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【EDIX2025】マイクロソフトで体験&対話、すぐに役立つ生成AI最新事例

 EDIX2025が2025年4月23日から25日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。現在、教育現場ではNEXT GIGAから生成AIの利活用、校務DXなど、大きな改革期を迎えている。日本マイクロソフト 日本教育事業統括の宮崎翔太氏に、「EDIX2025」への意気込みや見どころを聞いた。

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日本マイクロソフト 教育事業統括の宮崎翔太氏
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 「第16回EDIX(教育総合展)東京」(以下、EDIX2025)が2025年4月23日から25日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。現在、教育現場ではNEXT GIGAから生成AIの利活用、校務DXなど、大きな改革期を迎えている。そんな中、マイクロソフトは2025年4月に50周年を迎える。この節目に日本法人の教育部門の責任者に就任した日本マイクロソフト 日本教育事業統括の宮崎翔太氏に、「EDIX2025」への意気込みや見どころを聞いた。

テーマは“AI in Education みんなで創るGIGAの未来”

--今年のEDIXは例年以上に大規模で展示を行うと聞いております。開催に向けた意気込みをお聞かせください。

 私は2024年1月、GIGAスクールの担当を兼務する立場でEDIXに参加しましたが、同年7月より日本法人の教育事業全般を担当しています。EDIXはあらゆる教育機関のお客さまと直接対話できる、私たちにとっても特別な機会です。教育部門の責任者として参加する初めてのEDIXをとても楽しみにしています。昨年のEDIXもおかげさまで非常に多くのお客さまにお越しいただき、ご好評をいただきました。今年はさらに盛り上げていきたいと考えています。

 EDIX2025は、「AI in Education みんなで創るGIGAの未来」をテーマに、最新のMicrosoft AIソリューションを紹介します。また、教育現場でのAI活用のアイデアや、教員・児童生徒の体験談を通じて、校務の効率化や個別最適な学びの実現に向けたヒントをお届けします。

 また、マイクロソフトは教育現場の先生方と、できる限り同じ目線に立てるよう取り組んでいます。拙い面がまだまだ多い状況ですが、来場者の方にその思いを少しでも実感していただけるようにしたいと考えています。

 特別セミナーでは、生成AIを活用した授業や校務の最新事例に加え、有識者による教育ICTのトレンド・課題についてのセッションを3日間で30プログラム以上用意しています。

 展示エリアでは、児童生徒向けにAIの具体的な利用シーンを紹介し、教員向けにはMicrosoft 365 Educationや生成AIアシスタント「Copilot」を活用した業務負担の軽減や校務効率化の方法を提案します。さらに、Copilot +PCをはじめとする学習や校務でご活用いただける最新のWindowsデバイスを体験いただけます。

 また、ハンズオン(体験学習)セミナーでは、PCを使いながら、生成AIや各種ソリューションの実践的なノウハウを習得いただけます。

 教育現場でのAI活用が進む中、不安をおもちの方もいらっしゃると思います。一方で、積極的に活用している先生方からは、具体的な実践内容や教育現場の変化について、さまざまな声が届いています。EDIX2025では、そうしたAI活用に関するリアルな声を、来場者の皆さまに共有し、直接対話したいと考えています。すべてのご来場者さまが何らかの気付きや発見をお持ち帰りいただけるよう心掛けていますので、ぜひ、ご質問や厳しいご意見を、私を含めた会場のスタッフに直接ぶつけていただければと思います。

学びを深め、時間を創出するAI

--AIが教育現場にもたらす効果については、どのようにお考えですか。

生成AIは教室の第3の存在

 従来の教室では、児童生徒は先生が伝えたことを唯一無二の正解として捉えがちでした。しかし、生成AIアシスタント「Copilot」の導入校からは、Copilotを利用することによって子供たちがAIに対して批判的な意見を含め、自由に発言できるようになったという声が届いています。これは有識者の先生からの受け売りですが、生成AIが教室の「第3の存在」となり、子供たちの学びに貢献できている側面があり、非常に嬉しく思います。

 これからの時代に子供たちにも、我々大人にも求められるのは覚える力だけでなく、主体的に考え、対話的に深い学びを広げていく力です。そうした意味でも、生成AIが利活用できるようになった学習環境の変化に対して、たくさんの前向きな言葉をいただけるのはありがたく、同時に、フェイクニュースやAIへの過度な依存による思考力の低下といったAIによって心配される負の側面についてもしっかり対応していく責任を痛感しています。

自ら学びを深めるツール

 Copilot以外にもマイクロソフトでは、AIが発音精度を一語一語判定し英語の音読練習をサポートする「Reading Progress」をはじめ、子供たちが自分のペースやレベルにあわせて学びを深められるツールを提供しています。海外、特に英語が第一言語ではない国々では、日本の文部科学省にあたる機関が国策としてこういったツールをすべての公立小中高校に無償で提供している実績もあります。そうしたツールも、EDIX2025で体験いただけます。

校務の効率化で生まれる好循環

 校務の面では、まずは先生方に生成AIの最新の正しい情報をお届けして、なるべく安心して、便利にご利用いただけるようにしたいと考えています。具体的には、授業計画や授業プリントの作成、児童生徒のアンケート分析などを、Copilotを利用することで効率化していただきたい。単に時間を削減するだけではなく、Copilotを相談相手として、パートナーとしてご利用いただき、結果的にいちばんの思いである、子供たちと接する時間を最大化いただきたい。

 また、先生たちご自身のプライベートな時間を過ごせるよう貢献したいと考えています。すでにAIを活用されている先生方からは、Copilotがこれまで自分では思いつかなかったアイデアを提案してくれた、忘れていた余暇の楽しみ方を思い出した、といった喜びの声も届いています。子供たちはもちろんのこと、先生方、教育委員会、そして保護者の皆さまなど、教育に関わるすべての方々が真のウェルビーイングを実現できるような好循環が生まれる取組みに微力ながら挑戦していきたいです。

 EDIX2025では、昨年末に公開してご好評をいただいている「生成AI活用プロンプト集」のような、すぐに学校で実践できる情報も紹介します。会場には多くのスタッフもおりますので、その場で直接ご質問やご意見をいただければと思います。また、すでにAIを活用されている先生方からは、効果的な活用事例、そしてうまくいっていない側面についても当社に気を遣わず、ぜひご教示いただきたいという思いもあります。

 私自身、ご来場いただく皆さまと直接お会いし、お話しできる機会をとても楽しみにしています。

セキュリティに対するマイクロソフトの責任

--AI以外の注目の展示についてはどのようなものがありますか。

 EDIX2025では、今回のコンセプトであるAIに次ぐ規模でセキュリティについても紹介します。校務DXを進める中で、何よりも重要なのは児童生徒のプライバシー、機微なデータの保護です。

 マイクロソフトでは毎年「Microsoft デジタル防衛レポート(MDDR)」を発表し、世界で数十億を超えるお客さまへのサーバー攻撃などの脅威を分析しています。実は近年、世界的にも教育機関(高等教育機関を含む)へのサイバー攻撃が増加しています。1位がIT企業、2位が教育機関です。

 そうした中、先生方の働き方改革により、PCを利用する場所やシーンは今後ますます多様になってくるでしょう。どんな状況においても、教育現場のデータは絶対に守らなければなりませんし、何か起きた際には現場の責任、というスタンスには違和感を覚えます。

 セキュリティに対する漠然とした不安から、デジタルの活用が進まないという意見も多々いただきます。ただし、だからといってテクノロジーを使わないのではなく、子供たちが将来出て行く社会がAIやデジタルが当たり前になっていることを踏まえると、リスクをコントロールして、メリットを最大限享受する取組みが不可欠です。私は前の部署で安全保障分野に関わることがありましたが、セキュリティはできて当たり前で褒められず、イメージしにくいため財政部門の方に理解を得られにくい、といった声をいただきました。サイバー犯罪含め、セキュリティを保つにはスキルも必要となり、「クラウドだから安全」といった単純化された構図ではないことは残念ながらあります。当社としては、世界中の、もっとも機微な情報をお預かりするインフラ企業として、皆さまの大切なデータを徹底的にお守りする、というスタンスを引き続きお伝えし、EDIX2025においても、皆さまのご不安や疑問を払拭する機会になればと考えています。

 マイクロソフトとしては、世界でもっとも多く利用されているOSの提供元として、AIを含むさまざまなサービスを安心してご利用いただけるよう、安全な環境、安心と感じていただける環境を提供するとともに、セキュリティの脅威についてもきちんとお伝えしていく責任があると考えています。

注目のステージイベント

--特別セミナーについてご紹介ください。

 特別セミナーでは、教育委員会や学校の先生がご自身の体験を生で語る活用事例、子供たちを招いて実施する公開授業、メタバースゲームのワークショップ、有識者やマイクロソフトエバンジェリストが教育ICTのトレンドや課題について紹介するセッションなど、3日間で30プログラム以上を用意しています。

Copilotを活用する公開授業

(2025年4月23日12:30より)

 東京学芸大学附属小金井小学校の鈴木秀樹教諭と同校の児童たちがEDIX会場を訪れ、実際にCopilotを活用する公開授業を実施します。

JAXA協力「ルナクラフト」ワークショップ

(2025年4月24日12:00より)

 JAXAとマインクラフト(以下、マイクラ)がコラボした、月環境を探索できるデジタル教材として人気のメタバースゲーム「LUNARCRAFT—ルナクラフト—」のワークショップを開催します。「ルナクラフト」は月周回衛星「かぐや」で得られた月の地形データをもとに、制作時点でわかっている月に関する知見をできるだけ反映して開発されたデジタル教材です。ゲームを通して楽しみながら主体性、論理的思考、プログラミングの考え方などを学ぶことができます。

 当日は、 EDIX会場と子供たちをつないで、マイクラ教育の第一人者タツナミシュウイチ氏、日本の宇宙開発や調査研究に携わるJAXAから、ルナクラフトの開発に関わったスタッフと一緒に 、未来の月面開発について考えていきます。

マインクラフトカップ入賞者によるプレゼン

(2025年4月25日12:00より)

 マイクラの全国大会であるマインクラフトカップ。「第6回マインクラフトカップ(2024年度大会)」は、「17のSDGs目標が達成された後の未来」を描く人材を育てることを目的に「Well-beingをデザインしよう」を大きなテーマとして実施されました。EDIXでは大会で受賞された生徒のみなさんをゲストに迎え、作品に込めたアイディアや工夫したことを発表していただきます。

 マインクラフトカップ2024年度大会では24の自治体がパートナーとして応援してくださいました。ご関心のある自治体さまはブースまでお越しいただければ、ご案内させていただきます。

 教育版MinecraftはWindowsに限らず、OSを問わずご利用いただけます。そして多くの教育機関では、すでにご利用いただける環境にあると思います。これはマイクロソフトの会社としての理念ですが、自社サービスでなければだめ、ではなく、どんなプラットフォームにおいてもお客さまに貢献できるサービスを提供していく観点から、マイクラには特に注力しています。

 AIが当たり前になった時代に、人間に求められるスキルは何か? 問いを立てる力やコラボレーション力、クリエイティビティなど、これからの時代に求められるスキルがまさにマイクラで育成されると、世界中の多くのお客さまから注目いただいています。また、さまざまな事情で自分の個性を発揮しづらく感じている子供たちを後押しするツールとしても、たいへん大きな可能性があると考えています。

最新のWindowsデバイス体験

--PCの展示についてはいかがでしょうか。

 最新Windows体験エリアでは、Surfaceのほかにも、ASUS JAPAN、Dynabook、日本HP、レノボ・ジャパン、マウスコンピューターなど各社のAdvanced製品とCopilot+ PCを展示します。

--Copilot+ PCが注目されていますが、体験することはできますか。

 最新のAI PC「Copilot+ PC」で、先生方のクリエイティビティをより発展させるAI PCならではの機能、そしてこれからのAI時代におけるPC体験を、実際に触って体験していただきたいと考えています。

 Copilot+ PCの校務での活用シーンはさまざまですが、手軽にイメージどおりの画像を生成できる「コクリエイター」、話した内容をリアルタイムかつ正確にテキスト表示する「ライブキャプション」、Teamsのオンライン会議中に人物が画角の中心になるよう調整する「自動フレーミング」など、少しニッチですが、今までになかった新しい時代の機能を、ぜひEDIX2025で体験してみてください

--最後に来場者へのメッセージをお願いします。

 マイクロソフトはEDIX東京が開催される2025年4月に創業50周年を迎えます。1975年創業当時「すべての机と家庭にコンピュータを」というのが創業者であるビル・ゲイツとポール・アレンのビジョンでした。今、GIGAスクール構想で端末が全国に行き届き、当社OSかどうかに関わらず、デジタル教育が一歩ずつ前に進んでいることにとても感謝しています。過去、お客さまのすべてのご期待に応えられないもどかしさは常に痛感しています。ただ、教育は50年後100年後の未来を創る分野であり、我々は次の50年、2075年の世界の姿にも思いを巡らせています。そういった思いからも、短期だけはなく、中長期でも皆さまに貢献できるよう、そして引き続き当社をご信頼いただけるよう、社員一同、努めていきます。

 EDIXの会場では、ぜひ厳しいご意見も含めて直接お伺いできればと考えております。お客さまと直接お会いして、お話を伺い、少しでも多くご期待に応えられるように尽くしていきます。皆さまとお会いできる機会を楽しみにしています。

 マイクロソフトの創業から50年、Windows95発売から30年の今、教育現場は大きな変革期を迎えている。先生方にはEDIXの日本マイクロソフトブースで、最新のサービスや製品を実際に体験し、またさまざまな分野の専門家と対話し、意見や要望を伝え、最新技術への不安を払拭するとともに、課題解決の糸口を掴んでいただきたい。

日本マイクロソフト EDIX2025特設サイトはこちら
《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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