秋田県教育委員会は2024年5月27日、2024年度(令和6年度)秋田県公立高等学校入学者選抜一般選抜で行われた学力検査の抽出調査結果を公表した。5教科の合計平均点は277.6点で、前年度より8.8点低下。教科別の平均点は、国語・社会・数学で前年度を上回った。
2024年度秋田県公立高等学校入学者選抜の1次募集は、3月5日に学力検査を実施。一般選抜は募集人員5,624人に対し、4,695人が受検、4,394人が合格した。抽出調査は、受検者の答案の中から8%を抽出し、教科ごとに分析したもの。学力検査を通して中学校における日常の学習成果および指導上の課題を明らかにすることを目的としている。
学力検査は5教科各100点で採点。英語はリスニングテストも含む。2024年度の平均点は、国語67.8点(前年度比4.6点増)、社会59.3点(同3.6点増)、数学48.7点(同0.6点増)、理科51.9点(同7.4点減)、英語49.9点(同10.2点減)。5教科中3教科で平均点が上昇したものの、理科・英語の下げ幅が大きく、5教科合計の平均点は前年度比8.8点減の277.6点となった。
合計得点の分布状況をみると、「324~300点」「299~275点」「274~250点」が10.1%で並び、ボリュームゾーンとなっている。ついで、「249~225点」9.9%、「349~325点」9.4%、「374~350点」8.7%と続いた。
抽出調査では、教科ごとの現状分析に加え、授業で取り組むべきポイントについてもまとめている。今回平均点の下がった理科については「身に付けた知識・技能を活用して課題を解決したり、より妥当な考えをつくり表現する学習活動の充実を図る」、英語では「生徒が目的等に応じて既習の知識・技能を自ら選択し、活用する場面を設定する」といったことをポイントにあげている。
さらに授業改善に向けた教科ごとの課題と提言も掲載。各学校において、学習指導計画や学習指導方法等の改善のために、十分活用してほしいとしている。抽出調査の結果は、秋田県Webサイトから見ることができる。