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駿台、ICT学習支援ツール「モモスタ」提供

 駿台グループの駿台教育センターは2024年12月11日、中学生・高校生の学習をサポートするICT教材「モモスタ」を全国の中学校・高等学校・自治体に向けて販売を開始すると発表した。サービスの提供は2025年4月から順次開始される予定。

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ICT教材「モモスタ」
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 駿台グループの駿台教育センターは2024年12月11日、中学生・高校生の学習をサポートするICT教材「モモスタ」を全国の中学校・高等学校・自治体に向けて販売を開始すると発表した。サービスの提供は2025年4月から順次開始される予定。

 近年、日本の教育現場では教員不足や自然災害による学習の中断が課題となっている。さらに、不登校の生徒への学習フォローも求められており、柔軟で効果的な学習サポートが必要とされている。こうした背景から、駿台はICT教材「モモスタ」を提供し、ICTを活用した新しい学習支援ツールとして、教員と生徒の学習を包括的にサポートすることを目指す。

 「モモスタ」という名前は、“問題(モ)・網羅(モ)・STUDY(スタ)”の頭文字を取ったもの。教材は中学生・高校生向けに、定期試験対策、受験対策、欠席時の補習にも対応する豊富な演習問題や高品質な授業動画を備えている。基礎から発展まで幅広くカバーしており、高校受験や大学受験にも対応可能。タブレット、パソコン、スマートフォンなどを使って学習することができる。

 特長の1つとして、学習コンテンツの網羅性に加え、教員が生徒の解答状況をすべて確認できる点があげられる。たとえば、教員がある単元の問題をクラス全員に宿題として出した場合、その結果を全員分一覧で確認できる。また、不登校の生徒や、災害時など学習指導が困難な状況にある生徒に対しても、効果的なツールになるという。授業動画は1本あたり5分前後と集中しやすい長さで提供され、単元を修了すると「クリア」の表示が出るため、生徒にとって達成感を得やすい仕組みとなっている。さらに、学習時間や問題への正答率なども管理画面で確認でき、観点別評価の参考としても活用可能。

 搭載されている科目は、中学校向けに数学、英語、理科、社会。高校向けに英語、数学、古典、物理、化学、生物、日本史、世界史、地理、情報。生徒向けには定期試験対策や受験対策、学校を休んでしまったときの未修単元の学習として活用できる。教員向けには、学習内容を定着させるための日々の宿題ツールや、生徒ひとりひとりの学習状況を把握するための管理ツールとして利用可能。また、学校を休みがちな生徒に対する個別フォロー教材や、自然災害など予期せぬ事態における学習の継続・管理ツールとしても役立つという。

 駿台教育センターは、2015年に創立され、東京都千代田区に本社を置く。小学生から高校生を対象とした受験学習指導や個別指導、テスト運営、中学・高校への出張授業、学校・自治体への学習コンテンツ販売、学習コンサルティング、教育探究セミナーの企画運営を行っている。

《佐藤愛》

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