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ベネッセとEDUCOM、校務効率化へ連携機能リリース

 ベネッセコーポレーションとEDUCOMは2025年4月24日、統合型校務支援システム「C4th」と小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」のCBT単元確認テストである「テストパーク」データ連携機能をリリースすると発表した。「テストパーク」上で受けたテストの結果が「C4th」の成績処理機能に自動連携される。

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「テストパーク」のデータ連携機能(イメージ)
  • 「テストパーク」のデータ連携機能(イメージ)

 ベネッセコーポレーションとEDUCOMは2025年4月24日、統合型校務支援システム「C4th」と小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」のCBT単元確認テストである「テストパーク」データ連携機能をリリースすると発表した。「テストパーク」上で受けたテストの結果が「C4th」の成績処理機能に自動連携される。

 EDUCOMは全国の小・中・高等学校に統合型校務支援システム「C4th」、ベネッセコーポレーションは小中学校向けICT学習ソフト「ミライシード」を提供している。今回、学校業務の効率化を目指し、新たなデータ連携機能をリリースする。

 今回の連携により、「ミライシード」上で実施された小テストの結果が、「C4th」の成績処理機能に自動的に連携されるようになり、先生方がテスト結果を手動で登録・転記する手間が省かれ、業務負担の軽減が期待される。

 「C4th」は、EDUCOMが提供する統合型校務支援システムで、全国約600自治体、約1万1,000の小中学校で利用されている。クラウドおよびオンプレミスでの提供が可能で、教務系や保健系、学校事務系などの機能を統合している。

 一方、「ミライシード」は、ベネッセが提供する小中学校向けのタブレット学習用オールインワンソフトで、全国の小中学校の約30%にあたる1万校以上で利用されている。児童・生徒の学習効果を高めるために、一斉学習、協働学習、個別学習の各場面に対応している。

 「テストパーク」は、「ミライシード」上で小テストを実施可能にするCBTシステムで、教科書の主要単元の確認テストを収録している。自動採点と即時返却により、先生の業務負荷を軽減し、児童・生徒の復習効果を最大化することを目指している。

 EDUCOMは、1989年に教育用コンピュータ事業を開始し、1990年に設立された。全国約650自治体、約1万1,700の小中学校で、学校支援システムを提供している。ベネッセグループのClassiと戦略的パートナーシップを結び、教育DXの取組みを受け、次世代学校支援システム「C4th US(シーフォースアス)」を、2026年度提供に向けて開発中。

 ベネッセコーポレーションは、「Benesse=よく生きる」という理念のもと、通信教育「進研ゼミ」や模擬試験、学校向けサービスを展開している。幼児から社会人まで、ひとりひとりの成長を支援する教育関連事業を行っている。

 両社は今後も、グループ間での製品連携を強化し、学校現場の先生方の業務負担軽減に貢献していくとしている。

《風巻塔子》

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