大日本印刷と三菱総研DCSは、入試のデジタル採点に特化した「リアテンダント(入試版)」と合否判定の決定プロセスを支援する「スマート合否管理」を、入試・校務支援サービス「miraicompass」シリーズの新サービスとして2025年10月に提供開始する。
両社は、2025年1月に「学校のDXによる運営負荷軽減・教育の質向上・利便性向上」を目的とした入試・校務支援サービスで協業を開始した。その第1弾として、DNPの「DNP学びのプラットフォーム リアテンダント」とDCSの入試・校務支援サービス「miraicompass」シリーズを相互販売している。今回、第2弾として、入試のデジタル採点に特化した「リアテンダント(入試版)」と合否判定の決定プロセスを支援する「スマート合否管理」を2025年10月に、miraicompassシリーズの新サービスとして提供開始する。これにより、「出願~試験~採点~合否~入学手続」をワンストップで支援し、入試運営のさらなる業務効率化を支援する。
中学・高校入試では、出願、採点および合否照会・入学手続きのデジタル化が進んできたが、試験情報や採点結果、志願者情報をその都度連携し、短時間で判定資料作成や照合作業を行わなければならず、業務負担が大きくかかっている。また中学・高校受験の合否判定では、さまざまな角度で結果を評価する必要があり、複数の判定資料準備と長年の経験を必要とし、属人化されていることも課題となっている。
こうした課題を解決するために両社は、採点・合否判定の一連の業務をデジタル化し、ワンストップで支援する新サービスを開発、「miraicompass」シリーズに追加することで、教職員の業務負荷軽減を図り、学校と受験生・生徒とのコミュニケーション時間の創出につなげる。
デジタル採点「リアテンダント(入試版)」と合否管理「スマート合否管理」のサービス提供開始により、出願~試験~採点~合否~入学手続までをワンストップで支援する。
デジタル採点「リアテンダント(入試版)」は、これまで全国の小・中・高校のテストの採点をデジタル化し効率化を実現してきた「リアテンダント」で、入試特有の採点方法や受験者情報の管理等の現場ニーズに応える「入試版」を新たに開発し、提供開始する。
デジタル採点「リアテンダント」により、複数受験者の同時採点や採点結果のダブルチェックなど入試採点に特化した機能を提供し、入試専用の堅牢なセキュリティ環境で提供する。
合否管理「スマート合否管理」は、miraicompassの「出願~試験~採点~合否~入学手続」のデータを連携することで、合否判定会議前後の資料準備や設定にかかる時間を大幅に削減する。また、合否判定会議では、リアルタイムにデータ比較やシミュレーションを行い、判定者の意思決定を支援する。
合否管理「スマート合否管理」により、「リアテンダント(入試版)」に志願者情報を自動連携し、採点結果も自動で連携する。学校個別の判定項目取込みや試験ごとの合否ボーダーライン設定など、柔軟な設定が可能である。合否判定シミュレーションで過年度比較やボーダー上の個別比較など、多元評価が可能であり、入学金決済の支払い状況を連携し、入学予定者数をリアルタイムに把握することができる。
今後は、同サービスを軸に、さらなる機能拡充やパートナー連携を推進し、新たな価値を創造することで、全国の学校運営のDXを支援していく。