駿河台学園が運営する日本語能力評価試験協会は2025年5月22日、日本語を学ぶ外国人向けに新たなオンラインテストを開発し、4月より正規販売を開始したと発表した。日本語の「話す力」を総合的に評価するもので、スマートフォン1つで受験でき、CFERのレベル評価も受けられる。
日本での学びや仕事を求めて来日する外国人が増加する中、日本語の「読む・聞く」に加え、実生活や企業、学校では「話す力」が求められている。
JPETスピーキングテストは、日本語を学ぶ外国人向けに、従来からの日本語能力評価試験に加えて、日本語の「話す力」を総合的に評価できるオンラインテスト。教育機関であれば、入学テストや学校内クラス分け・進路指導などで活用できる。
このテストは、スマートフォンを使ったオンラインテストとなるため、自宅や学校・会社などでいつでも手軽に受験できる。試験時間は約15分で、動画撮影により表情などの表現力も測定する。また、CFERに準じた評価を行うため、受験者が実生活において日本語でどのようなことができるのかもわかるという。
問題は4つの分野(発音・応答・会話・発表)に分かれており、全8問で構成。各分野ごとに必要な日本語能力を判定し、結果として総合的な「話す力」を評価する。さらに、実生活で直面する場面や状況を問題に取り入れることで、実践的な日本語運用能力を評価する。
また、不正行為を防止するため、テストはスマートフォンのカメラで受験者を録画し、事前に提出された写真等とあわせて本人認証を行うという。
JPETスピーキングテストは現時点で、企業や学校など団体からのみ、申込みを受け付けている。