兵庫県教育委員会は2025年8月7日、「県立高等学校教育改革第三次実施計画」の後期計画の見直しについて発表した。12校を対象とした再編計画を見直し、公表時期や2028年春の開校予定を延期する見通し。2025年春に再編した前期計画の検証や、2026年度から拡充される「高校授業料の無償化」の影響を踏まえ、計画の修正を検討する。
兵庫県教育委員会は、社会の変化に柔軟に対応し、自らの力で新しい社会を切り拓く力を育成できる県立高校であり続けられるよう、改革の基本的な考え方と方向性を示す「県立高等学校教育改革第三次実施計画」を策定。2022年度から2030年度までの9年間の計画期間のうち、2026年度までの5年間を前期期間、2027年度からの4年間を後期期間とし、2025年春に14校を再編し新たに6校開校する前期の発展的統合を実施した。
続く後期計画について、今回、県立高校(全日制)の発展的統合および定時制(多部制)・通信制の再編に係る実施計画の修正を検討すると発表。2025年度に行った前期の発展的統合の検証や市立高校の統合計画、さらに2026年度から実施される私学無償化等(いわゆる高校授業料の無償化)といった社会情勢の変化、今後国から示される予定の高校教育改革に関する基本方針等を踏まえての決定だという。
当初、県立高校(全日制)12校を対象に再編を行い、6校の新校を開校する計画としていた後期計画は、今後、対象校の公表を2025年度から2026年度以降に延期、新校開校を2028年度から2029年度以降に延期する。また、今年度に公表予定だった定時制(多部制)・通信制の再編についても2026年度以降に延期、再編時期は別途検討するとしている。