教育業界ニュース

過剰な苦情「学校以外が担う」、夏休みが明ける子供へ文科相がメッセージ…教育業界ニュースまとめ読み

 先週(2025年8月18日~8月22日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。大学発ベンチャー表彰、保護者からの過剰な苦情・不当要求「学校以外が担う」、夏休みが明ける子供たちへ文科大臣が寄り添うメッセージなどのニュースがあった。また、8月25日以降に開催されるイベントを10件紹介する。

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過剰な苦情「学校以外が担う」、夏休みが明ける子供へ文科相がメッセージ…教育業界ニュースまとめ読み
  • 過剰な苦情「学校以外が担う」、夏休みが明ける子供へ文科相がメッセージ…教育業界ニュースまとめ読み

 先週(2025年8月18日~8月22日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。大学発ベンチャー表彰、保護者からの過剰な苦情・不当要求「学校以外が担う」、夏休みが明ける子供たちへ文科大臣が寄り添うメッセージなどのニュースがあった。また、8月25日以降に開催されるイベントを10件紹介する。

教育ICT関連


生成AIの正しい活用を促進、教育ネットがポスター無償提供
 教育ネットは2025年8月20日、生成AIを正しく活用するための合言葉「AIうまい子」を掲げたポスターのデータ提供を無償で開始した。専用申込フォームから無償でダウンロードして利用することができる。

ロイロノートお役立ち情報サイト公開、授業づくりを支援
 LoiLoは2025年8月19日、授業準備や授業改善に役立つ情報を集めた「ロイロノートのお役立ち情報サイト」を公開したと発表した。全国の先生による授業案や、すぐに活用できる教材・素材、ICTを活用した先進的な授業事例など、授業づくりに役立つコンテンツを多数掲載している。

管理職がこんなこと言い出したら要注意…Teacher's[Shift]夏休みSP
 先生の働き方改革を応援するラジオ風YouTube番組「TDXラジオ」は2025年8月18日、「Teacher’s[Shift]~新しい学びと先生の働き方改革~」夏休みスペシャルの配信を公開した。聖徳学園中学・高等学校の品田健先生、未来教育デザインの平井聡一郎氏をゲストに迎え、座談会形式で学校管理職について迫る。

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文部科学省関連


文科省、優秀教職員・組織を表彰…9/19まで推薦団体募集
 文部科学省は2025年8月22日、2025年度(令和7年度)文部科学大臣優秀教職員表彰「社会に開かれた教育実践奨励賞」に係る推薦団体の募集について発表した。推薦団体の登録はメールで9月19日当日必着分まで受け付ける。

日本語教員試験、オンライン出願8/22締切…出願審査後に受験料納付
 文部科学省は、2025年度(令和7年度)「日本語教員試験」のオンライン出願を2025年8月22日午後11時59分まで受け付けている。日本語教員試験のWebサイトによると、出願が多く、審査に時間を要しているという。

大学発ベンチャー表彰、東大発の宇宙スタートアップなど6社と支援大学・企業が決定
 科学技術振興機構(JST)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2025年8月21日、「大学発ベンチャー表彰2025~Award for Academic Startups~」の受賞者を発表した。大学発ベンチャー6社とその支援大学・支援企業が選出された。

学校給食の調査研究、全国教委を対象に公募…委託費最大680万円
 文部科学省は2025年8月21日、学校給食への有機農産物等使用促進による食の指導充実に関する調査研究における3次公募を開始した。先進事例の創出に向けた調査研究を行うため、都道府県や市区町村等の教育委員会を対象に9月25日正午まで企画提案を受け付ける。

夏休みが明ける子供たちへ…文科大臣が不安に寄り添うメッセージ
 あべ俊子文部科学大臣は2025年8月20日、夏休み明けを控えた子供たちに向けたメッセージ「~不安や悩みがあったら話してみよう~」を公表した。小学生から大学生、保護者・学校関係者に向けて、不安や悩みを1人で抱え込まず、身近な人に相談するよう、また注意して見守るよう呼びかけている。

保護者からの過剰な苦情・不当要求「学校以外が担う」文科省が改訂案
 文部科学省は2025年8月19日、教師を取り巻く環境整備特別部会(第2回)を開催。教師を取り巻く環境整備についての議論の中で、「学校・教師が担う業務に係る3分類」の改訂案を示し、保護者等からの過剰な苦情や不当な要求等への対応については「学校以外が担うべき業務」と位置付けた。

国立教育政策研究所、任期付の情報支援課長1人を募集
 文部科学省は2025年8月19日、国立教育政策研究所の任期付職員の募集について発表した。募集職種は文部科学事務官(国立教育政策研究所研究企画開発部情報支援課長)。採用予定数は1人。9月10日(必着)まで応募を受け付ける。

私大の定員数22年ぶり減少…文科相8/15会見
 文部科学省のあべ俊子大臣は2025年8月15日の記者会見を行い、全国の私立大学の半数が定員割れと判明した日本私立学校振興・共済事業団調査や、科学研究のベンチマーキング2025の結果について分析・見解を述べた。また広陵高校の甲子園2回戦辞退で、SNSで誹謗中傷が飛び交っているとし懸念を示した。

イベント関連


子育て分野の生成AI活用、勉強会8/27…こどもDX推進協会
 こどもDX推進協会は2025年8月27日、会員および自治体向けに無料オンライン勉強会「こども・子育て分野における生成AIの利活用事例」を開催する。参加費は無料で、事前申込制となっている。

大学等の質保証人材育成セミナー「ロジックモデルを用いた計画の体系化」9/17
 大学改革支援・学位授与機構は2025年9月17日、2025年度第2回大学等の質保証人材育成セミナー「大学の未来をデザインする―ロジックモデルを用いた計画の体系化」を対面とオンラインで開催する。対面参加は国立大学理事、副学長、学長特別補佐、定員30名程度。オンラインは誰でも参加可。

静岡大・早大ら3大学「教育CSRシンポ」9/1…締切間近
 静岡大学教育学部塩田研究室は2025年9月1日、早稲田大学安永研究室と鹿児島大学高瀬研究室と共同で、教育CSRシンポジウム「その出張授業は、新しい教育ニーズに対応していますか?」を早稲田大学早稲田キャンパスにて開催する。申込締切は8月22日午後5時。

東京学芸大「I Dig Edu」1周年、無料オンラインセミナー
 東京学芸大学は、教育者の主体的な学びのためのプラットフォーム「I Dig Edu(アイ・ディグ・エデュ)」のサービス開始1周年を記念して、9月から11月にかけて無料オンラインセミナーを開催する。テーマは「多様な学び」「探究的な学びの深化」「次期学習指導要領の核心」など。

スクールタクト、小学校での「自己調整学習」学ぶイベント…8/24・27
 スクールタクトは2025年8月24日と27日、現役の小学校教諭による「自己調整学習」をテーマにしたオンラインイベントを開催する。24日は、7月に自己調整学習に関する書籍を出版した白杉亮先生が登壇。27日には授業で自由進度学習を実践する山下楓馬先生が事例紹介する。

学校の保護者連絡業務を効率化、LINEヤフー無料セミナー8/26
 LINEヤフーが提供する学校と保護者の連絡システム「LINEスクール 連絡帳」は、学校現場の実例から業務効率化に向けたヒントを届ける無料ウェビナー「LINEスクールで変わる 学校現場のコミュニケーション」を2025年8月26日に開催する。参加費無料、事前申込制。

教育現場で広がるクラウド活用、効果的な振り返りとは…Googleセミナー9/13
 2025年9月13日、Google for Education主催の「GIGAスクール構想第2期セミナー」がYouTubeで配信される。このセミナーでは、クラウドを活用した効果的な振り返りをテーマに、教育現場での実践事例や指導のポイントが紹介される。

文部科学省「日本型教育の海外展開×アフリカの教育課題の今とこれから」9/10オンライン
 文部科学省が行っている官民協働のオールジャパンで取り組む「EDU-Portニッポン」は、「教育協力ウィーク2025」にて「日本型教育の海外展開(EDU-Portニッポン)×アフリカの教育課題の今とこれから」というテーマでセッションを開催する。参加登録はWebサイトより行う。登録締切は9月3日。

2030年の教育はどう変わる? AI時代の学校と人材育成を考えるフォーラム9/29
 キャリア協育アクション推進コンソーシアムは、2025年9月29日に協育アクションフォーラム「“協育”で挑む、2030年代の社会を創る人づくり」を開催する。今回のフォーラムでは、上智大学の奈須正裕教授と東明館学園の神野元基理事長が講演を行い、教育の未来について議論する。

教師のキャリアアップへ…海外勤務経験者が語る日本人学校のリアル
 NIJINが運営する『先生コーチ』は、オンラインイベント「海外で教えるという選択肢──日本人学校で拓く、教師のキャリアと可能性」を2025年8月25日に開催する。登壇者は東京都公立小学校教員であり、元クアラルンプール日本人学校教員の門野幸一氏。彼の経験を通じて、日本人学校での勤務が教師のキャリアにどのような影響を与えるかを探る。

その他


定員割れの私立大53.2%、前年度より改善…定員縮小も影響
 全国の私立大学594校の53.2%にあたる316校で、2025年度入学者が定員に満たない定員割れとなったことが2025年8月8日、日本私立学校振興・共済事業団の調査で明らかになった。過去最多だった前年度59.2%からは、やや改善がみられた。

大阪府立高校改革、2040年の適正学校数104校と試算
 大阪府教育委員会は2025年8月18日、2025年度第1回大阪府総合教育会議を開き、今秋に策定を控える「府立高校改革アクションプラン」の概要版を公表した。適正学校数は少子化を踏まえ、2040年に104校程度と試算。再編整備で府立高校の教育内容の充実を目指す。

国際×科学の融合から10年「三田国際科学学園」の新たな決意
 2015年の共学化を機に「三田国際学園」としてスタートした同校は、2025年「三田国際科学学園」へと校名を改めた。なぜいま、「科学」を看板に掲げたのか。その背景と真意、学びのかたちについて、三田国際科学学園中学校校長の原田啓志先生、同学園 教頭・MST部長の辻敏之先生に話を聞いた。

英会話レアジョブが子供向け教室と提携…サービス拡大へ
 オンライン英会話サービスを展開するレアジョブは2025年8月21日、子供向け探究型プログラムを提供する東京インターナショナルスクールグループ(TISグループ)の参画を発表した。

幼児向け中学受験対策コース、栄光ゼミが9月開始…早期教育のニーズに対応
 栄光ゼミナールは、早い段階から中学受験に向けた学習を始めたいというニーズに応え、2025年9月より「年長ジュニアコース」を新規開講する。東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の6教室で展開する。
《藤本ゆう子》

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