四天王寺大学は、四天王寺小学校と連携し、小学校低学年児童が楽しく防災を学べる無料アプリ「ぼうさいキッズ」を開発した。災害時に自分の命を守る「自助」の力を育むことを目的としており、四天王寺小学校の児童だけでなく、全国の小学生にも広く活用できる汎用性があるという。リリース予定は2025年9月1日。Webサイトから無料でアクセス・利用が可能。
「ぼうさいキッズ」は、子供たちが防災について、ゲーム感覚で楽しく学べるように設計されたアプリ。小学校低学年の児童が、災害時に自分の命を守るための知識と行動を、楽しく・繰り返し学べることを目指している。アプリの開発には、四天王寺大学と四天王寺小学校の教員が協力。小学校現場の実情と大学の専門知識を融合し、児童の視点に立った教材開発を実現した。
「学校内」「登下校時」「自宅」の3つの場面ごとに、知っておきたい防災知識をQ&A形式で出題。児童が日常生活の中で直面しうる状況を想定している。問題に回答すると、すぐに解説とポイントが表示されるため、正しい知識をその場で身に付けることが可能。繰り返し学習することで、知識の定着を図るという。
今後、「ぼうさいキッズ」をより多くの小学校や児童に活用してもらうため、各地の教育現場や自治体との連携を強化していく予定。さらに、中・高学年児童向けのアプリ開発も検討されており、発達段階に応じた継続的な防災教育の実現を目指すという。