北海道教育委員会は2025年10月30日、2025年度から導入する「BRIDGE構築事業」について、実施要綱や概念図などの詳細をWebサイトに掲載した。4つのプロジェクトを柱に教科等横断的な視点で探究的な学習を充実させ、将来を担う人材を育成する。
「BRIDGE構築事業」は、道立高校、道立中等教育学校、道立特別支援学校(高等部)において、生徒ひとりひとりが協働性、社会貢献意識、自己肯定感を高めて自己実現できるよう、教科等横断的な視点で探究的な学習を充実させる取組み。
「BRIDGE」の名称は、「Be-Ambitious(夢に向かって行動する力)」「Resilience (立ち直る力)」「Inquiry(探究)」「Diversity(多様性)」「Grit(やり抜く力)」「Endeavor(努力)」の頭文字から。「Ezo探究」、「アントレプレナーシップ教育」推進、「実社会・実生活と結び付いた課題設定」支援、「教科等横断」推進という4つのプロジェクトを柱にしている。
「Ezo探究」プロジェクトでは、生徒が取り組んだ探究活動の成果を発表・交流する機会を設定。学習の基盤となる言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力などを育成し、探究活動の振返りなどを通して、探究活動を実社会での価値創造に結び付ける力を育成する。
「アントレプレナーシップ教育」推進プロジェクトでは、参加を希望する道立高校の生徒を対象に3泊4日のアントレ・キャンプ、オンラインによる活動成果発表などを計画。探究活動を実社会での価値創造に結び付ける力などを育成する。
「実社会・実生活と結び付いた課題設定」支援プロジェクトは、「総合的な探究の時間普及・充実事業」「グローカル課題探究支援事業」「地域連携担当教職員支援事業」で構成。各地域で企業向け説明会を開催するなど、地域における総合的な探究の時間の理解の浸透と生徒の探究活動への支援体制の構築を目指す。
「教科等横断」推進プロジェクトは、「探究型学習実践事業(授業等研究セミナー)」と「教員による伴走支援充実事業」で構成。生徒の探究活動を支える教員の資質能力の向上のための研修を充実させ、外部講師による研修などを実施する。
事業期間は、2027年度(令和9年度)までの3年間。2025年度予算では、約1,281万円を計上。探究的な学びの一層の充実を図るため、実社会などと結びついた課題設定支援や生徒と自治体・企業などをつなげる仕組みを構築していく。

    









        
        
        
        