教育業界ニュース

東京学芸大×神戸親和大、教員養成フラッグシップと通信教育部が連携

 東京学芸大学と神戸親和大学は、教員・教育支援人材育成リカレント事業での連携実績をもとに、新たな連携協定を締結した。教員養成フラッグシップ大学である東京学芸大学と、通信教育部で多数の教員養成実績をもつ神戸親和大学が、多面的な連携により教員・教育支援者養成のさらなる充実と発展を目指す。

教育行政 その他
左から田中副学長、松田学長、國分学長、中島副学長
  • 左から田中副学長、松田学長、國分学長、中島副学長
  • 左から松田学長、國分学長
  • 挨拶をする國分学長
  • 挨拶をする松田学長
  • 今後の展望などについて述べる田中副学長

 東京学芸大学と神戸親和大学は、教員・教育支援人材育成リカレント事業での連携実績をもとに、新たな連携協定を締結した。教員養成フラッグシップ大学である東京学芸大学と、通信教育部で多数の教員養成実績をもつ神戸親和大学が、多面的な連携により教員・教育支援者養成のさらなる充実と発展を目指す。

 協定締結について、神戸親和大学の國分学長は「リカレント事業で多大なる協力をいただいており、大変ありがたく思っている。教師不足が言われるようになった昨今、先を見越した取り組みとして一層その重要性を増し、各界から注目されている」と述べた。また、「これを機会にリカレント事業だけでなく、多くの事業で連携協力していければ」と今後の展望を語った。

 東京学芸大学の松田学長は「本学は地域的な教員養成において、兵庫県内で一定の実績を有する大学。東京学芸大学はフラッグシップ大学で、教員養成大学の中心の大学であり、ぜひいろいろな形で関わらせていただき、日本全国の教員養成の質やそのあり方を考える一助になるような動きが取れれば」と連携への期待を示した。

 田中副学長は、少子化や教員志願者の減少が進む現状について「とりわけ一私学の立場では自分の大学だけでできることに限りがある。そのため、このような形で実績のある国立大学そのほかと手を結んでいくということが必要になってきます」と説明。具体的な取組みとして「実際に大学で行われるカリキュラムに関して、新しい取り組みにつながると考えている。この協定を軸に、新しい協同的なカリキュラムや取り組みができれば」と述べた。

 また、「兵庫県や関西には東京学芸大学の卒業生たちが数多く学校に勤めているので、東京学芸大学さんが持っておられるカリキュラム等も学ばせていただきながら本学独自の強いプログラム等も開発してまいりたい」と、両大学の強みを生かした協力体制への意欲を示した。

 協定書署名後には、東京学芸大学の大学公式Webマガジン「edumotto」の学生記者から、連携協定締結の経緯や今後の取組みに関する質問が寄せられた。両大学の出席者はひとつひとつの質問に丁寧に応答し、学生記者との対話を通じて協定式は和やかな雰囲気のうちに締めくくられた。

 今回の連携協定により、両大学は教員養成分野でのさらなる発展と、教育の質向上に向けた取組みを推進していく予定だ。

《風巻塔子》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top