXCBT(メクビット)」上に中学校英語のCBTサンプル問題を掲載している。

《畑山望》

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