2025年8月8日、学研ホールディングスは、KNT-CTホールディングスと共同で、オンラインとリアルを組み合わせた「探究学習専門スクール」の設立に向けて基本合意契約を締結した。両社は、教育および旅行の分野で培ってきたノウハウを活用し、社会科見学や知的好奇心を刺激する体験型コンテンツを探究学習プログラムとして共同開発している。
探究学習の重要性が増す中、児童・生徒が主体的に課題を見つけ、思考し、表現する力の育成が求められている。社会構造の変化に伴い、実社会と接点を持つリアルな学びへのニーズも高まっているが、現場の教員にとっては教材や支援体制が十分でないことが課題となっているという。
学研グループは、オンラインとリアルをつなぐ多様な探究学習の実践を進めている。中高生向けオンラインコミュニティ「Wonder Seeds」を通じて、生徒が自ら考え、挑戦する機会を提供している。今後は、KNT-CTグループが企画する教育旅行やフィールドワークと連携し、学校では体験できないリアルな探究へとつなげる。
また、朝日学研シンクエストでは、朝日小学生新聞のメディア力と学研の教材を組み合わせ、小学生に向けたリアルな探究体験を提供している。全国で約500名の朝小リポーターが登録しており、探究活動の成果を記事として紙面に掲載する取組みも検討中だという。
探究学習プログラムの第一弾として、JR東日本が開発する「TAKANAWA GATEWAY CITY」にて、100年先の心豊かなくらしづくりのための実験場を多角的に探究する子供向けプログラムを今秋実施予定。参加対象は中高生30名限定で、10月18日に実施予定だ。なお、小学生対象は10月中旬に開催予定。
KNT-CTホールディングスは、1955年に「近畿日本ツーリスト株式会社」として創立し、2025年に創立70年を迎える。学研ホールディングスは、1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社で、グローバル150か国以上で活動を行っている。