先週(2023年9月25日~29日)公開された記事から、教育業界の動向を振り返る。デジタル庁が教育データ連携事業者を追加公募、国公立大学で募集人員増加、THE世界大学ランキングで東大29位などのニュースがあった。また、10月4日以降に開催されるイベントを18件紹介する。
教育ICT関連
英語授業のICT活用で新しい発見…iTeachers TV
iTeachers TVは2023年9月27日、日本体育大学柏高等学校の森中里衣先生による教育ICT実践プレゼンテーション「ICT活用で生徒も教員も日々新しい発見を!」を公開した。ICTを活用した英語の授業の実践例やメリットについて紹介する。
デジタル庁、教育データ連携へ…事業者を追加公募
デジタル庁は2023年10月13日まで、2023年度(令和5年度)教育関連データのデータ連携の実現に向けた実証調査研究に参加する事業者を追加公募している。対象は、初等中等教育において調査研究を行うことが可能な事業者。採択予定数は1件程度。
文部科学省関連
文科省「諸外国の教育動向2022年度版」9/30刊行
文部科学省は2023年9月30日、「諸外国の教育動向2022年度版」(教育調査第161集)を明石書店より刊行する。主要国の2022年度のおもな動向について、教育政策・行財政、初等中等教育、高等教育などの分野別にまとめている。価格は3,600円(税別)。
【大学受験2024】国公立179大学で12万8,899人募集…717人増
文部科学省は2023年9月27日、2024年度(令和6年度)国公立大学入学者選抜について概要を発表した。国立82大学と公立97大学、計179大学であわせて12万8,899人を募集。千葉大学(情報・データサイエンス)や岡山大学(医)などが新たに総合型選抜を導入する。
国立教育政策研究所「非常勤職員」募集…10/19締切
文部科学省は2023年9月26日、国立教育政策研究所非常勤職員の募集を公表した。採用期間は12月1日~2024年3月31日。採用予定人数は1人となっている。応募締切は10月19日。
大学の再編・統合を促進へ…中教審に諮問、文科省
文部科学省の盛山正仁大臣は2023年9月25日、高等教育のあり方について、中央教育審議会に諮問した。大学入学者数の減少を踏まえた大学の再編・統合の促進など、高等教育へのアクセスを確保するための抜本的な構造改革のあり方について検討を促している。
大学の世界展開力強化事業…筑波や名大ら13件選定
文部科学省は2023年9月22日、2023年度(令和5年度)大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業~米国等との大学間交流形成支援~」の選定事業の決定について公表した。国立大学10件、私立大学3件、計13件が選ばれた。
イベント関連
東京学芸大の公開セミナー、附属校の実践発表&講演12/9
東京学芸大学附属学校情報教育部は2023年12月9日、2023年度公開セミナー「GIGAスクール構想とデジタル・シティズンシップの現在と未来」を対面とオンラインで開催する。参加費はいずれも1,000円(資料代込)。申込みはPeatixにて先着順で受け付ける。
NHK for School×GIGA 活用セミナー10/22
NHKによる「ICT(GIGAスクール)研修ファシリテーター養成講座」において、関東・甲信越ブロックの修了生である現職教員が企画する「NHK for School × GIGA 活用セミナー in 東京2023」を2023年10月22日に開催する。参加費無料。
AI時代の教育・授業を考える…勉強会10/21
東京財団政策研究所「教職の制度設計を再構築する」プロジェクトと内田洋行 教育総合研究所は2023年10月21日、「AI時代の教育・授業を考える」教師のための勉強会をハイブリッド開催する。定員30名。参加費無料。締切りは10月19日。
日本型教育の海外展開と人財活用10/4…デジタル・ナレッジ
デジタル・ナレッジは2023年10月4日、国際カンファレンス「eラーニング・ICTを活用した『日本型教育の海外展開』と『海外人財活用』」を開催する。参加無料。定員は、秋葉原会場20名・オンライン200名。申込みはWebサイトから受け付ける(先着順)。
東京学芸大の公開セミナー、附属校の実践発表&講演12/9
東京学芸大学附属学校情報教育部は2023年12月9日、2023年度公開セミナー「GIGAスクール構想とデジタル・シティズンシップの現在と未来」を対面とオンラインで開催する。参加費はいずれも1,000円(資料代込)。申込みはPeatixにて先着順で受け付ける。
学生支援相談に関する研究会10/24-25
学生文化創造は、オンラインにて講義やグループワークなど「学生支援相談に関する研究会」を2023年10月24・25日に開催する。参加費1万円。申込締切は10月11日。
約100講座「オンラインラーニングフォーラム」11月
オンライン教育産業協会は2023年11月1日より、6日間にわたってオンライン教育に関する最新のノウハウを届ける「オンラインラーニングフォーラム」を開催。同時に「日本e-Learning大賞」など表彰式のライブ配信を実施する。
教員志望者向け「教育×就活EXPO」合同説明会10/28
早稲田アカデミーは2023年10月28日、教員や教育業界を志望する大学生・大学院生を対象に合同説明会「教育×就活EXPO」をベルサール新宿グランドコンファレンスセンターにて開催する。学校や塾など教育関係10社が、セミナー形式で紹介する。参加無料。事前申込制。
ワクワクする学校を創る…東大先端研イベント12/16
東京大学先端科学技術研究センター 個別最適な学び寄付研究部門 LEARNプロジェクトは2023年12月16日、教員などを対象に「インクルーシブでワクワクする学校を創るために学ぶべきこと」を開催する。参加費無料。定員150名程度。定員になり次第、締め切る。
東京学芸大、公開研究会「内申書を参考にせず入試を行う公立高校」10/27
東京学芸大学は2023年10月27日、オンラインにて公開研究会を開催する。「元校長が語る、内申書を参考にせずに入試を行う公立高校のリアル」をテーマに、高校での教育実践を学ぶ。参加費無料。要事前申込。
「武蔵野大×未来の先生フォーラム」共催セミナー11/4
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部と武蔵野大学ウェルビーイング学部就任予定教員は2023年11月4日、「武蔵野大学×未来の先生フォーラム 共催セミナー」をオンラインにて開催する。参加費無料。
京都教育大フォーラム「非認知能力を考える」12/16
京都教育大学は2023年12月16日、フォーラム「非認知能力を考える2-毎日の保育・教育活動の中で-」を同大学の藤森キャンパスで開催する。対象は学校教員や教育関係者、学生など。参加無料。申込期限は11月30日。
慶應高校野球部から学ぶ「新時代の教育」セミナー10/21
サイアンスアカデミーは2023年10月21日、TKPガーデンシティPREMIUM品川高輪口にて、慶應高校野球部が掲げる「『エンジョイベースボール』から学ぶべき新時代の教育」についてセミナーを開催する。入場料1,000円。定員100名。
東京学芸大の公開セミナー、附属校の実践発表&講演12/9
東京学芸大学附属学校情報教育部は2023年12月9日、2023年度公開セミナー「GIGAスクール構想とデジタル・シティズンシップの現在と未来」を対面とオンラインで開催する。参加費はいずれも1,000円(資料代込)。申込みはPeatixにて先着順で受け付ける。
埼玉県、性の多様性を尊重した子供の居場所づくり講座…10/30
埼玉県県民生活部は2023年10月30日、「性の多様性を尊重した子供・若者の居場所づくり」講座を開催する。対象は、子ども食堂、フリースクール、放課後児童クラブといった、埼玉県内で子供・若者の居場所づくりを行う団体関係者。Webフォームにて先着30名を募集する。
学習院女子大、国際シンポ「リベラルアーツ教育の構築」10/7
学習院女子大学は2023年10月7日、国際シンポジウム「Liberal Arts Education in a Changing World」を、学園祭「やわらぎ祭」との共同で開催する。参加費無料。事前申込制で、応募多数の場合は抽選制となる。
先生が問うべき生成AIのアジェンダとは…セミナー10/7
ミカサ商事は2023年10月7日、教職員向けICT活用セミナー「言語超越時代の知的生産と学校の革新 先生が2023年内で問うべき "生成AI" 3つのアジェンダとは?」をオンライン開催する。参加費無料。
保護者は何を迷い悩んでいるのか…安田研セミナー
安田教育研究所は2023年11月1日、ユニオンビル(神奈川県川崎市)にて、広報セミナー「今年の保護者は何を迷い、何を悩んでいるのか!?」を開催する。参加費5,000円から。録画視聴も可。申込締切は10月20日。
その他
THE世界大学ランキング2024…東大29位など日本勢躍進
イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」は2023年9月27日(日本時間)、THE世界大学ランキング2024(THE World University Rankings 2024)を発表した。日本の大学は、トップが「東京大学」29位と、2015年以降で最高順位を獲得した。
「勉強の仕方がわからない」生徒に先生ができること
中高生指導の東大生集団 カルペ・ディエム代表 西岡壱誠による「勉強の仕方がわからない」生徒へのアプローチ術。「ドラゴン桜2」監修の西岡壱誠氏が年間約300回の講演でもっとも受ける質問「どう勉強すれば良いか」に答える。
南極から授業する先生を募集…教員南極派遣プログラム
国立極地研究所は、2024年12月に日本を出発予定の第66次南極地域観測隊夏隊(以下、観測隊)に同行する教員の募集を発表した。募集期間は2023年9月15日から12月4日。派遣予定人数は2名。
優等生なりの生きづらさをも乗り越える東京大学の魅力…東大研究室訪問記<教育学部編>
「東大研究室訪問記」シリーズでは、現役東大生が彼ら自身が所属する研究室の先生への取材を通して、あらためて東京大学の魅力を発見していく。今回は、東京大学教育学部・准教授の大塚類先生に話を聞いた(聞き手:東京大学教育学部3年生 橋本匠)。
【大学受験2024】東工大、独自奨学金に「女子学生枠」創設…月額5万円支給
東京工業大学は2023年9月26日、同大独自の奨学金制度「大隅良典記念奨学金」において、2024年4月入学者より「女子学生枠」を創設すると発表した。学士課程(いわゆる学部)の修業年限である4年間に、月額5万円を支給。条件を満たせば修士課程でも支給を継続する。
【大学受験2025】茨城大、工学部に「女子枠」学校推薦型選抜15名
茨城大学は2023年9月26日、2025年度(令和7年度)入学者選抜より工学部の学校推薦型選抜において「女子枠」を導入すると発表した。あわせて情報工学科の定員増も行う。女子枠は工学部3学科で計15名を募集。情報工学科は入学定員を80名から90名に増員する。
【中学受験2024】首都圏模試センター「予想偏差値」10月版
首都圏模試センターは2023年9月25日、「2024年中学入試予想偏差値一覧」10月版を公表した。合格率80%の偏差値を男女別・日程別にまとめて掲載。男子は開成や聖光学院、筑波大附駒場が78、女子は桜蔭、渋谷教育学園幕張が78。
【大学入学共通テスト2024】受付初日に8,062人出願…前年度比1,567人増
大学入試センターは2023年9月25日、同日に受付を開始した2024年度(令和6年度)大学入学共通テストの出願状況を公表した。受付初日午後5時時点における出願総数は8,062人。前年度の受付初日と比べて1,567人増加した。
【大学入学共通テスト2024】出願スタート、10/5まで受付
大学入試センターは2023年9月25日、2024年度(令和6年度)大学入学共通テストの出願受付を開始した。出願は10月5日(消印有効)まで郵送で受け付ける。検定料は、ATMを利用せず、銀行・郵便局の受付窓口から払い込むこと。本試験は2024年1月13日と14日に実施される。