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東北大、2028年度までに若手研究者100名を招致…新組織設立

 東北大学は2025年7月に新たな組織「ZERO INSTITUTE」を設立し、2028年度までに100名以上の若手研究者を迎える計画を発表した。この組織は、グローバルに活躍する若手研究者をVisiting Scholar(客員教員)として迎え入れ、産学共創の拠点としての役割を果たすことを目指している。

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記者会見のようす
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 東北大学は2025年7月に新たな組織「ZERO INSTITUTE」を設立し、2028年度までに100名以上の若手研究者を迎える計画を発表した。この組織は、グローバルに活躍する若手研究者をVisiting Scholar(客員教員)として迎え入れ、産学共創の拠点としての役割を果たすことを目指している。

 同組織の設立背景には、海外や企業での研究活動と並行して日本での研究や産学共創の拠点を望む若手研究者の声がある。これに応える形で、多様な研究のあり方を実現し、若手研究者に新たな選択肢とキャリアを提供することを目的としている。また、企業との共同研究や社会実装からディープテック・スタートアップの設立まで、地球規模の社会課題解決に繋がるイノベーションを多数創出することを目指している。

 東北大学は2024年12月に国際卓越研究大学第1号に認定され、世界水準の研究環境を拡充している。一方で、グローバルに活躍する若手研究者からは、海外でのキャリアと並行して日本での社会実装や産学共創環境を待望する声がある。また、産業界においては、社会課題が多分野にまたがり複雑化する中、各地・拠点に分散する最先端研究へのキャッチアップが困難であるという課題がある。

 このような背景から、東北大学はグローバルに活躍する若手研究者との多様なコラボレーションを実現するプラットフォーム「ZERO INSTITUTE」を設立することを決定した。新組織は2025年7月に発足し、2025年9月1日より本格的に活動を開始する。

 この取組みに際して、一般財団法人「ZERO Foundation」および個人を通じて、10年以上にわたり400名超のグローバルな若手研究者の支援活動・資金提供を行ってきた渡邊拓氏を副インスティテュート長(同大学の客員教授に就任)へ迎え入れる。同氏の実績・知見と同大学の知見・経験を組み合わせると共に、さまざまな外部パートナーも交えながら新たな産学共創に取り組む予定だという。

《風巻塔子》

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