東京都は2025年7月17日、Blueberryと協働し、福祉の仕事に関するキャリア教育プログラムを都内の小中学生らに提供すると発表した。デジタル技術なども活用しながら楽しく福祉の仕事を学ぶことができる。都内の小学校・中学校向けの授業時間内プログラムのほか、個人単位で参加できる希望者向けプログラムもある。
東京都では、福祉人材の確保・育成・定着に向けてさまざまな施策を展開し、多くの人に福祉の仕事に興味・関心をもってもらえるよう取組みを進めている。今回、その一環として、小中学生が福祉の仕事に触れ、その大切さや意義を理解し、将来の職業選択時に福祉の仕事を選ぶ子供たちが増えるよう、スタートアップのBlueberryと協働し、キャリア教育プログラムを提供する。
プログラムは4種類。VRゴーグルを使って福祉の職場のようす体験できる「VR職場体験」では、最新の次世代介護機器や先進的な取組みなど、普段なかなか入ることのできない魅力的な福祉施設のようすを体感できる没入体験を通じて、福祉業界や福祉の仕事について考えるきっかけを作る。
タブレットを活用した「GIGAプログラム」では、福祉現場で働く15職種について、仕事の内容ややりがいなどを説明するオンデマンド動画を視聴し、業界や職種について学ぶことが可能。ワークシートで動画の内容を振り返り、自分の考えを整理することができる。
オンライン会議ツールを用いた「ふれあいイベント」では、学校の教室と福祉現場で働く講師をつなぐことで、福祉の仕事について直接話を聞くことができる。講師からの一方的な講話だけではなく、双方向のコミュニケーションが可能で、講師へのインタビューを通じて「ワクワク感」をもちながら、福祉の仕事について学ぶことができるという。
「プレゼンコンテスト」では、GIGAプログラムの動画を視聴して、関心をもった職業に関するプレゼンテーションを作成・実施。福祉の仕事について、子供たちの探求心を引き出し、自分の考えをもち、人に伝える力を養うなど、キャリアの形成に必要なスキルを身に付ける。
対象は、都内の小学校・中学校。プログラムの対象学年は、小学校中学年から中学生。費用は無料。VR視聴用の機材などは、事務局で用意する。VR職場体験以外のプログラムの通信費等は学校の負担。GIGAプログラムやプレゼンコンテストでは、GIGAスクール端末の使用を想定している。
実施期間は、2025年9月から2026年3月まで。授業時間内での実施が可能。4つのプログラムの中から、学校の希望や実情にあったものを選択し、オーダーメイドで授業を組み立てることができる。具体的な実施日時は、個別に調整。問合せフォーム、メール、電話のいずれかでBlueberryに問い合わせたあと、実施に向けてBlueberryスタッフと教職員が打ち合わせる。申込受付は2026年2月6日まで。
このほか、学校を通さず、小中学生や保護者らが個人で申し込み、参加できるプログラムとして、小学校高学年~中学生向けの「理想の福祉施設アイデアソン」と「保護者向けキャリアセミナー」もある。参加無料(通信費等は自己負担)。日程や申込方法などは、東京都やBlueberryのWebサイトで順次公表予定。
◆キャリア教育プログラム(授業時間内プログラム)
実施期間:2025年9月~2026年3月
申込受付期間:2025年7月17日(木)~2026年2月6日(金)
対象:都内の小学校・中学校
※プログラムの対象学年は、小学校中学年から中学生
費用:無料
※VR視聴用の機材等は事務局で用意
※VR職場体験以外のプログラムの通信費等は学校の負担
※GIGAプログラムやプレゼンコンテストは、GIGAスクール端末の使用を想定
申込方法:担当の教職員などが問合せフォーム、メール、電話のいずれかでBlueberryに問い合わせる