教育業界ニュース

私大入学金2重払い実態、大学運営費1,900億円減…教育業界ニュースまとめ読み

 先週(2025年11月17日~11月21日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。東京都・小中の新規不登校者減少、私立大入学金「二重払い」実態、「科学の再興」提言案・文理分断からの脱却などのニュースがあった。また、11月25日以降に開催されるイベントを6件紹介する。

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私大入学金2重払い実態、大学運営費1,900億円減…教育業界ニュースまとめ読み
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 先週(2025年11月17日~11月21日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。東京都・小中の新規不登校者減少、私立大入学金「二重払い」実態、「科学の再興」提言案・文理分断からの脱却などのニュースがあった。また、11月25日以降に開催されるイベントを6件紹介する。

教育ICT関連


カシオ「ClassPad.net」ブリタニカの探究教材を追加
 カシオ計算機は2026年4月1日より、ブリタニカ・ジャパンとの協業により、ICT学習アプリ「ClassPad.net」において探究授業に対応した「ブリタニカ探究総合パック」の提供を開始する。

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文部科学省関連


【大学受験2027】新設の認可申請は4校…中央医療大、博多大ほか
 旺文社教育情報センターは2025年11月12日、「2027年新設予定の大学(認可申請中/2026年8月末認可予定)」をWebサイトに掲載した。認可申請を行ったのは、太田医療科学大、バリアフリー教養大、中央医療大、博多大の4校。

東京都、働き方改革「実行プログラム」取扱いを整理…給特法改正受け
 東京都教育委員会は、公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の改正にともなう「学校における働き方改革の推進に向けた実行プログラム(以下、実行プログラム)」の取扱いについて整理し、2025年11月20日にWebサイトに掲載した。

東京都の新規不登校者…小中で減少、高校は増加
 東京都教育委員会は2025年11月20日、「2024年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(2025年10月29日公表)の追加資料を公開した。新規不登校の児童生徒数は、小・中学校で前年度より減少した一方、高校では増加している。

私立大入学金「二重払い」実態…都内は4校のみ負担軽減を明記
 進学する大学とは別に併願受験して合格した大学にも入学金を納付する入学金の「二重払い」問題。文部科学省が求める負担軽減制度を導入している都内の私立大学は120校中4校にとどまることが2025年11月18日、民間団体「入学金調査プロジェクト」で明らかになった。

「科学の再興」に向けて提言…海外派遣や博士人材の拡充など
 文部科学省は2025年11月18日、「科学の再興」に関する有識者会議の提言を公表した。2026年度から5年間で取り組む施策をまとめ、「日本人研究者の海外派遣累計3万人」「博士課程入学者・博士号取得者数2万人」などの目標も掲げている。

大学運営費、実質1,900億円減…財務省指摘に文科省が見解公表
 文部科学省は2025年11月18日、財務省の財政制度等審議会(財政審)が示した高等教育に関する提言に対し、見解を公表した。国立大学の運営費交付金の削減や私学助成のメリハリ強化を求める財務省の指摘に反論し、大学の教育研究活動を支える基盤的経費の重要性と、その実質的な減少がもたらす深刻な影響について訴えている。

国立大の運営費交付金「増額が必要」文科相11/18会見
 国立大学について、財務省が運営費交付金依存から競争的資金へのさらなるシフトを求めたのに対し、文部科学省の松本洋平大臣は2025年11月18日の会見で、「基盤的経費である運営費交付金と科研費等の競争的資金のベストミックスによる支援が必要」と見解を述べた。

クマ被害対策、学校の安全確保へ…文科省が3つの支援事業を周知
 文部科学省と環境省は2025年11月17日、全国の教育委員会や学校などに対し、政府がとりまとめた「クマ被害対策パッケージ」について事務連絡を通じて周知した。全国的にクマによる人身被害が深刻化していることを受け、学校や登下校時における児童生徒の安全確保に向けた取組みの強化を要請している。

文科省「諸外国の教育動向2024年度版」公表…米英など6か国
 文部科学省は2025年11月18日、「諸外国の教育動向2024年度版」をWebサイトに公表した。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国、韓国の6か国、およびそのほかの国・地域について、2024年度における教育政策・行財政、初等中等教育など主要な動きを体系的に整理している。

国立教育政策研究所、学力調査専門職を募集…12/3締切
 国立教育政策研究所は、学力調査専門職(非常勤職員)1名を募集している。採用期間は2026年4月1日から2027年3月31日。勤務実績などに応じ、再採用の可能性あり。応募締切は12月3日(必着)。

「科学の再興」提言案、文理分断からの脱却…文科相11/14会見
 文部科学省の松本洋平大臣は2025年11月14日の会見で、「科学の再興」に関する有識者会議が提言案を示したと報告した。理系の知識をもった人材の育成や文理分断からの脱却についても語った。

ギフテッドの特別教育課程、理数の教科から…文科省が方向性
 「ギフテッド」などと呼ばれる特異な才能のある児童生徒のための特別の教育課程を検討する文部科学省の教育課程部会ワーキンググループは2025年11月13日、対象となる教育活動について、算数・数学や理科などとする方向性を示した。

イベント関連


小中高教員向け1日完結「ELEC英語教育研修会」12/25-27
 英語教育協議会は、冬休み期間中の2025年12月25日から27日まで英語教育研修会を開催する。中学・高校教員向けと小学校教員向けの2つのプログラムを用意し、授業に役立つ実践的な指導法を解説する。

秋田県「高大連携充実シンポジウム」12/9
 秋田県は2025年12月9日、にぎわい交流館AU(秋田市)にて、教育に関する有識者による講演や、県内大学の取組みの事例発表を行う「高大連携充実シンポジウム」を開催する。対象は高校・大学等の教育関係者および一般県民。

大学DXセミナー「阪大流DXの進め方:どのように組織を動かすか?」【アーカイブ】
 リシードは2025年11月4日、大阪大学のOUDX推進室 副室長・教授、D3センターDX研究部門長・教授、大学院情報科学研究科 教授の鎗水徹氏を招き、ウェビナー「阪大流DXの進め方:どのように組織を動かすか?」を開催した。

Google AI「Gemini NotebookLMセミナー」11/27
 Googleは2025年11月27日、「教育機関向けGoogle AI Pro for Education(Gemini/NotebookLM)セミナー」をオンラインとGoogle本社でのハイブリッドで開催する。事前登録制。

話す聞く力が育む「ことばでつながる学び」11/27
 アルバ・エデュは2025年11月27日、「話す・聞く・話し合う力が育む未来の授業~ことばでつながる学びへ~」をオンライン開催する。これからの教育に求められる「話す・聞く・話し合う」を探りながら、授業について考える。参加費無料。事前予約制。

【12/15・Zoom】大学広報セミナー「東洋大学の挑戦~学生募集部門の真の役割とは~」
 リシードは、実際に広報業務に携わる大学職員を登壇者として迎え、自大学での取組みや工夫、課題への向き合い方などを語っていただくウェビナーを開催する。2025年12月15日は、東洋大学 入試部 部長の加藤建二氏を招き、ご講演いただく。

その他


日本女子大「家政学部」2027年度で募集停止、9学部体制へ
 日本女子大学は2025年11月17日、創立以来120年以上にわたり女子高等教育の中心を担ってきた「家政学部」を再編し、2027年度をもって学生募集を終了すると発表した。2028年4月までに既存学部を再編し、専門性を高めた9学部16学科体制へ移行する。
《藤本ゆう子》

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