教育業界ニュース

日本語教師53%はボランティア、アジア大学ランキング…教育業界ニュースまとめ読み

 先週(2025年10月27日~10月31日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。小中学生の不登校が過去最多35万人、子供を熊から守る取組強化へ、公立中の部活動・小学校の体育専科教員らの兼業推進などのニュースがあった。

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日本語教師53%はボランティア、アジア大学ランキング…教育業界ニュースまとめ読み
  • 日本語教師53%はボランティア、アジア大学ランキング…教育業界ニュースまとめ読み

 先週(2025年11月4日~11月7日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。日本語教師の過半数はボランティア、クマ対策「緊急連絡会」開催へ、QSアジア大学ランキング2026・東大26位などのニュースがあった。また、11月10日以降に開催されるイベントを7件紹介する。

文部科学省関連


次世代HPC・AI開発支援拠点を決定、ポスト「富岳」時代へ
 文部科学省は2025年11月5日、次世代HPC・AI開発支援拠点形成における採択機関を公表した。応募3件の中から高度情報科学技術研究機構を選定。ポスト「富岳」時代を見据え、科学研究分野の持続的発展を目指す。事業予定期間は2029年度までの5年間。

キャリア形成支援活動表彰、12/19まで公募…文科省
 文部科学省は2025年11月4日、2025年度「大学等における学生のキャリア形成支援活動表彰」の申請受付を開始した。大学・短期大学・高等専門学校が正規の教育課程として取り組んだキャリア形成支援活動が対象。各大学等につき原則3件まで。12月19日まで申請を受け付ける。

高校教育改革へ、タスクフォース設置…文科相11/4会見
 文部科学省の松本大臣は2025年11月5日の会見で、高校から大学院まで一気通貫した人材育成の課題を議論する場としてタスクフォースを設置すると発表した。年度内の策定を目指す「高校教育改革に関するグランドデザイン」も含めて議論し、教育改革を成長戦略の柱として進める。

日本語教師の過半数はボランティア、常勤は1割強…日本語教育実態調査
 文部科学省は2025年10月31日、2024年度(令和6年度)日本語教育実態調査の結果を公表した。日本語学習者数は引き続き増加し、前年度比3万1,028人増の29万4,198人。教える側の日本語教師はボランティアが53.1%を占め、常勤は13.6%であることが明らかとなった。

クマ対策「緊急連絡会」開催へ…文科相10/31会見
 全国でクマによる被害が深刻化する中、文部科学省の松本洋平大臣は2025年10月31日の会見で、11月6日に全国の教育委員会などと対策を共有するための緊急連絡会を開催すると明らかにした。10月30日には、児童生徒の安全確保について通知を出している。

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イベント関連


紙とデジタル教材の使い分け…キュビナ活用実践セミナー12/26
 AI型教材「キュビナ」を提供するCOMPASSは2025年12月26日、全国の自治体および学校関係者を対象に、オンラインセミナー「先生に学ぶ!キュビナ活用実践セミナー 紙教材とデジタルドリルの置き換え/使い分け」を開催する。参加費無料、事前申込制。

ICTとSTEAM教育で実現「柔軟な対応力」育成法…水曜サロン11/12
 ICT CONNECT21が主催する第8期第6回「水曜サロン」が2025年11月12日、オンラインで開催される。当日は早稲田大阪高校の米田謙三教諭をゲストに迎え、ICTとSTEAM教育で実現する「柔軟な対応力」育成法をテーマに話を聞く。

文科省、諸外国の対策から考える「不登校フォーラム」12/10
 文部科学省は2025年12月10日、東京都港区の泉ガーデンギャラリーで「不登校フォーラム」を開催する。テーマは「諸外国の不登校対策から考える『学びの保障』」。国内で不登校の児童生徒数が増え続ける中、諸外国の不登校対策などを学び、課題解決方策のあり方などを考える。

EDE研究会「教員養成大学におけるLA実践導入」12/20
 エビデンス駆動型教育研究協議会(EDE)は2025年12月20日、SIG3研究会「教員養成系大学を基軸としたLA実践導入に向けて~いま教師に求められる教育データの見取り~」を開催する。会場とオンラインのハイブリッド形式。参加無料、事前申込制。

文科省、消費者教育フェスタ…奈良12/6、栃木12/9
 文部科学省は、消費者教育に携わる関係者などを対象とした「消費者教育フェスタ」を12月6日に奈良春日野国際フォーラム(奈良県奈良市)、12月9日に栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市)で開催する。会場もしくはオンラインでの参加が可能。参加費無料。

オープンバッジ、設立6周年記念シンポジウム12/10
 オープンバッジ・ネットワークは2025年12月10日、設立6周年記念シンポジウムを対面とオンラインのハイブリッドで開催する。オープンバッジ最新動向の基調報告や事例報告、教育分野のデジタル証明利活用やDX推進に関する講演などを予定している。参加無料。

情報教育セミナー「都立AIに学ぶ挑戦と可能性」11/30まで配信
 日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)は、2025年度(令和7年度)情報教育対応教員研修全国セミナー「都立AIに学ぶ挑戦と可能性」を配信する。配信期間は2025年10月27日~11月30日。対象は、全国の教育委員会および自治体職員、教職員。参加費無料。Webサイトより申し込む。

その他


QSアジア大学ランキング2026、東大26位…TOP50に8校ランクイン
 世界的な高等教育評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)は2025年11月4日付で、QSアジア大学ランキング2026を公開した。総合1位は香港大学。日本国内トップは26位の東京大学で、学術的評価などでアジア最高評価を獲得した。

北海道、探究的な学習充実へ「BRIDGE構築事業」
 北海道教育委員会は2025年10月30日、2025年度から導入する「BRIDGE構築事業」について、実施要綱や概念図などの詳細をWebサイトに掲載した。4つのプロジェクトを柱に教科等横断的な視点で探究的な学習を充実させ、将来を担う人材を育成する。

大学人気ランキング2025年10月版…京都府立大など西日本勢の人気上昇
 JSコーポレーションが毎月公表している「大学人気ランキング」。2025年10月31日集計の全国版最新ランキング1位は、国立が「東京大学」、公立が「大阪公立大学」、私立が「青山学院大学」。特に京都府立大学や県立広島大学、龍谷大学など西日本勢の躍進が目を引く。

英国名門校「エプソムカレッジ東京」2027年秋に神田で開校
 英国の名門私立校エプソムカレッジは、2027年秋に日本初となる姉妹校「エプソムカレッジ東京(Epsom College Tokyo)」を東京都千代田区神田に開校する。対象は3~11歳の幼児・初等教育段階で、英国式教育を基盤に日本語教育を取り入れたカリキュラムを展開する。
《藤本ゆう子》

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