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文科省、諸外国の対策から考える「不登校フォーラム」12/10

 文部科学省は2025年12月10日、東京都港区の泉ガーデンギャラリーで「不登校フォーラム」を開催する。テーマは「諸外国の不登校対策から考える『学びの保障』」。国内で不登校の児童生徒数が増え続ける中、諸外国の不登校対策などを学び、課題解決方策のあり方などを考える。

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不登校国際フォーラム
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 文部科学省は2025年12月10日、東京都港区の泉ガーデンギャラリーで「不登校フォーラム」を開催する。テーマは「諸外国の不登校対策から考える『学びの保障』」。国内で不登校の児童生徒数が増え続ける中、諸外国の不登校対策などを学び、課題解決方策のあり方などを考える。

 日本では、小中学校における不登校児童生徒数が増加の一途をたどっている。10月29日に文部科学省が公表した「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果によると、2024年度の不登校児童生徒数は前年度比7,488人増の35万3,970人。12年連続で増え、過去最多を更新した。

 文部科学省によると、不登校の子供の増加傾向は日本だけでなく、コロナ禍以降、他国でもみられるという。今回の不登校フォーラムでは、このような状況を踏まえ、OECD(経済協力開発機構)の不登校に関する国際的な分析結果などとあわせて、日本、米国 (ロードアイランド州)、英国、ノルウェーにおける不登校の現状、課題認識、具体的な対策などを学ぶ。

 学校教育の本質的重要性を踏まえ、諸外国の不登校対策への理解を深めながら、誰1人取り残されない学びの保障に向けて、不登校に関する課題解決方策のあり方を検討する一助とすることを目指す。

 フォーラムは2部構成。テーマは「諸外国の不登校対策から考える『学びの保障』」。第1部ではOECD、日本、米国、英国、ノルウェーが25分ずつ基調講演。第2部では、学校教育の本質的重要性を踏まえた不登校に関する課題解決方策についてパネルディスカッションを展開する。

 登壇者は、OECD教育・スキル局政策助言・実施課長のパウロ・サンティアゴ氏、ロードアイランド州初等・中等教育局教育長のアンジェリカ・インファンテ=グリーン氏、英国教育省教育関与・就学支援・福祉担当課長のソフィー・テイラー氏、ノルウェー教育訓練局教師能力開発課幼稚園・学校環境担当課長のリンダ・エイクルンド・ブライエン氏、文部科学省初等中等教育局児童生徒課長の千々岩良英氏。

 参加無料。時間は午後1時から午後5時10分。対面とオンラインのいずれかで参加でき、定員は対面が上限150人、オンラインが上限1,000人。オンラインはZoomでの配信を予定。申込受付期間は11月30日まで。申込フォームから先着順で受け付け、定員に達し次第、受付を終了する。申込フォームは、日本語のほか、英語版もある。

◆不登校フォーラム
日時:2025年12月10日(水)13:00~17:10(開場・受付開始12:30)
会場:泉ガーデンギャラリー(東京都港区六本木1-5-2)、オンライン(Zoomでの配信を予定)
参加費:無料
定員:対面150人(上限)、オンライン1,000人(上限)
申込受付期間:2025年10月31日(金)~11月30日(日)
※先着順で受け付け、定員に達し次第受付を終了する
申込方法:申込フォームより

《奥山直美》

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